“「ツキヨミ」は
全員一致で選んだ曲”
「ツキヨミ」は平野紫耀さん主演ドラマ「クロサギ」の主題歌となっていますが、楽曲はどのように決まっていったのでしょうか。
平野
5〜6曲くらい聴いた中の1曲で、全員がこの曲を選んで決まりました。
神宮寺
ラテン調の曲というのは僕たちとしては初めてというのもあって、最初は尖っている感じもしましたね。
永瀬
曲が決まったあとも、歌詞や曲についていろいろと話し合いをしたんですよ。
平野
歌詞の一文字から音ひとつまで、今までで一番話し合った気がします。僕は曲を決めているときからドラマの台本を読んでいたんですけど、物語にぴったりだなと思いました。
岸
放送が始まる前にドラマのエンディングを見させてもらいましたが、ドラマと曲がシンクロしているなと思いました。
髙橋
ドラマと楽曲、全体的にいいバランスが取れた気がします。
“振り付けは「ichiban」で
手応えを感じたRIEHATA”
「ichiban」のRIEHATAさん振り付けによるパワフルなダンスもインパクトがあります。
平野
今回は正直な話、タイトなスケジュールだったんですよ。なので、最初からコミュニケーションが取れて、僕らの良さを分かってくださっている上で僕らのレベルを上げてくれる人となったらRIEHATAさんがいいんじゃないかという話になりました。RIEHATAさんにラテン系をお願いするとどんな感じになるのかも楽しみでしたね。
髙橋
「ichiban」で一緒にやらせてもらったときの手応えが一番大きかったと思います。この人だったらどんな曲でもかっこよくしてくれるという信頼があったから。
平野
日中はそれぞれ違う仕事をして、夜に集合して。昔、ダンスをやっていたときの夜練ってあんな感じだったよね?
岸
どこを切り取ってもかっこいいように仕上げました。踊っていて楽しさがあって、表情を作らなくても自然と楽しさが出てくる感じがありますね。
歌声も情熱的で大人っぽさを感じますが、レコーディングはどのように進めていったんですか?
神宮寺
横浜アリーナでのライブ後ぐらいにレコーディングをしたので、ノドが温まっていた気がします。
平野
レコーディングにもRIEHATAさんが来てくれたんですよ。曲とダンスがシンクロしていたりもするので、音とダンスが合うように一緒にやらせてもらいました。
“‘抽象的’‘バッドエンド’を
リクエストしたMV”
MVは「Magic Touch」や「ichiban」の新保拓人監督との作品。「ミステリアスな女性にハマってしまい、抜け出せなくなっていく人の心の内側を表現」とコメントを出されていましたね。
平野
新保さんとも信頼関係があって、素敵でかっこいい、ちょっとダークなMVに仕上げてくださいました。今回まずオーダーしたのは、新保さんだからできる抽象的な物語で、伝わるようで全部は伝わらないというのが僕らの望んでいたところでした。バッドエンドがいいというのもお願いしました。僕、映画や曲でもバッドエンドのものが好きなんですよ。そういうのって、名残惜しい感じがしてもう一度聴いたり、見たくなったりすると思うので。
髙橋
こんなにストーリーがしっかり作り込まれているMVというのが、新保さんらしいと思います。抽象的だけど実はストーリーがあって、深く考える余地があるみたいなものを作ってくださいました。
平野
新保さんには映画のタイトルを伝えることが多いんです。そうすると映画のテーマだったりストーリーだったりを凝縮したものを映像に生かしてくれたりするので。
永瀬
MVを撮影しているときもRIEHATAさんが踊っているときの表情まで細かく見てくださっていたんですよ。RIEHATAさんは明るく盛り上げてくれるので、おかげで楽しく撮影できました。