G7サミットに広島出身大物歌手が? ゼレンスキー電撃訪日の裏で「サプライズ計画」が幻に
日程調整つかず断念
「広島選出の岸田総理は核軍縮に対する思い入れが強い。ロシアが核兵器の使用をちらつかせて威嚇する中、自身も被爆2世だという矢沢さんが音楽の力で平和を訴えればインパクトがあります。ただ、今回は参加国が多いこともあって日程の調整がつかず、残念ながら実現しませんでした」(前出の外務省関係者)
広島サミットは、「グローバルサウス」と呼ばれる新興国や途上国との関係強化も大きなテーマのひとつとされる。インド、豪州、ブラジル、韓国、クック諸島など8カ国や、国連、国際通貨基金(IMF)など7つの国際機関代表らも招待し、拡大会合やバイ会談が随所で設定されている。
そのうえゼレンスキー大統領の電撃訪日のオペレーションがあり、日米豪印4カ国の枠組み「Quad(クアッド)」の首脳会談も急きょ開催されることになった。たしかに、矢沢の歌にじっくり耳を傾ける時間はなさそうだ。
「国内開催のサミットを一手に仕切り、イベント演出の実績がある電通が、東京五輪をめぐる談合事件で会場運営に関われなくなったことも影響しているのではないか。準備が大幅に遅れ、混乱した。もっとも、岸田総理のカラオケ十八番はサザンや裕次郎で、永ちゃんファンとは聞いたことがありません」(自民党岸田派関係者)
もし“世界のYAZAWA”がG7の舞台で世界平和を訴えたら、それは大きな話題になっただろう。岸田は意外としたたかに世論ウケを狙っているのかもしれない。