事故を偽装 示談金詐取事件3件目 3容疑者を逮捕 浜松中央署

2023.1.19

 浜松市で若い男のグループが飲酒運転の絡む交通事故を自作自演し、同乗の女性から示談金名目で現金をだまし取ったとされる事件で、浜松中央署と県警交通指導課は18日、同様の手口で別の知人女性から現金を詐取したとして、詐欺の疑いでいずれも住所不定、無職の男(21)=別の詐欺事件で起訴=、男(22)=同=の容疑者を再逮捕し、同市浜北区中瀬、自称建設業の男(30)を逮捕した。同グループの詐欺・詐欺未遂事件の摘発は3件目。
 3人の逮捕容疑は2022年8月、同市中区の市道で、乗用車と歩行者の衝突事故を計画的に起こし、同乗していた磐田市の女性(21)に事故の示談金を請求して現金100万円以上をだまし取った疑い。
 同署によると、無職の男(21)と無職の男(22)が女性を車に乗せ、歩行者役の自称建設業の男との交通事故を偽装した。事故後に飲酒運転を明かし、同乗者の女性にも責任があるように仕向けたという。運転者役の無職の男(21)は乗用車を無免許運転したとして、道交法違反容疑でも再逮捕された。
 このグループによる一連の事件に絡み、同署などは18日、詐欺で得た金と知りながら受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで東京都江戸川区の専門学校生の女性(23)を静岡地検浜松支部に書類送致した。送検容疑は22年9月、当時交際関係にあったグループの男1人から現金5万円や家庭用ゲーム機を受け取った疑い。

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