青山メインランドと言えば、首都圏を中心に多数のマンションを開発・分譲しているデベロッパー企業です。
しかし悪い評判や口コミが目立つことから、青山メインランドの物件への投資を迷っている方は多いかもしれません。また、青山メインランドの労働環境などが気になる就職活動中の方もいるでしょう。
今回は青山メインランドの特徴や口コミを紹介しながら、悪評が多い理由を解説します。
良い評判も紹介したうえで、青山メインランドでの不動産投資をオススメできる人の特徴も解説します。ぜひ参考にしてください。
目次 [非表示]
1.青山メインランドはどんな会社?【評判・口コミ】
評判・口コミを紹介する前に、まずは青山メインランドという会社について基本的な情報を紹介したいと思います。
いったいどんな会社なのか、会社概要と沿革を確認してみましょう。
1-1.会社概要
青山メインランドの会社概要は、次のとおりです。
| 商号 | 株式会社青山メインランド |
|---|---|
| 設立 | 昭和63年4月1日 |
| 資本金 | 1億円 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区内神田1丁目7番6号 北大手町ビル |
| 代表者 | 代表取締役社長 西原良三 |
| 事業内容 | 不動産の企画開発、売買、販売、仲介および不動産資産の運用、管理 |
| 免許番号 | 宅地建物取引業 東京都知事(8)第54441号 |
| 登録商標【36類】 | MAINLAND(登録第4318033号) メインステージ(登録第4326523号) ランドステージ(登録第4342134号) グランステューディオ(登録第4611921号) |
この表からも分かるとおり、青山メインランドは上場こそしていませんが、それなりの規模と歴史のある不動産企業です。
主力事業は投資用マンションの企画開発で、同社が開発・分譲している「メインステージ」や「メインステージ」といったマンションブランドは商標登録もされています。
1-2.沿革
青山メインランドの設立は現在から30年以上前の1988年(昭和63年)4月です。当時は有限会社として創業され、あまり大きな企業ではなかったようです。
しかし2年後の1990年には株式会社に変更し、規模を拡大させていきます。
1991年には自社開発の投資用マンション「メインステージ」シリーズを販売開始。好評を得ます。
その後は、投資用マンションだけではなく居住用マンションブランドも立ち上げるなど、供給戸数・売上高ともに順調に伸ばし続けてきました。
マンションデベロッパーとして成長してきた結果、2019年度には供給戸数1,004戸、売上高374億円に達し、大手不動産会社並みの規模を誇っています。
知名度も高く、同社の看板マンションである「メインステージ」は250棟を突破しており、首都圏の不動産投資家の間では有名です。
参考:沿革 – 青山メインランド
参考:業績ハイライト – 青山メインランド
2.青山メインランドの特徴【評判・口コミ】
続いて、不動産投資家から見た青山メインランドの特徴について紹介します。
同社には、客観的に見て次のような優れた特徴があります。
2-1.入居率は業界最高水準の99.62%
青山メインランドが提供しているマンションの入居率は、業界他社と比較して高い水準にあります。
同社が発表している数値によると、メインステージシリーズの入居稼働率は99.62%(2019年3月末時点)です。
入居率が高い要因は、需要の安定している東京23区内に特化して物件を供給していることにあります。
市場経済研究所が発表した首都圏供給戸数ランキングでは、2019年から2020年にかけて資産運用型マンションの部門で2年連続第1位を獲得しています。
2-2.購入から仲介までワンストップ提供
青山メインランドには多くの関連会社があることから、購入から売却、仲介、管理にいたるまでワンストップで提供しています。
投資家の立場からすれば、不動産投資に関連する情報を一通り得られることはメリット言えるかもしれません。
また、購入や仲介以外のサービスを受けられる点も、同社の強みと言えるでしょう。
とくに賃貸管理事業では、マンション経営者をサポートするためのシステムが充実しています。
「サブリースシステム」を契約した場合、設定家賃の約90%で青山メインラインドが物件を借り上げ。家賃保証や空室保証が付くうえ、クレーム処理や事務全般も代行してくれます。
また、家賃保証や空室保証はないものの、クレーム処理や事務全般を代行してくれるサービスとして「集金代行システム」もあります。
どちらも手数料負担などのデメリットはあるものの、管理の手間を減らせるため兼業投資家から一定の支持を集めています。
2-3.創立30年以上の歴史
創立30年以上の歴史があるという点も、青山メインランドの大きな特徴です。
10年たてばほとんどの会社は潰れると言われる中、長年事業を続けるためには企業努力や利害関係者からの信頼が必要です。
バブル崩壊やリーマンショックなどの経済危機も乗り越えながら業績を伸ばし続けてきた実績は、企業としての基盤がしっかりとしている証拠だと言えます。
3.青山メインランドの評判が最悪な理由
先に紹介したような優れた特徴があるにも関わらず、青山メインランドに悪い評判が多いのはなぜなのでしょうか?
