お。明日、判決なのか。違法サイトへのサイトブロッキングの件もそうだし、ガーシーの件もそうなんだけど、ネットを使った脱法行為を許すと、基本、ネットが無政府状態になる。それでいいんだと主張するひともいそうだけど、現実問題として、リアルの世界で北斗の拳みたいな力だけが正義なんて世界に住みたいひとは少ないだろう。ネットだって同じだ。リアルとネットの世界は今後も融合が進んでいくから、ネットをつかって法律を守らないという行動をするひとをどうやって防ぐかというのは、重要になっていく。
世界政府とかできてないにも関わらず、ネットでは世界がひとつにつながっており、でも法の秩序の担い手はローカル国家のままという現状で、ネットに法律を適用するには、ネットの通信自体をコントロールするブロッキングのような手段しか原理的に存在しない。
国家が通信をコントロールすることに警戒する前時代の価値観の人は、いまだに多いが、ネットによるグローバル時代に真に警戒すべきは、ローカル国家ではなく、グローバルなネット企業だ。GAFAはすでに世界にあるたいていのローカル国家よりも権力を持っている。
なのに税金を支払わない国民だって守る義務のある国家よりも、金になる顧客に対してだけ選択的にサービスを提供すればいいグローバルなネット企業を信頼するひとがなぜか多い。
いずれにせよ、リアルとネットが融合する未来において、中世の中央の政治権力の支配がおよばない荘園が拡大することで律令制が崩壊したように、政権の支配が及ばないネットが拡大することでローカル国家は崩壊する運命にある。
戦国大名のようなリアルだろうがネットだろうが支配する政治権力の誕生が、この混乱を解決するだろうから、中国のように政治権力がネット企業を取り込むのか、はたまたGAFAが国家にとってかわっていくのか、というのが、人間の今後の歴史の注目点になるのだと、ぼくは思っている。
ちなみにぼくはいろいろ問題提起を過去も現在もおこなっているけど、結論はどっちだっていい。たんに世の中に真に重要なことを議論してほしいと思っているだけだ。
引用ツイート
くりたしげたか(eR)
ニコニコ代表の人
@sigekun
まさかのサムネ
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訴訟は国境をまたぐITサービスのあり方を巡って著名企業も巻き込む大論争に発展。優先されるべきは特許の原則かそれともネット社会の要請か。注目の司法判断は26日に下される
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