栗原はるみのゆとりのキッチンはおいしい?鶏ガラスープ3種類食べ比べ

料理はあまり好きではないのでなんとかちゃんと料理する以外の方法で栄養を確保できないか常に考えているのですが、いろいろ試した結果やはりちゃんと作ろうかなと思うようになりました。

せっかくだからおいしく作りたいと思い、鶏ガラスープの素を高いものに変えてみることを思い立ちました。

そこで、栗原はるみさんのゆとりのキッチン(yutoro no kitchen)シリーズの「鶏がらスープ」を試してみました。ほかにも2種類の鶏ガラスープの素と食べ比べてみます。

ゆとりのキッチンとは?

栗原はるみさんと言えば、雪印メグミルクから発売されている、「栗原さんちのおすそわけ ミルク大好きパンナコッタ」などのデザートが有名ですよね。

これは、雪印メグミルクが栗原はるみさんとタイアップして販売しているものですが、ゆとりのキッチン(yutoro no kitchen)は、栗原はるみさんが創業者となっている「株式会社ゆとりの空間」が製造しているもので、栗原はるみさんの理想がより反映された商品になっていると考えられます。

どんな商品がある?

ゆとりの空間が製造している商品の中にはキッチン用品などもあるのですが、食材に限ると以下のジャンルが販売されています。

  1. 調味料・だし
  2. 加工品(ジャム・レトルトカレー)
  3. 乾物(昆布・そうめん)

調味料・だしのジャンルが一番商品数が多く12点ありますが、そのほかのジャンルはあまりないため、全体として商品数はそこまでありません。

最近よくスーパーでも見かける、「栗原はるみ わたしのカレー」は、S&Bが販売しているものなので、パンナコッタと同様にタイアップ商品です。

全体的に高い

ゆとりのキッチン(yutoro no kitchen)シリーズの「鶏がらスープ」は、60グラム486円です。100グラムあたりに換算すると、810円です。かなりお高めです。

味の素の鶏ガラスープ、YOUKIのガラスープ、生協(生活クラブ)の鶏ガラスープと100グラムあたりの価格と比較してみました。

商品名100グラムあたりの価格
味の素 丸鶏がらスープ384円
YOUKI 化学調味料無添加のガラスープ431円
生活クラブ とりがらだし顆粒550円
ゆとりのキッチン 鶏がらスープ810円

味の素の倍の金額になっていますね。ちなみに、ゆとりのキッチン 鶏がらスープのアピールポイントの一つは、化学調味料無添加であることです。

味の素 丸鶏がらスープも、名称が鶏ガラスープとなっているので、鶏のお肉を煮詰めて作ったものでは?というように見えるのですが、これは実は化学調味料を使用しているとみなされます。主原料はチキン由来ですが、原材料の最後の方に「アミノ酸等」と書かれているためです。

食塩(国内製造)、デキストリン、チキンエキス、鶏油、野菜エキス、チキンエキス調味料、酵母エキス、こしょう、肉風味調味パウダー/調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、乳化剤

YOUKI 化学調味料無添加のガラスープの方は同じく化学調味料無添加ですが、だいぶ価格に差がついていますね。ゆとりのキッチンの方は、原料は国産鶏だそうです。YOUKIの方は何も書いていないので、国産以外の鶏も使っているのかもしれません。

ただ、同じく国産鶏が使われている「生活クラブ とりがらだし顆粒」はYOUKIよりも少し高い程度なので、原料の問題ではなくてブランド料で高くなっているようにも見えます。

おしょうゆも235gで507円ですし、ゆとりのキッチンシリーズは全体的に高いです。

おいしっくすと資本関係がある

宅配食材サービスのおいしっくすがやけに栗原はるみさんをプッシュしているので気になっていましたが、資本関係を結んだそうです。

食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:高島 宏平、以下当社)は、本年、5月26日(木)付けの取締役会において、株式会社ゆとりの空間(本社:東京都目黒区、代表取締役:栗原 心平、以下「ゆとりの空間社」)の親会社である株式会社モブキャストホールディングスが保有する株式の一部譲渡を受け、ゆとりの空間社と当社とで資本業務提携契約を締結することが決議されました。当社の出資比率は20%となります。

ちなみにおいしっくすは、Kit Oisixというミールキットで有名料理人とのタイアップはしょっちゅうやっていて、当然ですがかなりお高いです(笑)

栗原はるみさんとタイアップした油淋鶏は2人前(肉500グラムと小ねぎ、調味料のセット)で2300円です。高いですね、、、。

「平飼いしらゆり鶏もも肉」を使っているそうなので、スーパーの鶏肉の価格よりはお肉そのもののコストがずっと高いのは分かりますが、それでもかなり割高感は感じます。最近メインで使っている生協(生活クラブ)では、秋川牧園というブランド牧場のお肉を販売していますが、それでも500グラム1,066円です。

