改革続行か。着地か。
2022年下半期の天秤座は「改革続行か。着地か」のシルバーが出ています。まずこういう話をしたいのですが、天秤座はほかの人と比べても、ものすごく強い「私は私」という感覚を持っているんですね。これは、「ブレない」とか「自分の信念を持っている」ということでもあるのですが、イメージとして、天秤座は「ひとりの人間というよりか、ひとつの国」みたいな人なのです。ややこしい例えですみません(笑)。でもほら、国って、「自分たちはこういう考え方や文化を持って幸せを追求するから、憲法はこうな」とか「こういうことをやっちゃう人がいるとすごく嫌だから、我が国の法律はこうしますよ」と、「自分たちが立ち上がってきた歴史と文化とルール」をすごく大事にするでしょう? だから、天秤座の人って、やっぱり「その人にしか歩めない独自ルート」を歩んでいきます。その「独自ルート」を歩むための、芯の部分が並外れて強いから。そして、2022年下半期に至るまでのあなたは「理想に向けての改革」を密かにやってきたところがあります。でも、この2022年下半期は「理想に向けての改革を続行するか、それとも、いったん現実の路線に戻るべきなのか」の、2つの自分の考えが出てきています。今回の占いでは、天秤座が持つ「2つの自分」を詳しく見ていきたいと思います。
2つの自分。
まず最初に、今回の占いのキーワードとなる「天秤座が持つ2つの自分」について説明していきますね。
天秤座は自分の内部に、「現実主義者」と、「理想的改革主義者」の2つのキャラクターを持っています。この2つのキャラが、単体だけでもものすごく優秀なんです。まず、「現実主義者」としての天秤座なのですが、自分のことをいつも客観的に見ているのです。
「何でいつも客観的に自分のことを見ているのか」というと、これには深い理由があって、天秤座はオリジナリティを持つが故に、かなり目立ってしまう人でもあるのです。だから、心無い人に「そんなんじゃ社会に出てやっていけないよ」とか、あなたが持っている個性や考え方を突っ込まれたりする。だから天秤座は自分の周囲に5台ぐらいのカメラを持っている感じで「こういう場面では、こう振る舞うのがよさそう」とか、瞬時に周りを観察して、自分の言動を決めていくなどをやっていく。5台のカメラで状況を同時に映し、瞬時にスタジオルームにいるディレクターが指示出しをするみたいなことをやっている。ひとりスタジオみたいな人なのです。流れを読み、現実的にどう対処・処理していくか。何をすると定時に帰れるなど、ゴールを目指せるか。そういうものを常に観察し、決断しているのがあなたの「現実主義者」の部分です。
もう一方で、あなたには「理想的改革主義者」の面が強くあります。こちらもおそろしいぐらいの能力とセンスを持っています。
あなたは「現実の世界で目立ちすぎず、定時に帰れる平穏無事な世界を目指そう」とする自分が確かにいます。しかし同時に、革命班も強くいるのです。「そんなんじゃ何も変わらないよ! ただ目立たない様に生きる。集団の中に溶け込む。本当にそれでいいの?」と。そういう、激しい革命班がいて、その革命と変化の叫びにのっとって、「ここで私の思考や行動の限界を超えなきゃ!」と一気に勝負をしていく。
あなたが持っている「革命」とか「変化」の衝動ってすごいです。いわゆる、天秤座は社会や周りの人間関係に決して飼い慣らされなくて、それがまるで野生動物のようなのです。「ここで自分の思考を手放してしまったら、落ち着いてしまったら、もう自分が驚くような景色の変化は望めない」と、常に理想への炎の種火は絶やさない。
あなたの中には、そのような「理想的改革主義者」がやっぱり強くいます。だから、天秤座はたまに「自分自身に休むことを許さない。だって、私はいまだ改革の途中にいるから」と、頑張りの限界を超えちゃうこともあります。周りから「もうちょっと肩の力抜いて休みなよ」と3万回ぐらい言われてきた。そのたびに、「わかってはいるんだよ」と答えてる。そしてまさに、この2022年下半期において、「改革続行か、着地か」の選択に改めてあなたは向き合おうとしているのです。
2つの自分を大切にする。
2022年下半期のあなたは、「改革・成長・やり切りたい組」の勢いを押さえて、まずは1回立ち止まろうとしています。というのは、この2022年に至るまでの数年間の世界はただでさえ大変だったのに、あなたはこれまでの期間、「自分に自信を持てるよう、そして、願わくば自分が特別な存在になれるよう」、自己改革を頑張ってきたのです。あなたは本当に踏ん張ってきました。あなたは少なくともほかの人の何倍も疲れを溜めてきていたりもします。そのような理由で、この2022年下半期は旅やバカンスのようなことをしたり、あと、改革や成長ではない、「普通の時間」を増やそうとしているのです。お茶をしたり、目的もなくどこかに行ったり、ダラダラしたり。そういう時間もちゃんと増やそうとしている。
あとでまた説明したいのですが、天秤座は2022年の9月付近が、ひとつの境目になっています。一旦は日常や平常を取り戻して、また9月ぐらいに「今後自分はどうしていくか」を決めていきます。なので、その境目の時期がくるまでに改革派の自分と、ダラダラするのも、目立たないことも大事にしている自分の2つの自分と付き合っていく気持ちを持ってみてください。どちらかがよくて、どちらかが悪いわけではなくて、「自分の中には2つの自分がいる」とわかって過ごしていくだけで十分です。