その1番の原因として考えられるのが、「社長のイメージが悪いこと」です。
2019年、逮捕者も出ている恐喝事件に社長が関連していたという報道がありました。社長自身が逮捕されたわけではありませんが、さまざまな疑惑が絡んだ事件と噂されています。
その影響は大きく、Twitterでは次のようなツイートも見られます。
また社長以外にも、元社員が詐欺師という情報が存在することも評判が悪い原因となっています。
これらの事件を追ってみると、不確かな陰謀論などが存在するため実際の真相は確かめようがありません。
ただし事実として、社長や元社員が悪目立ちしていることで企業イメージが落ちていることは確かでしょう。
4.青山メインランドの悪い評判・口コミ
青山メインランドのイメージが悪いことは確かですが、企業の実態としてはどうなのでしょうか。
実際に同社と関わったことのある人の意見や口コミも検証してみたいと思います。
まずは悪い口コミをあげると、次のとおりです。
4-1.電話営業が迷惑
青山メインランドに関する悪い口コミとしてネット上に多数あげられているのが、「電話営業が迷惑」という意見です。
青山メインランドでは電話営業も行っていて、その勧誘の仕方が強引だとの声が聞かれます。
たとえばTwitter上では、同社の電話営業について「会社の電話にまでかけてくるので迷惑」という投稿が目立ちます。
また、駅前で新人に名刺交換という体で電話番号を取得された後、ひたすら電話がかかってくるという声も聞かれます。
※しつこい電話営業の断り方・対処法については、「しつこいマンション経営の勧誘の断り方・対処法」で詳しく解説しています。
4-2.アフターサポートの質が低い
青山メインランドで実際に物件を購入した人からは、「アフターサポートの質が低い」との口コミが多く投稿されています
ネット上の口コミ掲示板では、次のような「売ったら売りっぱなし」ともとれる姿勢への批判があげられています。
30代 女性 会社経営
とても残念ですがアフターフォローは全くといってよいほどありませんでした。ここが何より残念な点でした。電話でもメールでもコミュニケーションが取れない事が多くあり、いったいどんな方法で連絡を取ればいいのか…と悩みの種です。管理能力はほぼないに等しいです。最初だけ良い営業をされて、一度購入してしまったらサービスはそこで終わってしまうような印象でした。ここまであからさまなのも驚きでした。
出典:不動産投資のミカタ
また次のように、不具合があった場合の対応について不満を持っている人も一部存在するようです。
性別・年齢不明 購入経験者
買う時の金額も、その後の管理費も、コストが安いので、購入後のアフターサービスの質は期待できませんよね。排水管のつまりで、半年以上たらいまわし、返答なし、仕舞には、第三者の業者に頼んでもいいよと言われる始末。
出典:マンションコミュニティ
4-3.社員の生活水準・年収が低い
先に紹介した「電話営業がしつこい」「アフターサポートの質が低い」といった悪い評判からは、青山メインランドの営業偏重スタイルが見て取れます。
そういった激しい営業スタイルの裏には、インセンティブ重視の給与システムがあります。
青山メインランドの営業社員の基本給は安いため、成果を上げてインセンティブを獲得しなければ低収入になってしまうのです。そのため、どうしてもしつこい営業や強引な営業が多くなる傾向にあります。
実際、青山メインランドで働いていた元社員からは、その基本給の低さを嘆く口コミも投稿されています。
元営業部 男性
基本給だけで生活するのはかなり厳しい。お客様などの経費は自費
出典:openwork
労働環境に関しては、成果を上げるために時間外の出勤を増やす必要があるなど、ワークライフバランスが良くないとの声も聞かれます。
元営業部 男性
ワークライフバランスはかなり悪い。休みの日に出勤するのは当たり前
