ちょっと身の回りが混乱中なので、今回も以前教えていただいた簡単な話で一つ。
中国ではガンダムなどを中心にロボ系ジャンルは良くも悪くも濃い人間が多いそうで、作品の設定やその背景などについての討論も頻繁に行われているのだとか。
中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「ロボアニメの戦闘では敵と通信がつながって会話が行われる」
等といったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
ガンダムとかのロボはなぜお喋りチャンネル開いたまま戦うのか?
あれには何か合理的な設定とかあるの?
ロボアニメの戦闘では口も武器なのがお約束だけど、敵と通信がつながって会話可能になっているのは不思議な状態でもあるよね。
たぶん設定はあるのだろうけど合理的かというと……
戦いながら喋りまくるのはロボアニメの伝統的な演出とも言えるからな。
喋らせて動かないシーンを作らないと尺が余る。ずっと戦い続けていたら作画の人が死ぬ!
あれはあまり深く考えるべきものではない。現代の戦争とロボアニメを一緒にしてはならない。
ミリタリーの皮をかぶってはいるけど、ガンダムは戦争アニメではなくロボアニメだからな。
作品ごとに設定が違うから一概には言えないけど、例えばガンダムの場合は別に通信できているわけではないぞ。かなりの部分が独り言。
ガンダムの喋りながら戦うのは日本の戦国時代の一騎打ち的な演出をアニメでやっているんだろう
人型ロボの有効性を考慮し過ぎないようにするのと同じようなもの
戦いの駆け引きやパイロットの内面描写として会話っぽい何かは必要なんだよ
オープンチャンネルで喋っているというのはそんなに多くないはず。
大体どの作品も通信手段が無いわけでは無いが、合理的な設定となると結構あやしい。時代や世代によって説得力を感じる設定は違うという事情もある……
そもそもロボ系作品って人型ロボを使うために無線誘導を使えないように設定するから、その影響で無線通信の会話もできなくなるんじゃないか?
さすがに短距離通信は出来るはず。ガンダムだとレーザー通信と発光通信なんかも併用されているから厳密な区別としては分からないけど!
ガンダムだと「お肌の触れ合い回線」と言われる接触回線での通話はあるという設定だから、ビームサーベルでバチバチやっている時は回線ONの会話になっているんじゃないかな?
確かこれはZガンダムから演出として強調されだしたんだっけ?
そうだな。自分の中でも印象に残っているのは「Z」の最初の所だ。
あとロボの接触回線の演出は「エルガイム」の時点で既にあったという話をどこかで見た覚えがある。
ガンダムはそういう部分の設定を「きちんとしようという姿勢」はあると感じられる。
私は「∀」の描写が印象に残っているね。
作品次第だけど、そういう設定がきっちりしているのだと基本的に双方向は味方だけ、敵とは会話になってない演出だったりするよな
よく見ていくとガンダムに限らず戦闘中の舌戦は一人で語って一人でツッコミ入れている状況というのが多い。味方同士に関してもそういうのは普通にある。
ただアニメってエンターテイメントだからリアリティを優先し過ぎても意味が無いから戦闘中の会話の扱いに関しては「合理的な設定はあるがアニメを作るときは無視しても良い」くらいのものではないかと。
戦闘画面の動画でいくら動きが良くても全く喋らないとか、事務的な報告だけだと乾燥した内容やキャラになってしまうからね……
「AGE」の序盤の会話が無かった辺りは演出の意図は分かるがロボとしてはイマイチだったのを思いだすよ。
逆に「00」のグラハムと刹那の戦闘の会話はキャラクター性が発揮されて面白い。あれも実際は独り言状態なのだが、そういう観点で見ても成立するのは更に面白い。
会話じゃないがオープンチャンネルだと「サンダーボルト」のように音楽流すのもいるぞ!
戦場におけるロボ同士の通信に関しては、ガンダムだと「0083」でコウがガトーに無線のチャンネルを呼び掛けてたシーンを思い出す
無視されることもあるが、こだわっている場面もある。
ガンダムだと「Z」辺りでは普通の人間は接触回線、NTは謎のチャットルーム開設で会話している感じだった
スーパーロボットだと隠匿回線使う意味が無い作品もあるし、外部スピーカーにでもなっているんじゃないかという作品もある。
通信専用どころかスピーカー付きで手持ちの銃はスピーカーを打ち込む特殊仕様で歌を聴かせるVF-19改という機体もあってな
でも宇宙だと音は伝わらないはずだよね?
そんなこと言いだしたらビームが見える時点で!
VF-19改はスピーカー弾は亜空間通信だし、歌そのものにエネルギーがあるという設定だから!!
