足が萎えて倒れるかと思ったほど驚いた件。
ぼかして書くと、何が何だか分からなくなるので、具体的に書いておきます。魔道祖師の交流会7に企業ブースがあることです。
主催さん、参加企業さんを非難するのが目的ではありません。炎上も目的ではありません。
もう少し建設的に、なぜ問題なのか、そしてどうすればいいんでしょうね?という点を(多少)論理的に整理しようというのが本稿の趣旨です。
思っていた以上に皆さん読んでくださったようで、ありがとうございます。ちょっと言葉足らずだったかなと言うところなどを、5/1に加筆・修正しました。
香港台湾まで含めた中華コンテンツの中で楽しませてもらって二十年。いや、「三国志」からは三十年、「そんごくう」からはそもそも四十年近いことに気づいてゾッとしました。
人生の大半が「中華」な、サイレントな古参として「日本には著作者の権利を大切に考え、著作者のルールを守ろうとしている人はいるんですよ!」と申し上げるべき時だと考え、黙らないことにいたしました。
声を上げるべきときだと思いますが、押し付けるつもりはありません。だから、私見であり、お気持ち表明です。
なお以下は法学部のレポートでこれを出したら不可をくらいそうだけど、走り書きということでご容赦を。
これまで私はオンイベにも参加したことはなかったけれど、どういうものか興味が湧いていて、今回はパンピーとして参加するつもりでした。Priest先生作品のオンリーイベントは、逃しちゃいましたから。
もしも私にもできそうなら次回以降なんらかのサークル参加も検討しようと思って。だから、今後の開催が危ぶまれかねないことをされるととっても悲しい。
さらに、こういうことをされると、今後他の作品(墨香銅臭先生以外の作品)にも波及しかねないと考えるから、つらい。
まず、なんで今後の開催が危ぶまれて、他の作品にも波及しかねないと考えるかを説明します。
次にどうすれば良いのかについての私見を書きます。
そもそも日本法でも「魔道祖師」二次は販売そのものが違法
まず、「魔道祖師」は商標登録済みです。それも、日本で。
商願2019-098817(登録6264234) | 商標(商標出願・登録商標) 詳細
内容から具体的に書きぬきます。
・ダウンロード可能な画像(動画・静止画を含む)・音楽・音声
・身飾品
・電子出版物の提供
とあるので、例えば、「魔道祖師」のイラストや漫画は、「魔道祖師」のアニメーションを模倣したものでなく、原作を読み込んでインスパイアされた原作とは違うお話し(二次)であっても販売不可です。
電子出版物も不可。テキストもだめです。
そもそも、アニメーションを模倣したものは、そもそも今度は「著作権法違反」なので。このイベントの扉絵からして著作権を害してます。
「魔道祖師」からイメージした手作りアクセサリーの販売も「魔道祖師」の名前で販売することは不可。
「二次作品」で何を販売するんですか?
