人気ライブ配信“投げ銭”めぐる相談増加「やめたいけど、やめられない」

ライブ配信者に対して金や購入したギフトを贈る「投げ銭」。
被告は20代の女性歌手を“推す”中で「投げ銭」を繰り返していった

【被告人質問】
ーーどんな魅力があった?
リスナーの間でも順位があり、いっぱい投げれば上位になったり、ハンドルネームを連呼してもらったりして、それが生きがいになっちゃった。

ーー月に8万円の「投げ銭」、高額では?
際限なしに投げられて、上限がないんです。

コロナで在宅時間が増え、人気に火が付いたライブ配信アプリ。
国民生活センターによると、ライブ配信アプリの「投げ銭」をめぐる相談やトラブルはここ数年増加している。

「のめりこんでしまい、高額の課金を払えなくなった」「子どもが親のクレジットカードを勝手に使い、投げ銭をしていた」などの相談が寄せられているという。
“推し”を応援する気持ちを「投げ銭」という形で表せるのも人気の理由とみられているが、被告のように“沼”から抜け出せなくなる人も少なくないようだ。

裁判員裁判として審理される中、女性裁判員は、こんな質問をぶつけた。

【被告人質問】
ーー“推し”の活動を「生きがい」と話しましたが、“推し活”を続けることで自殺をやめることにつながらなかった?
いや、でも…タダではないので。やめたいけど、やめられなくて。