宇宙世紀の設定上ではミノフスキー粒子が散布された環境下でも近距離なら無線通信は可能ということになっているな
理由としては演出前提だろうけど、設定的にもそこまで大きな問題ではない
上でも言われているけどガンダムに関しては富野セリフでなんか交流できているように感じられるだけで、詳しく見ると一方通行のセリフを出し合ってるだけだったりする。
例えば「逆襲のシャア」でアムロと人質取ったギュネイのやり取りも実は会話が双方向ではないから戦闘になだれ込んでしまったという場面だからな。
そういうのが意識されていたりはするんだよね
もっとも初代、Z、逆襲のシャアと会話演出は明らかに増えているし演出重視でこだわらなくなっていったのも確かだろう
アムロとシャアに関しては一応NTだからという解釈もできるから……
ガンダムはNT能力の会話も普通に混じって来るからどこまでが独り言なのか、雑に見ていると分からなくなるし気にしなくなって来る。
でも今はボイスチャットやりながらゲームが普通だし、そういうのをやっていると逆にロボの戦闘時の喋りまくりなシチュエーションにあまり抵抗を感じなくなる。
昔よりもそういうものだと納得できる環境になっているのでは?
MOBA系とかでオープンチャンネルで罵倒を繰り返すヤツは少なくないからなあ
ロボアニメで常態化している敵味方の舌戦についての設定は大体どの作品にもある
あとは演出でどういう見せ方にしてどの程度強調するかだろうね
キラ対クルーゼは普通に会話だった。基本設定と演出についてあまり厳格に考えない方が良いネタだというのも間違いない。完全に通信できないほどではない、みたいな扱いも多いし。
全く会話しないというのもアニメとしてはよろしくないわけで。やりたい演出と設定のこじつけのバランス次第なのだろう
とまぁ、こんな感じで。
ガンダムを中心にイロイロと脱線しながら盛り上がっているようでした。
現在の中国オタク界隈ではロボ系ジャンルがかなり独特な空気になっているそうで、このネタを教えてくれた方からも
「中国ではロボ系作品は昔からのファンでたくさん作品を見ている人も多いので、ネタとして分かった上で設定を楽しむ、話題にすることもできるジャンルです。ただ知識をもっていない人に対しては優しくない人も少なくないですし、自分の知識の方が上だという争いも頻繁に勃発する厄介な所もあります」
「そしてこんな環境なので若い人がなかなか入ってきません。現在の中国ではロボはおじさんどころか老人の見るものだなどと言われることもあります……」
といった愚痴交じりの話もありました。
現在の中国のロボ系ジャンルに関しては、居心地の良さと共にイロイロな難しさも出ているようです。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
中国ではガンダムなどを中心にロボ系ジャンルは良くも悪くも濃い人間が多いそうで、作品の設定やその背景などについての討論も頻繁に行われているのだとか。
中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「ロボアニメの戦闘では敵と通信がつながって会話が行われる」
等といったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
ガンダムとかのロボはなぜお喋りチャンネル開いたまま戦うのか?
あれには何か合理的な設定とかあるの?
ロボアニメの戦闘では口も武器なのがお約束だけど、敵と通信がつながって会話可能になっているのは不思議な状態でもあるよね。
たぶん設定はあるのだろうけど合理的かというと……
戦いながら喋りまくるのはロボアニメの伝統的な演出とも言えるからな。
喋らせて動かないシーンを作らないと尺が余る。ずっと戦い続けていたら作画の人が死ぬ!
あれはあまり深く考えるべきものではない。現代の戦争とロボアニメを一緒にしてはならない。
ミリタリーの皮をかぶってはいるけど、ガンダムは戦争アニメではなくロボアニメだからな。
作品ごとに設定が違うから一概には言えないけど、例えばガンダムの場合は別に通信できているわけではないぞ。かなりの部分が独り言。
ガンダムの喋りながら戦うのは日本の戦国時代の一騎打ち的な演出をアニメでやっているんだろう
人型ロボの有効性を考慮し過ぎないようにするのと同じようなもの
戦いの駆け引きやパイロットの内面描写として会話っぽい何かは必要なんだよ
オープンチャンネルで喋っているというのはそんなに多くないはず。
大体どの作品も通信手段が無いわけでは無いが、合理的な設定となると結構あやしい。時代や世代によって説得力を感じる設定は違うという事情もある……
そもそもロボ系作品って人型ロボを使うために無線誘導を使えないように設定するから、その影響で無線通信の会話もできなくなるんじゃないか?
さすがに短距離通信は出来るはず。ガンダムだとレーザー通信と発光通信なんかも併用されているから厳密な区別としては分からないけど!
ガンダムだと「お肌の触れ合い回線」と言われる接触回線での通話はあるという設定だから、ビームサーベルでバチバチやっている時は回線ONの会話になっているんじゃないかな?
確かこれはZガンダムから演出として強調されだしたんだっけ?