そもそも違法ですが…。(ここ、法学部卒じゃないとわかりにくいかもしれないのでご注意。「違法」には民事上の違法、刑事上の違法があります。また、違法だが大幅な権利の侵害状況があるわけではない、などグラデーションがあるんです。だから、以下、違法だの、権利を侵害しているって書くけど、必ずしも「つかまるよ!」とか「莫大な損賠賠償請求されるよ!」という意味ではないです)
というよりも、「交流会」に「二次作品の販売(配布?)」が必要ですか?と私は思う。
二次は著作権違反だけど、権利者の意向として例外的に認められている
他の人と楽しめないという問題があるけれど、私は基本一次の人です。
二次ではTwitterでお話しして遊ぶくらいしかやってないので、そもそも日本の二次文化に触れてきている人ではありません。だからそんなに詳しくないのだけど。
日本は「二次」に寛容ですが、これは「著作権違反だけどファンが仲間内で楽しむなら例外として目をつぶります」程度です。
これについて、弁護士さんによって詳しく書かれたものを貼り付けておきます。
二次的著作物とは?弁護士がわかりやすく解説します - 広島で企業法務に強い顧問弁護士なら山下江法律事務所
一次作品を広げていくために、二次文化が大いに貢献してきたことでしょう。だから、公式は目をつぶって、見て見ぬ振りをしてくれるわけです。
「違法、だけどお目こぼししてくれる」これが「公式に凸するな」と言われる理由です。
公式としては著作権を害する行為なので「やっていいですか?」と聞かれたら「いけません」と言うしかありませんから。
「魔道祖師」に関しては商標権が設定されているので、これを害する行為でもあります。私は知財法周辺には、法学部卒業生に求められる程度にしか明るくありませんが、多分、こっちの方が厳しいことでしょう。
「魔道祖師」原作者の墨香銅臭先生のルール
上のリンクにもある通り、違法だけど著者の意向によってある程度二次で楽しむことを許します、ということがあります。
あくまでも、著者があって初めて二次を楽しむことができるんですよ。
墨香銅臭先生は、範囲の中での二次行為を認めてくださっています。
だから、中国の公式に凸しても全部金太郎飴のような「アウトです」という回答にはなるまいと思われます。
だからといって、日本で商標登録しているテンセントに聞いたら「やめてほしい」と言われる可能性はありますが。
テンセントとの法廷闘争になったときには、日本では二次文化と著作権に関してはこのように解されていること、中国の原作者がこのようなルールを設けていることの二点で争うのかな?
ただ、「魔道祖師」に関しては、「商標権」があるんです。だから「販売」「配布」していいのか…という話が出てしまう。
先生のルールに関して結構詳しく書いてくださっている方がいるので、それを使いましょうか
天官賜福 - 個人的に中国の方にお聞きして調べた、墨香銅臭先生の作品のルールについてのまとめです。 明示さ...
「利益を出すな」
「利益一切出してはいけません」つまり営利性を排除してしまうと、手弁当になってしまいます。
どこかからかお金を引っ張ってこなければならないから、営利性のない団体(NPOなど)は公的団体(国家・地方自治体)からの補助金、寄付金でまかなわないと、持続可能性がなくなります。
二次のオンラインイベントで補助金、ねえ…。どこが出すんだ。
実際に台湾でしたか、魔道祖師のP4Pをやっていた方々がいなくなってしまったという話。これは、「利益を出すな」を真剣に捉えて行なった結果、疲弊してしまったのだという話でしたっけ。又聞きの又聞きくらいなのでよく存じている話ではありません。
利益を上げるなという点は、「大赤字をかぶってでもやりたいというなら例外的に認めますよ」と捉えるのが正しいと私は考えます。
持続可能性がなくて当然です。
だって、そもそも「魔道祖師」には著作権のみならず、商標登録されてるので二次創作を販売することが違法なので。
企業をイベントに入れることについて
今回大きな問題だと私が考えているのは、企業をイベントに入れたことです。
具体的には
・同人アクセサリーを作ってくれるお店
・同人出版をしてくれるところ(印刷会社?製本会社?)
・ネコのお菓子屋さん
の三種類です。
彼らは、「魔道祖師」のアクセサリーを作って売っているわけではありません。「魔道祖師」の同人本を作って売っているわけではありません。「魔道祖師」のお菓子を作って売っているわけではありません。
なので、商標権は侵害してないと考えます。
(イヌはそれなりに重要なキーですし、具体的なキャラもいますから、イヌのお菓子やさんだったら「魔道祖師」で集客して、あのイヌを連想させるクッキーを売るのは相当微妙かな)
問題は「魔道祖師」で集客したイベントで、自分のサービスを広告し、販売していることです。出店だけで広告してますでしょ。事前販売をしていたお店もあります。
私、いずれの会社さんもこれまで知りまんでしたよ。
ここが墨香銅臭先生のルールに反するのではないかという問題があります。
私はいずれもアウトだと考えます。
まずはアクセサリーと出版です。
直接「魔道祖師」のグッズなどを作っていなくても、他の出店者は二次創作をする人たちで、訪れる人たちも二次創作に親和的な人たちです。その人たちはアクセサリーを作る、二次出版物を作るサービスを活用する可能性が多いにあるからです。中に入らなくても、トップのスクショの通り、どこの企業さんが参加しているかわかるんだもの。ショッピングカートはオープンにしていないとしても、広告しています。親和的な人に向けての広告なので、それによる利益を上げることが期待できます。
初めて出版しようかと思う人が「この出版社を使おうかな」と思うかも知れないし。
なので、アクセサリーと出版は「魔道祖師」で集客して利益を上げるなという先生のルールに反すると考えます。
次にネコのお菓子ですが、「魔道祖師」の重要な動物は「イヌ」「ウサギ」で、一般的な動物であるにも関わらず「ネコ」は出てこなかったと記憶しています。このお店は「ネコ」オンリーですし、構わない?の?か?