2つの自分との付き合い方として、「今日のモード」を大切にする。あなたはストイックで、一度決めた方針を動かしたくない気持ちも強く持ちます。でも、昨日までの自分が「改革モード」でやっていたとしても、疲れやダラダラしたい願望を感じたら、「よし、予定を変更して、明日はダラダラするか!」と、ある程度気分に合わせてやってみて。その上で、日記や記録も有効です。今日の自分はどっちのモードで、何をしたかとか。「寝ながらお菓子食べた。知り合いとの予定も断っちゃった。やっぱりこういう時間は最高!」と、書き残しておいて。客観的に自分を見て、ただ突き進むだけではなくて、自分のことも大切にする。ほっこりできる時間をつくっていくのも、この2022年下半期のあなたの大切な宿題だから。
2022年9月の区切り。
2022年の9月付近は天秤座にとってに大きな区切りを迎えていきます。この時期が1つの境目になり、「実験終了」となっていく。「実験」というのは、やっぱりあなたはこの2022年に至るまでの3年間ぐらいの間、自分なりに「出航」と「航海」を続けてきました。今までの自分の経験とは「地続き」にあるものではなくて、まったく新しい生活、まったく新しいチャレンジ。その上で、「もっと自分を変えなきゃ」とか「今の生活に自分をもっと合わせていかなきゃ」と奮闘した毎日。その航海とか冒険の結末が一通り、この2022年9月に出てくる。そして、9月過ぎから「これからどうしていきたい?」と周りから聞かれるようなことも増えていきます。
ここから先は、実際に2022年9月付近にならないと実感として湧かない部分も多くあるのですが、あなたは一旦着地し、少しゆっくりもして、次にどの方向に向かって出発していくかを決めていきます。でも、まず今決めてほしいのが、とりあえず、「今の自分にできる最高の夏休み」なんかを企画してみてください。ここまでも述べてきたように、あなたは本当に頑張ってきました。数々の「無茶」を、気合いと工夫で何とかしてきました。あと、「絶対に何とかしてやる」という意思の力で。一番キツいところは乗り越えてきたから、「これから」のことはワクワクしていけば大丈夫。
2022年の9月で、新天地のような場所でさらに自己改革をしていくか。それとも、着地をして、これまで頑張ってきたことを発展させていくか。この答えを決めるのはあなたであり、「こうした方が良い」というアドバイスはありません。
でも、「これからのことを決めていく」にあたり、ひとつ、ヒントになるかもしれないことを書かせてください。
全体的な話なのですが、2022年はやはり激動です。いくつかの分野で、「正解が0(ゼロ)になる」という現象が起きているのです。今までの時代というのは、「過去がこうだったから、大体未来もこうなるわいな」と、地続きの予測ができるところがありました。
でも、2022年は変革の真っただ中であり、
- ・こうするのが当たり前
- ・こういうやり方をすると褒められる
とか、「今までの正解のやり方」が大きくリセットされていきます。もちろん、「人やモノや文化を愛する気持ち」とか、人が持ってきた根本的なものはなくなりません。
天秤座は、正解がわからない時代において、「変わるものと変わらないもの」を冷静に見届けていこうとする人です。また、「自分達だけのやり方」を見るんじゃなくて、「こういうとき、外の人たちはどうしているんだろう? 何を楽しんで、何を頼りにして、何を悲しんでいるんだろう?」と純粋な好奇心を持って、「自分達以外のコミュニティにいる人や文化」に興味を持っていきます。
好奇心と柔軟さを持って、あなた自身が「今まではこういう暮らしを大事にしてきたけど、実験的に変えてみちゃうのも面白いかもな」とやっていっちゃう。
あなたがどのような道を歩むにせよ、好奇心を満たしていくことと、実験精神を大切にしていってくださいね。
のんきなリス。
ここまで読んでくださったあなたにどうしても最後お伝えしたいことがあって、それは「天秤座が持つ、のんきなところ」なのです。天秤座の人は、ほかの人と比べても「正解のない修羅場」をいつの間にか乗り越えていってしまうことが多いです。あなたは正確な現状認識と「どのやり方を採用していけば、この状況を突破できるか」をその場で感じ取る天才的な性質もあります。でも一方で、のんきなのです(笑)。「えー、ここってそんなに大変な場所だったの? そっかー」とか、どっかですごくフニャッとしている。「ま、何とかするしかないかー」とか口調はゆっくりなんだけど、そこから一個一個を自分のスピードでちゃんと片づけていっちゃう。勤勉に、最適なルートをたどって森のドングリを集めるんだけど、ところどころでポロポロとそのドングリを落としちゃっているリスが、あなたなのです。正確さと合理性、そして、ちゃんとしたマヌケさを持っているあなただからこそできることがあります。立派な部分も、立派じゃない部分も、両方あなたにとっての宝物です。だから、ただ好奇心を持って、ヌケがあるのは「しょうがない」と思って、2022年下半期は我が道を歩んでいって!