ミールキットと言っても、小ねぎと調味料をセットにしただけですから、手抜き大好きの私でもこれは自分で材料を買って作りますね、、、。おいしっくすのサイトでレシピも公開されていますので、真似できます。

鶏ガラスープ食べ比べ

今回は化学調味料無添加同士で比較したいので、お値段の比較の際に参考にした「味の素 丸鶏がらスープ」ではなく、同じくお高めの鶏ガラスープである「UMAMY 比内地鶏 丸鶏ガラスープの素」を使って比較します。

商品名100グラムあたりの価格
UMAMY 比内地鶏 丸鶏ガラスープの素732円
YOUKI 化学調味料無添加のガラスープ431円
ゆとりのキッチン 鶏がらスープ810円

UMAMY 比内地鶏 丸鶏ガラスープも国産鶏の中を使っていて、高いはずの地鶏ですが、ゆとりのキッチンよりはお安いですね。ただ、これは公式サイトの価格です。UMAMYというのが、秋田県をプッシュしたブランドなので、あまり取り扱いが少なく、アマゾンで買うと倍額程度になっていて非常に高いです。

結局YOUKIが一番おいしかった

餃子のあんがちょうど余っていたので、それをあらかじめゆでた後、それぞれの鶏ガラスープが入ったお皿に入れていく方法で食べ比べをしました。鶏ガラスープ以外の条件は全く同じなので、味の違いを比較できます。

何も知らない旦那に食べさせたところ、YOUKIが一番おいしいという判定でした。

鶏ガラスープは中華系のメニューに使われることが多いですが、「まさに中華」(※日本人がイメージする中華)みたいな味になります。

餃子のあんなので、味付けはにんにく・しょうが・醤油ですが、この味付けとすごくよく合っていました。

ゆとりのキッチンは謎のえぐみ

ゆとりのキッチンの鶏ガラスープは、謎のえぐみが発生していて、正直あまりおいしくなかったです。

この原材料のどこからえぐみが発生しているのかわかりませんが、野菜系でしょうかね、、、。

食塩(国内製造)、チキンエキスパウダー、酵母エキスパウダー、砂糖、野菜エキスパウダー、チキンオイル、玉ねぎ調味料、香辛料、しいたけエキスパウダー、/加工デンプン、(一部に小麦・大豆・鶏肉を含む)

高かったのに残念、という感想になりました。

UMAMYは完全にコンソメ

食べた瞬間、ものすごいコンソメ感があります。コンソメとしてはおいしいのかもしれませんが、中華風にしたかったのになぜ、、、という気になります。

一体なにがコンソメ感の原因になっているかまではわかりませんでしたが、無添加チキンコンソメと、YOUKI 化学調味料無添加のガラスープと原材料を比べてみると、オニオンパウダーが入っているところが似ていますね。もしかしたらこのせいかもしれません。

商品名原材料
創健社 チキンコンソメ食塩(イタリア製造)、チキンシーズニングパウダー、オニオンパウダー、チキンパウダー、発酵調味料、チキンオイル、乳糖、粉末しょうゆ、香辛料、澱粉、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉を含む)
UMAMY 比内地鶏 丸鶏ガラスープの素食塩(国内製造)、デキストリン、砂糖、チキンエキスパウダー、酵母エキスパウダー、オニオンパウダー、たん白加水分解物、香辛料、食用植物油脂、澱粉、(一部に大豆・鶏肉を含む)
YOUKI 化学調味料無添加のガラスープ食塩(中国製造)、乳糖、チキンエキスパウダー、砂糖、酵母エキスパウダー、ポークエキスパウダー、野菜エキスパウダー、香辛料/加工デンプン

まぁ理由はなんでもいいのですが、事実コンソメに近い味がします。コンソメとして使うならアリですが、やはり値段がお高めなので、それだったら他のコンソメで十分かなと思いました。

値段は味にあまり関係ない可能性

原材料は配合の多い順に表示されますが、鶏ガラスープの主原料はチキン由来の素材ではなく食塩ですし、野菜エキスなども含まれています。

そのため、「いい素材の鶏」を使っている鶏ガラスープよりも、「原材料の配合のバランスがよい」鶏ガラスープの方がおいしく感じられる可能性があります。

ゆとりのキッチンの鶏ガラスープは、国産鶏を使っているそうなのでその分高くなっているのかもしれませんが、高いからすごくおいしいというわけではなく、味の好みはわかれると思います。

レビューには、「優しい味」「溶けやすいのがいい」という声があるようですが、それは確かにそうでした。

ウェイパー的な、「がっつり中華」感はないので、優しい味ですし、溶けやすいので冷たいものにも使えるというメリットはあります。100グラムあたり810円というお値段が気にならない方は、試してみてください。