しかし「魔道祖師」で集客してお菓子を売ってるんだしなあ…この点、「魔道祖師」で集めた人に「ネコのお菓子」を周知するだけで、利益を上げられるかよくわからなくて、私は悩みました。ただこのお店は事前注文を受け付けていて「食べながら交流会に参加しましょう」なんておっしゃってたんです。あらら。
さらにもう一つの有名な中華BLコンテンツが存在します。「二哈和他的白猫師尊」です。ネコを見た途端に「2ha」って連想しましたから。この沼にいれば連想ゲームの範囲内だと思います。
私は「陳情令」から原作の「魔道祖師」を知りました。違うレイヤーで推し老師から「殺破狼」を知り「山河令」が決め打ちで「殺破狼」を読み始め、「二哈和他的白猫師尊」へも至ったというルートです。
2haは「魔道祖師」とほぼ、双璧とも言えるような作品ではないでしょうか。「魔道祖師」から「中華BL」を知り、割にすぐに「二哈和他的白猫師尊」へ至った方も少なくないでしょう。
日本語で出版されてないけどね。
少なくとも、今回初めてこのお店を知りましたし、その意味でも広告行為は認められるし、お菓子屋さんがいれば買う人はゼロではないだろうし、期間中にカートがオープンになってなくても、入場しなくてもどこかわかる状態で、事前注文も受け付けていたんです。
まどそし→2haルートでネコまで来れちゃうしブラック寄りのグレーかなあと考えます。
ですので、「魔道祖師」で集客したものに、今回の企業を入れることは、墨香銅臭先生のルールに反すると私は考えます。
どう思われますか?
そのサービスを使わないと、そのイベントはできませんか?
見ていて笑っちゃったのは、会場を提供しているピクスクはどうなんだ!集客に使ってるTwitterはどうなんだ!という人がいたこと。
これを屁理屈と言います。
「『魔道祖師』で集客している場所に出店しているか、出店していないか」で判断を変えることに合理性があります。出店していない企業のサービスにまで、このルールを及ぼすことに合理性がないということです。
もう一つライン(判断基準)を引いてみましょうか。
それは、「合理的に考えて、その企業のサービスを使わないと、そのイベントができませんか?」というものです。(「合理的な基準」)
これだけの規模のものを、日本語環境で安定して提供してるところって、ピクスク以外にあるんでしょうかね?
