2023.05.22

2社からクビ宣告後、裁判で計4700万円を勝ち取った男が明かす、解雇をカネに変える「闇のライフハック」

月100時間のサービス残業、手取りは16万円

人生一回目の解雇通知書は、新卒入社したブラック企業(美容業・従業員数約100人)から渡された。当時私は23歳で、在職期間は1年弱。解雇理由は勤務態度不良と営業成績不良だった。

毎月100時間近くのサービス残業を、手取り16万円弱で強いられる絶望的な状況。キモイ、臭い、死ね、といった言葉のパワハラも当たり前だった。さらには、ファイルで頭を叩かれる、社用車を運転中に頭と腕を殴られる、胸元や腰回りを足で蹴られるなどの身体的暴力も行われていた。

photo by iStock
 

トイレ掃除、草むしりといった仕事を押しつけられたり、密室で複数人から罵詈雑言を浴びせられたり……壮絶な体験を経た末に、解雇を言い渡された。

許せなかった。だから会社を訴え、法廷で争うことにした。

苦しい時間だった。本当に会社相手に勝つことができるのか、自分のやってることは正しいのか、不安とストレスが拭えなかった。周りの友人がドンドン先に進んでいく気がして、もどかしかった。

SPONSORED