この指摘は、米国主導で成立・維持されてきた戦後の自由で開かれた国際経済体制を見事に言い当てるものとなった。ところが、今や中国の台頭で自由貿易の総本山である米国が統制・ブロック化に傾いている。
米中デカップリングという「新たな鉄のカーテン」は東側ではなく、西側がひいたのであり、そのカーテンはテクノロジーにまつわる製品やサービスや人材の自由な往来や取引を阻み始めている。
それはある意味において、欧米の価値観の「敗北」と言えるのかもしれない。
(本記事は3回連載の最終回です。初回の記事はこちら。『バイデンが「親方日の丸」をマネし始めた…?自由の国アメリカが、ここにきて「昭和ニッポン」そっくりになっていた!』)