これは、このイベントを遂行するために欠かせないと合理的に考えることができるサービスと言えます。またピクスクは「魔道祖師」で集客していません。
Twitterはもはやインフラになってます。このイベントをやります!というときにSNSはイベントの広告・連絡・告知に必要不可欠であると合理的に考えられます。そもそも、Twitterも「魔道祖師」で集客してません。
他に、発送までしてくれるBoothも「魔道祖師」で集客してない。そして、「交流」に欠かせないサービスかなあ。自動販売機になってくれて、発送代行までしてくれるサービスは他にいくつあるでしょうか。合理的に考えて必要ではないかなというお気持ちです。
次の問題として、アクスタを作ってくれるサービスがないと、アクスタ作れない!製本までしてくれるサービスがないと、出せない!だから、今回の企業も必要不可欠だ!と言えるか、です。
アクスタを作ってくれる会社は実際に一つではないし、出版系も実際に複数の企業さんが出店してますし。この会社でなければ!というのは個人の好みでしかないのでは?というのが私のお気持ちです。
現実的な問題としてサービス提供者は複数はあっても、このクオリティを出してくれる会社はこれらしかないんだ、という問題はあるかもしれません。そこまで言えるならば、「魔道祖師」で集客して利益を上げていても、今回のイベントには必要不可欠なので問題ないとまで言える可能性はあるかな?というお気持ちです。ただ、その主張をするなら、このクオリティを出してくれる会社はないことを証明してね。
ネコのお菓子は、「魔道祖師」で集客して広告している上に、イベント遂行に必要不可欠とは言えないことに異論はないと思う。なので、ネコのお菓子はこっちの基準では明確にアウトと判断できます。
何れにせよ、どうやら主催さんが企業さんを呼んだようなので、先生のルールを説明してないなら、主催さんが企業さんに先生のルールを破らせてるように見えちゃうんですよ。企業さんがたが気の毒になります。
なぜ黙らないことにしたのか。そして私は何を恐れているのか
私はこれまで「路傍のわらび」だったし、二次にはそこまで興味がありません。私の「天の岩戸」の奥の洞窟で本を読んでいた人です。でも、面白そうだから行ってみようかな?なんて天の岩戸を開けてみたら…ですよ。がっくりきちゃった。
黙らないことにしたのは、「日本には原著作者の意向を無視する人だけではありません」と主張するためです。
私が一番嫌なのは、「原著作者の定めたルールを守らない人たちのところには、新規翻訳許可を出しません」なんてことになることです。
「日本では二次禁止」なら天の岩戸の向こうのお祭りが…になってるだけだけど、まだいい。
これからどんどん翻訳されるに違いないと思っている中華BL小説の、新規翻訳許可が出ないことになったら、「天の岩戸」の本棚の本が増えない。
中国という、予想がつかないことが起きる場所のものを楽しんでいること
相手は中国です。
日本ではヒットを飛ばすとアンチの声は黙殺されていくところがあるんじゃなかろうかと思うのだけど、中国はヒットを飛ばすとアンチが闘争心の火を燃やすんじゃないの?って通じますでしょうか。
「陳情令」から「魔道祖師」に入った方は、「山河令」で何が起きたかご存知でしょう。
もう、意味不明すぎる。
ドラマ「山河令」、キャストからチャン・ジャーハンの名前が消される
炎上して主演の一人が封殺されたままです。
さらに耽美改変ドラマはほぼお蔵入り状態です。
ゴールポストが動いてしまいました。
そういえば、そもそ肖戦が何をされたのか。それよりは程度が低かったけど王一博も結構大変なことになってたの、ご存知でしょう?「陳情令」の主演の二人ですよ?
