2017年06月20日(火) クロールの泳ぎ方 その1~体の浮かせ方と腕のかき方~
(「クロールの泳ぎ方 その2 ~息つぎ~」はこちらhttp://www.nhk.or.jp/suiensaa-blog/koremade/250630.html)
【すイエんサー流 クロール術】
体を上手に浮かせるコツと腕のかき方のポイントは次の3つです。
①モデルポーズ
②ゆらゆら足
③体から水かき
①モデルポーズ
モデルポーズとは次の3つです。
・両腕を伸ばす
・体をそらす
・顔を前に出す
この3つのポーズで、体を浮かせることができるようになります。
【解説】
水の中で下半身がしずんだ状態では、水の抵抗を大きく受けてしまい、前に進みづらくなります。
体を水平にすることができれば、水の抵抗が少なくなり、前に進みやすくなります。
体を水平に保つためのコツが、3つのポーズです。
3つポーズにはそれぞれ理由があります。
●両腕をのばす理由
人の肺は、空気がたくさん入っているので浮き袋のようになります。そのため腕を下げた状態では上半身が浮き、下半身がしずみやすくなります。
そこで両腕を上にのばすと、バランスがとりやすくなり、体を水平に保ちやすくなります。
・体を反らす理由
腕をのばし、さらに体を反らすことで、体を水平に保ちやすくなります。
・顔を前に出す理由
水の中で顔を上げてしまうと、体が起き上がり、下半身がしずんでしまいます。
顔を前に出すイメージで、水の中で頭を下げると、下半身がしずみにくくなります。
②ゆらゆら足
実は①のモデルポーズだけでは、体脂肪が少ない、などの理由で 上手に浮けない(浮かない)人がいます。
(ありさもその一例です。ちゃんとモデルポーズができているのに、しずんでしまいました)
そんなとき、とても効果的なのがバタ足です。
初心者の場合は、バタ足は「前に進むため」よりも「浮くため」の効果が大きいのです。
バシャバシャと水しぶきを大きくあげるのではなく、水の中で軽くける「静かに」「ゆらゆら」のバタ足がオススメです。
ありさも、この「ゆらゆら足」で浮けるようになりました。
③体から水かき
腕だけ回そうとすると、水をかいた腕を前に戻すときにひじが上がらないので、ぎこちない動きになってしまいます。
そこで、前にのばした手を、さらに前のほうに、少し体をひねりながら大きくのばします。
このように腕だけでなく、体ごと大きく回すようにすると、腕がスムーズに動くようになります。
以上の3つのポイントをおさえれば、上手に体が浮いて、かっこよく腕をまわして水をかけるようになります。
ぜひ試してみてくださいね。
ほかにこれまで紹介したすイエんサー流「水泳のスゴ技」は、
プカプカ浮かぶ方法
http://www.nhk.or.jp/suiensaa-blog/koremade/297003.html
すイエんサー流背泳ぎで25m泳ぐ方法
http://www.nhk.or.jp/suiensaa-blog/koremade/297271.html
平泳ぎのラク~な泳ぎ方 ~足の動かし方~
http://www.nhk.or.jp/suiensaa-blog/koremade/274619.html
平泳ぎのラク~な泳ぎ方 ~手の動かし方&手足のタイミング~
http://www.nhk.or.jp/suiensaa-blog/koremade/274960.html