京都浪漫 悠久の物語

KBS京都テレビ
第1・2週 日曜日 21:00-21:55放送 (再放送 第3・4週 日曜日 21:00-21:55)

第122回 伏見稲荷大社のすべて~神々の鎮まる聖域を巡る~

2023年5月14日 放送

今回は、外国人に人気の日本の観光スポット第一位にも輝いた伏見稲荷大社の境内と神々が鎮まる稲荷山を紹介する。

全国に3万社あると言われる稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社は、「五穀豊穣」「衣食住」の神様として信仰を集める古社。第一鳥居をくぐると目に入るのが、朱塗りがまぶしい壮麗な楼門。この楼門を建てたのは、幼少の頃より尾張の稲荷神社をよく参拝していたという豊臣秀吉。秀吉が楼門を寄進することになったワケとは?楼門をくぐった先にある外拝殿では、神社であまり目にしない珍しい図柄の釣り灯籠に注目する。そして本殿でお参りをした後は、いよいよ海外からの参拝者に人気の千本鳥居へ。稲荷塗と言われる朱色に彩色された鳥居が建ち並び、連日朝から多くの観光客で賑わう。人気スポットを堪能した後は稲荷山の山頂方面へと続く道へと向かい、お参りの真骨頂とされてきた「お山めぐり」へ。清少納言も登った山道を登ると、市街が一望できる四ツ辻に到着する。幕末から参拝客をもてなしてきた茶店でお腹を満たした後は、末社をめぐりながら山頂を目指す。平安時代の頃から盛んだった伏見稲荷大社の見どころを、プロのツアーガイドの案内で巡る。

第121回 150年ぶりに復活!曼殊院門跡 宸殿の輝き

2023年5月7日 放送

今回は、150年ぶりに宸殿再建の悲願を果たした曼殊院門跡の復興秘話を紐解く。

天台宗五箇室門跡の一つである曼殊院門跡は、最澄が比叡山に創建したお堂から始まった寺で、江戸時代に良尚法親王により現在の地に移された。桂離宮を造った八条宮智仁親王を父に持つ良尚法親王は、父の高い美意識を受け継ぎ曼殊院を建立したため、境内の建築物は桂離宮の影響を随所に受けている。数寄屋風書院造りの大書院や富士山デザインの七宝焼きが美しい釘隠しなどが見どころ。雅な雰囲気を堪能した後は、150年ぶりに再建された宸殿へと向かう。再建のきっかけから資金集めのために行った全国行脚など、悲願を実現させた復興秘話を紹介する。さらに、再建を記念して特別公開が行われる国宝黄不動明王像にも触れ、修復時に発見された「御衣絹加持」の謎を解く。また、令和2年9月に550年ぶりに再興された「北野御霊会」を紹介し、曼殊院門跡と北野天満宮の関係について迫る。新緑の季節に真新しい宸殿が輝く曼殊院門跡を案内する。