肖戦が巻き込まれたことなどについてこっちに書きました。
中国外のプラットフォームでの二次活動で起きた事件の余波、古いことでも日本が絡むとなにされるかわからないことの例 - 垂水わらびの走火入魔
相手は、予想がつかないことが起きる場所です。ゴールポストがしょっちゅう動きます。
ここが通じない方がおれられるのかな。
グレーゾーンを歩いていたら、そこは闇よりブラックですよ、ってことがある場所。しかも、何年も後になってあなたアウトって言われることだってあった。
出店予定だった方が、続々とキャンセルした理由はここにあると私は思います。
真っ白なところを歩いていてもそこがグレーになる可能性があるところで我々は楽しんでいます。だから、グレーかな?と思ったら逃げるが勝ちになってしまった。
これは自分の身を守るためでもあるし、下に書くように、墨香銅臭先生を守りたいからです。
アンチによる著者への攻撃材料になったら嫌だ
そうおっしゃっていた方がおられたのだけど、それは同感です。
タイミングが悪すぎます。
綿矢りさプレゼンツの中華BL特集を「すばる」でやって、これが予約だけで完売状態。墨香銅臭先生の「さはん」はまだ翻訳されることは判明していますが、翻訳者が発表されていません。これはひょっとして、綿矢りさ訳もしくは綿矢りさ監修だったりしますか!?と期待していたんです。
これが、今回の件とほぼ同時期ですよ。
アンチの闘争心に火をつける結果になったら嫌だなって。
「墨香銅臭は精日である」とか。「精日ゆえ墨香銅臭は日本では二次で利益を出すことを許している」とか。日本語が読めない人たちが変な解釈をして、なぜか中国で先生が大炎上!なんてことになったら、申し訳なさすぎるじゃないですか。
上にも書いた通り、商標登録されたものに関しては、商標権を害してますし。
著作権法上も違法コンテンツだらけですし。
中国は何が起きるかほんとわかんないですし。
せっかく墨香銅臭先生には「この範囲で例外的に認めますよ」と言っていただいているのに。その範囲を逸脱していると私は考えるので、「そういうことをするなら日本では全面禁止」と言われかねないなと考えました。
他の原作者がたや、権利を預かっている晋江文学城から「日本では二次イベント禁止」「日本では二次禁止」と言われることを危惧しています。
さらに「日本人は著者の意向を無視するから、新規翻訳はさせたくない」なんてなったらどうしましょう。
日本には、原著作者の意向を尊重する人は多くいるんです!黙っていたら、それは通じない。だから、私は黙ることをやめました。「ブログ」という場を使うことにリスクがあるのは承知の上で。
お願いだから新規翻訳の許可は出し続けて。読ませて。
直接言わなかった理由
だって、「交流会あるんだー。面白そうだから行ってみよー」くらいしか思ってなかったし。
「殺破狼」に手を出したときにいろいろ見たので、先生ルールは存じてましたが、まさか企業参加があるとは思わず、蓮華さんのノートが私のところに流れてきたのが、4/28の夕方ですよ。ドン引きするでしょ。
もう見守るしかないじゃないですか。もともと交流のある方ではないし。話を聞いてくれそうにないんだし。
4/29・4/30に開催されて、4/30が企業参加。で、4/29は他のことで私はそれどころではなく。4/30何も変化なし、でこれはお気持ちを言っておかないといけないな、というのがこの記事です。
後からご本人に言って吊し上げのようにしたかったわけではなく、「日本にも先生ルールを守ろうとする人はいるんです!」というお気持ちを表明しただけです。
で、そもそも私は外野かなあ。「一般参加するつもりだった人」が外野なの!?
完全にクローズド、つまり出店する人だけが参加できるようになっていれば、そうですねと思う。一般参加を認めておられた以上、一般参加するつもりだった人には当事者性が認められてしかるべきだと思うんですが。もちろん、出店して参加する人に劣後するかとは思います。結局、私なんて入場のクリックも押せなかったし。
だから、これは私の感想なんですってば。お気持ちの表明なんですって。
「話し合って日本ならではのルールを」なら、権利を持ってる人と話し合ってくださいな。
見ていて、この記事を読んでくださった方なのかな。「話し合って日本ならではのルールを作れればいいですね」みたいなことをおっしゃっている方がおられたのですが、「頑張って!」というのが私の感想です。
誰と誰が話し合うことを期待しておられるんでしょうか。
まさか、主催者さんと私じゃないですよね。私には何の権限もないんですから。私は「それはアウトだと私は考えます」と言ってるだけです。
私は「日本には著作者の権利を大切に考え、著作者が定めたルールを守ろうとしている人はいるんですよ!」と主張したいからこの記事を書いてるんです。だからこその「お気持ち表明」なんですってば。
「話し合って日本ならではのルールを作れればいいですね」とおっしゃる方は、ぜひ権利を持っているところと話し合ってみてください。
「企業参加の可否」を話し合う先は、日本で商標権を持っているテンセントや、中国で墨香銅臭先生の権利を預かっているという晋江文学城かなと思います。
加油!がんば!
