エスエルディーは、音楽業界に身を置いていた青野玄氏が立ち上げた会社。飲食店運営を全国で67店舗展開しています。kawara CAFE&DINING(以下:瓦カフェ)が有名です。渋谷タワーレコードの中にあるカフェを運営していたりもします。
同一ブランドであっても、店舗の雰囲気はガラリと変わります。地域に合わせたチューニングが必要、という社長の想いが反映されています。100店舗100業態を掲げたDDホールディングスの松村社長と意気投合するわけです。
※ここからは筆者の主観と余談ですので、エスエルディーの業績が気になる方は次の▼まで飛んでください。
エスエルディーが展開する、20代・30代女性をターゲットとした店舗はとにかくお洒落です。うっかりスーツ姿の中年男性が、打ち合わせ場所に瓦カフェを選んだら大変です。「カフェごはん」を主食とする女子大生に白い目で見られます。
ちなみに、瓦カフェはランチが終わると比較的空いていて、Wi-Fiの使えるお店が多いので打ち合わせにはもってこいです。「カフェごはん」女子の目線に耐えられる強靭な男性には、おすすめします。
このお店がヒットした要因は、「ドトール<スターバックス<瓦カフェ」という、(元)サブカル系女子の不思議な”優越感”にあると思います。それは中高生のときに感じていた、「近所の書店<ヴィレッジヴァンガード」と近いものがあります。
さて、かわいい見た目とは裏腹なのが、業績。
▼エスエルディー2016年・2017年3月期業績と2018年3月期予想 ※( )は前期比
売上 | 経常利益 | |
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2016年3月期 | 52億7200万円(16.4%増) | 2億4000万円(37.1%増) |
2017年3月期 | 55億500万円(4.4%増) |
マイナス4100万円 |
2018年3月期(予想) | 55億5600万円(0.9%増) |
4100万円 |
見ての通り、売上は順調です。問題は利益面。“やばい”何かを隠し持っている感じがしますよね。
何が問題なのか。理由は単純、バラバラの店舗を管理する費用です。
しがないサラリーマンが30代で飲食店オーナーを目指しながら、日々精進するためのブログ「ビールを飲む理由」を書いています。サービス、飲食、フード、不動産にまつわる情報を書き込んでいます。飲食店、宿泊施設、民泊、結婚式場の経営者やオーナー、それを目指す人、サービス業に従事している人、就職を考えている人に有益な情報を届けるためのブログです。やがて、そうした人たちの交流の場になれば最高です。