出典:openwork
5.青山メインランドの良い評判・口コミ
ここまで青山メインランドの悪い評判ばかりを紹介してきましたが、良い評判もあります。
たとえば次のようなものです。
5-1.営業担当が信頼できる
青山メインランドの営業担当者に関する良い口コミとして、「面談では親切に話を聞いてくれ、押し売りもなかった」という意見が存在します。
最初の営業こそ強引なものの、一度会った後は丁寧な対応をする営業マンも多いようです。
40代 女性 会社勤務
当初は毎日のように電話があったため、当初はやや困惑しましたが、商談では丁寧にヒアリングした上で、私の投資目的に沿う提案をしてくれたため、好印象に変わっていきました。
商談時の質疑応答でも、基本的に丁寧でわかりやすい回答をしてくれ、その場でわからないことも「確認してから後ほどメールします個別に対応して頂きます。」と、ごまかさない姿勢に安心感を覚えました。
無理に購入を勧めるようなこともなく、商談後にもこちらの希望条件に合う物件があれば随時メールで紹介してくれたため、ありがたかったです。
出典:不動産投資のミカタ
5-2.物件の収益性が高い
青山メインランドの物件に投資した人からは、「収益性の高さ」を評価する口コミが多く投稿されています。
同社で販売している物件のほとんどが東京23区内に立地していることもあり、「物件の価値は問題ない」という評価を下す投資家が多いようです。
30代 男性 会社経営
収益性には今のところ、問題無いです。入居率など、IR資料みたいに郵便かメールで共有いただきたいです。透明性があった方が営業担当者の方々も説明しやすかったり、販売しやすいと思いますし、オーナー間でも口コミでの前向きなコメントが増えるんじゃないかと思います。
出典:不動産投資のミカタ
次の口コミのように、入居率の高さも評価されています。
30代 女性 会社経営
購入してから5年たちます。2か月以上空室になる事はありませんので、入居率は良いものだと考えています。
収益性は4%未満のため、地方物件に比べたらかなり落ちますが、それでも入居率が高いのはありがたい事だと考えています。ただサブリースを必須のように扱われるため、エグジットの時の事を考えると若干不安ではありますが、現状では問題ないので、そのままで良しとしています。
出典:不動産投資のミカタ
6.青山メインランドでの不動産投資をオススメする人
ここまでのデータを踏まえ、青山メインランドでの不動産投資をオススメできる人の条件をあげるとすれば次のとおりです。
- アフターサポートがなくても、自分で運営できる自信がある人
- 会社の評判にこだわらず、物件が良ければ問題ないという人
紹介した評判や口コミからも分かるとおり、青山メインランドは企業イメージが悪く、物件購入後のアフターフォローについては期待できない傾向にあります。
しかし物件の立地が良く、収益性が高いというメリットは存在します。
不動産投資では、物件の良し悪しが成否を分けることが多々あります。そういった意味では、論理的に判断して収益の出やすい物件であれば検討してみる価値は十分にあるでしょう。
7.「青山メインランド 評判」のまとめ
青山メインランドの企業イメージは良いとは言えません。また営業姿勢やアフターサポートに対して、厳しい口コミも目立ちます。
しかし同社は好立地の投資用マンションを多数販売しており、収益性の高さや入居率の高さに定評があることは事実です。
また創立30年以上の歴史があり、首都圏での供給戸数が業界上位を占めるなど、企業としての基盤もしっかりとしています。
不動産投資において重視するポイントは、人それぞれです。ただし実際に資金を投入する場合は、客観的な視点で検討してみることが大切です。
もし物件そのものの良し悪しを重視するのであれば、青山メインランドの物件を検討する価値はあると言えるでしょう。