最新記事

ヘルス

新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体

※写真はイメージです valentinrussanov-iStock


新型コロナウイルスが再び世界で拡大しつつある。医学博士の満尾正氏は「コロナ重症者は明らかに血中ビタミンD濃度が低いという研究結果が出てきた。感染症リスクを減らすビタミンDは、予防につながるかもしれない」と説く──。

 

ビタミンDの免疫調整作用が感染症に効果的

上気道炎(鼻やのどなど上気道に起こる炎症)予防の目的でビタミンDを投与することは有益とされており、ビタミンDと季節性に変化する感染症とのあいだには、何らかの関係があると考えることが自然でしょう。WHOも上気道炎予防にビタミンD摂取を推奨しています。

では、なぜビタミンDは感染症のリスクを減らすことができるのでしょうか。これにはいくつかのメカニズムが考えられますが、世界のこれまでの研究では主に以下のような事実が確認されています。

・ウイルスの複製率を低下させる物質の誘導
・炎症性サイトカインの濃度の低下
・抗炎症性サイトカインの濃度の増加

ビタミンDが持つ免疫調整作用により、体内で起こる炎症が抑制されるために、感染のリスクが低減すると考えられます。

今、あなたにオススメ

    他のキーワードで検索

    ニュース速報

    ワールド

    英首相官邸近くの正門に車が衝突、運転手の男逮捕

    ワールド

    ワグネル、バフムトで死亡の米国人らの遺体を返還へ 

    ビジネス

    米債務上限協議、裁量支出巡る相違700億ドル 「合

    ビジネス

    米5月新車販売台数、15.6%増の見込み 在庫積み

    今、あなたにオススメ

    MAGAZINE

    特集:愛犬の心理学

    2023年5月30日号(5/23発売)

    アメリカ最新研究が明らかにするイヌの潜在的知力と飼い主へのホンネ

    メールマガジンのご登録はこちらから。

    メールアドレス

    ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

    人気ランキング

    • 1

      F-16がロシアをビビらせる2つの理由──元英空軍司令官

    • 2

      「飼い主が許せない」「撮影せずに助けるべき...」巨大ワニが子犬を捕獲...水中に引きずり込む...衝撃の一部始終

    • 3

      築130年の住宅に引っ越したTikToker夫婦、3つの「隠し部屋」を発見...その中には...

    • 4

      おそろいコーデ、キャサリン妃の「頼れる姉」ソフィ…

    • 5

      「クレイジーな誇張」「全然ちがう」...ヘンリーとメ…

    • 6

      「写真を見て血の気が引いた...」下半身に約40匹のマ…

    • 7

      ジャニー喜多川の性加害問題は日本人全員が「共犯者…

    • 8

      ワグネルは今週、酷い目に遭う――米軍元司令官

    • 9

      伝説のフェミニストから「栄誉ある賞」を贈られたメ…

    • 10

      キャサリン妃がメーガン妃を「真似」? 話題になっ…

    日本再発見 シーズン2
    CHALLENGING INNOVATOR
    Wonderful Story

    MOOK

    ニューズウィーク日本版別冊

    好評発売中