そうだな。自分の中でも印象に残っているのは「Z」の最初の所だ。
あとロボの接触回線の演出は「エルガイム」の時点で既にあったという話をどこかで見た覚えがある。
ガンダムはそういう部分の設定を「きちんとしようという姿勢」はあると感じられる。
私は「∀」の描写が印象に残っているね。
作品次第だけど、そういう設定がきっちりしているのだと基本的に双方向は味方だけ、敵とは会話になってない演出だったりするよな
よく見ていくとガンダムに限らず戦闘中の舌戦は一人で語って一人でツッコミ入れている状況というのが多い。味方同士に関してもそういうのは普通にある。
ただアニメってエンターテイメントだからリアリティを優先し過ぎても意味が無いから戦闘中の会話の扱いに関しては「合理的な設定はあるがアニメを作るときは無視しても良い」くらいのものではないかと。
戦闘画面の動画でいくら動きが良くても全く喋らないとか、事務的な報告だけだと乾燥した内容やキャラになってしまうからね……
「AGE」の序盤の会話が無かった辺りは演出の意図は分かるがロボとしてはイマイチだったのを思いだすよ。
逆に「00」のグラハムと刹那の戦闘の会話はキャラクター性が発揮されて面白い。あれも実際は独り言状態なのだが、そういう観点で見ても成立するのは更に面白い。
会話じゃないがオープンチャンネルだと「サンダーボルト」のように音楽流すのもいるぞ!
戦場におけるロボ同士の通信に関しては、ガンダムだと「0083」でコウがガトーに無線のチャンネルを呼び掛けてたシーンを思い出す
無視されることもあるが、こだわっている場面もある。
ガンダムだと「Z」辺りでは普通の人間は接触回線、NTは謎のチャットルーム開設で会話している感じだった
スーパーロボットだと隠匿回線使う意味が無い作品もあるし、外部スピーカーにでもなっているんじゃないかという作品もある。
通信専用どころかスピーカー付きで手持ちの銃はスピーカーを打ち込む特殊仕様で歌を聴かせるVF-19改という機体もあってな
でも宇宙だと音は伝わらないはずだよね?
そんなこと言いだしたらビームが見える時点で!
VF-19改はスピーカー弾は亜空間通信だし、歌そのものにエネルギーがあるという設定だから!!
宇宙世紀の設定上ではミノフスキー粒子が散布された環境下でも近距離なら無線通信は可能ということになっているな
理由としては演出前提だろうけど、設定的にもそこまで大きな問題ではない
上でも言われているけどガンダムに関しては富野セリフでなんか交流できているように感じられるだけで、詳しく見ると一方通行のセリフを出し合ってるだけだったりする。
例えば「逆襲のシャア」でアムロと人質取ったギュネイのやり取りも実は会話が双方向ではないから戦闘になだれ込んでしまったという場面だからな。
そういうのが意識されていたりはするんだよね
もっとも初代、Z、逆襲のシャアと会話演出は明らかに増えているし演出重視でこだわらなくなっていったのも確かだろう
アムロとシャアに関しては一応NTだからという解釈もできるから……
ガンダムはNT能力の会話も普通に混じって来るからどこまでが独り言なのか、雑に見ていると分からなくなるし気にしなくなって来る。
でも今はボイスチャットやりながらゲームが普通だし、そういうのをやっていると逆にロボの戦闘時の喋りまくりなシチュエーションにあまり抵抗を感じなくなる。
昔よりもそういうものだと納得できる環境になっているのでは?
MOBA系とかでオープンチャンネルで罵倒を繰り返すヤツは少なくないからなあ
ロボアニメで常態化している敵味方の舌戦についての設定は大体どの作品にもある
あとは演出でどういう見せ方にしてどの程度強調するかだろうね
キラ対クルーゼは普通に会話だった。基本設定と演出についてあまり厳格に考えない方が良いネタだというのも間違いない。完全に通信できないほどではない、みたいな扱いも多いし。
全く会話しないというのもアニメとしてはよろしくないわけで。やりたい演出と設定のこじつけのバランス次第なのだろう
とまぁ、こんな感じで。
ガンダムを中心にイロイロと脱線しながら盛り上がっているようでした。
現在の中国オタク界隈ではロボ系ジャンルがかなり独特な空気になっているそうで、このネタを教えてくれた方からも
「中国ではロボ系作品は昔からのファンでたくさん作品を見ている人も多いので、ネタとして分かった上で設定を楽しむ、話題にすることもできるジャンルです。ただ知識をもっていない人に対しては優しくない人も少なくないですし、自分の知識の方が上だという争いも頻繁に勃発する厄介な所もあります」
「そしてこんな環境なので若い人がなかなか入ってきません。現在の中国ではロボはおじさんどころか老人の見るものだなどと言われることもあります……」
といった愚痴交じりの話もありました。
現在の中国のロボ系ジャンルに関しては、居心地の良さと共にイロイロな難しさも出ているようです。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
境界戦機がアウトになったのは知ってるが(つか配信してたのに驚いた