「他のオンイベでは企業が参加しています」
これが主催者さんの主張だったようです。
「利益を上げるな」と著作者がはっきりとおっしゃっている作品についての、二次イベントですか?それは運が良かっただけでは…?
例に上がっていたのは「二次です」というだけで、オンリーじゃないんですよ。だったら、広告を入れて、主催側が人件費として計上しても問題ないのかも。
オンリーでも「ちょっとだったら利益を上げてもいいよ」とおっしゃっている方のイベントだったら問題ないかもしれない。ただ、利益を上げないでほしいと言う方の作品のオンイベに対して、それを「他のオンイベ」の中に含んではいけません。
私はピクスクでイベントを行うために、主催者はお金を払うんだと思い込んでいました。
料金について | pictSQUARE - オンライン即売会サービス
そうじゃなくて、サークル参加者がお金を払う仕組みで、やろうと思えば主催者はお金を受け取ることができる仕組みのようですね。
主催者は出店企業からピクスクを通して?お金を受け取れるということなんでしょうか。
イベントを主催するために、何時間も何時間も費やして、時には身銭を切ることになったでしょうし。私だったら一件十万円くらいいただいても、まだペイした気分にはならないと思います。
ただ、それは主催者さんの行動が「利益を上げるな」に抵触してしまわないかな?と悩むところです。
相当大変だろうから、人件費は時給いくらで実働何時間で計算して、実費として計上してもいいような気がいたしますけど、それはサークル参加者、一般参加者からいただいた方がいいような…。
「売上」から「実費(経費)」を引いて、なお利潤がある場合が会計で言うところの「利益」でしょ?だから実費相当分なら主催者の利益とは言えないのではないかと私は考えますが、異論はいろいろあることでしょう。
少なくとも、内訳はオープンにするものではないのかなあ。
一円も受け取ってないなら、一社だけでも先方の許可を取ってやり取りを出しちゃえば良いのに。
受け取ってないからといって、企業を入れて良いとは限らないんですよ。
企業は儲けるし、その企業が実は主催者と個人的な縁がある場合だってあるでしょ。
今回どうかは知りませんよ。
仮に、主催者はお金を受け取っていないから良いのだとすると、家族が勤務している会社を入れられるし、仲のいいお友達の会社も入れられます。直接的ではないけど、メリットあるでしょ。
だからとにかく、「先生の作品タイトルで集客した場所に、参加した企業が儲けることができる、広告ができる」というところが問題なんです。
チクチク言われて不快なのは理解できるんですけど、どう見えるのかをお考えになるとこんなことにはならなかった。「李下に冠を正さず」ですよ。
イベントルールがない上で「イベントルールを承知したと…」というのは、企業参加を認めることになるのか
確かにイベントルールを探したのに見つからなかったのは大問題だと思いました。暗黙の了解事項があるんでしょう。
また、法律の解釈上、「慣習法」というものがあります。
ただ、このジャンルの「イベントルール」ってみんな周知のものなんでしょうか。今回は「注意事項」はあるけど、これのこと?各論ばっかりでルールっぽくないんだけど。
ならどうして「注意事項」と「イベントルール」と言いかたを変えるのかが理解できません。そうするのが二次ジャンルのおきまりなんですか?
