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グルメリポーターとして正反対の道を行く勝俣州和とミスターちん 「本音」と「忖度」視聴者が選ぶのは?

 恐らく、テレビ制作者にとって、ちんは使いにくいはずだ。彦摩呂や鈴木あきえの方が、使い勝手がいいに決まってる。ソツなくメニューの美味しさを表現し、店に損をさせず、それでいて決して嘘はつかない。欺瞞を回避しながら、同時に大人として忖度もする手練が彦摩呂と鈴木である。

 だが、しかし。ちんのグルメリポートをスタジオで観ていた伊集院光は「好きだなあ、こういうの」と、好印象を持っている様子なのだ。フットボールアワー・後藤輝基は「逆に信用できる」、光浦靖子は「カッコいい」とコメントし、それぞれがちんの食リポに高評価を与えている。

 恐らく、芸能人の秘めたる本音はこちらだろう。もしかしたら「ちんさん、よくやってくれました」と、カタルシスを覚えているかもしれない。

 

■何度も行ったお店で「うわぁ!」と、初めてのリアクションをとる勝俣州和

 今回のこの番組では、食レポ関連の“偏見”がもう1つ取り上げられている。それは「TVリポーターのコメント、本心ではなく言わされている」というものである。

 ここで呼び出されたのは、グルメ番組で長年活躍する勝俣州和であった。彼には、ちょっとしたウワサがあるらしい。それは「ロケで過去に行った店でも初めてのリアクションをする」という風評だ。……これって、視聴者を欺いていることにならないだろうか?

 このウワサを確認すべく、勝俣を対象に“おとり捜査”が実施された。まず、「勝俣が初めてのお店で食レポをする」という趣旨の偽番組が企画される。しかし、勝俣が訪問するのは彼が過去に行ったことのあるお店ばかり。この状況の中、勝俣は“初めてのリアクション”をするのだろうか……?

 結論から言うと、勝俣は行く先々で“初めてのリアクション”を取りまくった。過去に3度訪れた店舗では銀ダラを使ったラーメンを食し、「うまい! タラってこんなに旨味が出るんですね?」と感嘆する勝俣。

 2店目は、もっとすごい。自身が出版したグルメ本で紹介した中華料理店にもかかわらず「うわぁ!」と新鮮なリアクションを連発し、“初めて”を装ったのだ。

 しかし、この行いは勝俣が持つ信念ゆえである。彼の言い分はこうだ。

「視聴者に『このお店へ行きたい』と思わせるのが我々の仕事ですから。何回目とか、観る人には関係ないじゃないですか。『このお店にこういう美味しいものがあるんだ。じゃあ、行ってみよう!』っていうのが、テレビ番組です。視聴者は“初めて感”をそんなに求めてますかね?」

「100回来ても、“初めての感動”はできます」

 なるほど。リポーターには、それぞれの信念があるということ。視聴者のためを思い、事実ばかりを最優先しないタイプ。番組制作者と取材店を慮り、できるだけポジティブな形で情報を提供しようとするタイプ。そして、まったく忖度できず、ありのままを伝えることしかできないタイプ。

 個人的に、思うところはある。2017年は「忖度」という言葉が席巻した年であった。揺り戻しではないが、今年は忖度を知らないミスターちんのようなリポートをもっと見てみたい。
(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2018/01/11 20:00
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