私がオートバイで一日で一番長い距離を
走ったのは、1982年の夏、関東からこの
場所まで794kmを一気に単独で走った時
だ。
794。ほんの少しだけ距離がある。
四輪車ではもっとあるが、二輪車ではそれ
が一番長い距離だ。
その次は昨年2019年11月の1日735kmだ。
これは仲間と九州に行って帰って来た。
50ccでは1983年夏に横浜から三原まで
768kmを下道で一気に走った。
ちょい乗りセカンドバイクにカワサキの
ARを買ったので、広島まで行って戻れば
慣らしが終わるやと、横浜のバイク屋から
買ったその足で出かけた。
途中、いつまで経っても着かないので、
眠くなった。
なので、これまでの1回での最高距離は
794だ。
鳴くよウグイス平安京、って小学校の時に
習ったよな(笑)。
しかし、明日香奈良京都だけしか習わなく
て、確か今の大阪や滋賀県が帝都だった
時代があったのは後から知った。
あれ、遷都の歴史はきちんと全部教えた
ほうがいいと思うけどね。最初から。
中学では教えるけど、藤原京遷都や大津
遷都、平城京には二回遷都されたとか、
あんまし覚えてないよなあ、その年まで。
元寇の年はダブルで覚えていても。
長距離を走ると、四肢は何ともないのだ
が、とにかく脳が疲れる。やたら疲れる。
何が危ないって、これが一番危険だね。
判断力がどんどん低下するのだから。
昨年、やはり1日700km超えで山梨まで
往復した時には、三原に着いてから、
コンビニイートインでコーヒー飲んでいた
ら、俺も相方も、単純な足し算引き算も
できない程に頭が疲れてるので笑った。
相当、知能指数も下がってるんだよ。
バイク降りたら、ホケ〜ッとなっててさ。
しかし、そういうことを何度かやっている
と、自分のモノサシができて来る。
私の場合は、1日500kmあたりまでの距離
が程よい感じがする。
そういう自分の適量を量ることは、二輪
乗りは都度やっておいたほうが良いと思
う。
そして、気づいた。
身体の疲労は、20代前半となんら変わら
ない。まったく。指の筋肉痛があるだな。
どこか腰とか背中とか関節とか周りが痛く
なるのは、どんなポジションのバイクで
あろうと、それは不適切な運転姿勢だから
だろう。原因は。
長距離は前傾姿勢のバイクで、かつカウル
付きが一番楽だ。上半身が起きた二輪の
ほうがめぐるましく繰り返される路面から
のキックを背骨がまともに受けてしまい、
疲れやすい。サスが働いてくれているが、
それでも突き上げは激しく、背筋を伸ばし
て直立硬直させるとダイレクトに衝撃を
受けることが連続してしまう。背骨が小さ
い骨の集まりなのは、柔軟に地表からの
衝撃を緩衝させる役目を持たせるためだ。
二輪乗車において腕や肩や腰が痛くなる
のは論外で、そこに負担がかかる変な乗り
方をしていることの証左なのである。
そういうような身体の反応があったなら
ば、乗車姿勢を自己診断して、改善検討
の余地あり。
バイクは楽しく乗らないとつまらないの
で、楽しく乗るためには、身体に負担を
かけない適切な乗車姿勢を取ったほうが
よい。
ただし、脳は疲れるので、乗り過ぎ注意。
脳が判断力鈍ると危険倍増なので。