事実、二次は通ってこなかった私にはさっぱりわかりません。
むしろこの場合、ファンダムの中での慣習法として認められるべきは「墨香銅臭ルール」だと思いますし。
だからその「イベントルールを承知したと」の部分は、そもそもルールが不明な以上、(法学上の)無効かなと思うけど、わからない。
で、それをクリックしたら企業参加を認めることになるのかというと、それもまた乱暴な話だなというのが私の感想です。
ただし、法律解釈を離れて、「どう見えるのか」を考えると、企業参加に賛同したように見えるかなあ?というのが私のお気持ち。
どうすればよかったんでしょうね…
「李下に冠を正さず」ですよ。
対応について
上にも書いたように、今回の企業は「イベントに必要不可欠な企業」はないし、「そもそも『魔道祖師』で集客して利益を上げうる企業」なので、私はアウトだと考えています。
主催さんに疑問を投げかけた方はおられたので、なぜアウトではないと考えるのかをきちんと示していれば、実りのある議論になったのではないかなと考えます。
Twitterで疑問を呈した人を晒し上げというのは19日にあったようなので。
蓮華さんについても、将来のことについて変更が効いた、事前の段階で言ってもらってるので、大変親切な行為だと私は思います。それをうやむやにし、イベントからの追放まですれば、された側はどんどん言葉がきつくなっていくのはしょうがない。「壺」とか「犯罪」は、言い過ぎだと思うし、そもそも「民事上の違法」と「刑事上の違法」をごちゃ混ぜにしないでくれと思うけど。ここまで言わないと読んでもらえないかもと思えば、私もタイトルに「壺」を選択するかもしれません。
また、それまで企業さんと調整をしていたということなんでしょうかイベント開始の半月前を切ったところにいきなり企業の参加が発表されたそうで、それはフェアではないかなと思います。
イベントをやろうというだけで、中国語でいうところの「社恐」気味の私には、行動力に敬服いたします。
多数のサークルが参加していて、そっちの対応の方が大切だと思えば、蓮華さんの疑問が足を引っ張るように思われたかもしれないですし。
判断ミスは誰しも行うことなんだけど、もう一人でいいから、お仲間というよりブレーンになる方、論理的に話ができる方がおられるとよかったのにと残念に思います。
内輪以外には通じにくい「なんらかの意図」があったんじゃないかと思うんです。でも、内輪のイベントではなく、外に開いちゃった以上、内輪の人間ではない人は表面的に判断するしかないんです。そうすると、企業さんを呼んで、先生のルールを破らせてるように見えてますよ、ということ。
きっとこの「沼」にも法律系士業、特に知財まわりに強い方がおられるはずなんで。そういう方が名前を出さなくていいからブレーンとして協力してくださっていれば、事前に企業の参加について相談できたでしょうし。例えば私のような、知財法を詳しく勉強していない人間がこれはルール違反では?と意見を表明したところに、論理だった反論もできたでしょうに、と思います。
もう一人で主催するのはキャパオーバーしちゃってません?
お話だけなら聞きますし。理屈をこねくり回すタイプの人間の意見を聞きたいならいくらでも。参加しようか躊躇して踏み出せなかったような人間にできることは少ないと思うのですが、できることがあるなら、私が自分のキャパを超えないと思ったらやりますし。
ただ、企業がいる二次イベントでは、私は入場すらいたしません。
一つの案は括りをもっと大きくすること?
どうすれば企業を入れられたんだろうかと考えるのですけど、「中国」まで大きくしてしまえば、中国旅行専門の旅行会社が入ってきてもいいだろうし。中華料理屋さんがいてもいいだろうし。中華菓子を売る店があってもいいと思います。ネコ、ねえ。
「墨香銅臭先生の作品」はその中の一つです!というという扱いなら、先生の二次では一つ一つの出店者が利益を上げないようにすれば問題ないと思う。
そこまですると、今度は人が来ても、全然違う人たちが来て棲み分けが難しい。エリアを分けることで対応できるでしょうかねえ。
「中華BL」だったら、似た人たちが来られますが、うーん…二次ありきでやるなら、企業の参加はやはり厳しいでしょうね。「中華BL」である以上は。
なお、Twitterでは議論ができるとは思いませんし、そもそもFF外のリプ切ってます。常駐もしてません。今後どうなるかわからないしDMは全部消しました。届き次第、読まずにスワイプで消してます。
Noteでもブログでもなんでもいいんである程度まとまったものを書いて、Twitterフォロー後に投げていただければ、読みます。
論理的ではないものには何もお返事しません。お話にならない。
そもそも、私が主催してるわけでも、公式に凸したわけでもないから。