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競馬ギガ盛ブログ「クセが強い」(5月23日)
栗東・井上です。いよいよ、ダービー。数あるG1のなかでも、この日は特別です。「ダービーと有馬記念だけは馬券を買う」。ワタクシの周りにも、こう話す人がいますから。
関係者も取材陣も忙しさに追われる追い日(水曜)とは違い、前日の火曜はまったり、のんびりした時間が流れます。じっくりと馬を観察できるのもこの日の特権。…ということで、西村厩舎でファントムシーフの様子をじっくりと見せてもらいました。
ちょうど、調教へと向かう前だったため、担当の山田真助手が馬装の準備をしていました。「バンテージを巻くと、馬っけを出すんだ」。少し湿らせたバンテージを脚に巻く山田さん。丁寧に作業を進めるにつれて、“ナニ”がどんどんと大きくなります。「ほらな?気持ちがいいんやろうなぁ」。1本、2本、3本と終え、最後の4本目に…。すると、不思議なことに、馬っけが収まりました。
それにしても、のんびりしている。おとなしいんですね-。そう声を掛けると、「いや、ゼッケンを乗せようとすると、前へ行ったり、後ろに行ったりでね」と山田さん。ゼッケンと鞍の装着準備を始めただけで、急にソワソワするファントムシーフ。うわ、ホンマや。言っていた通り。ゼッケンを持っているだけで体を前後します。もうルーティンなんですね。
面白いクセを見せてもらいました。そして、皆さんも気になる馬券につながる肝心の出来は…。山田さんは「カイバを速く食べるときは調子がいい。ゆっくりと食べて、一度食べるのをやめてからまた食べる、と集中していない時は調子がひと息」と説明してくれました。「今回?集中して速く食べてくれるよ」。その言葉で十分でしょう。絶好調と判断してください。