カイオウは、漫画『北斗の拳』に登場する、架空の人物。
概要[]
- 修羅の国第一の羅将で、自らを“新世紀創造主”と称す。ラオウ、トキ、サヤカの実兄。
- 乗馬は黒王号に匹敵する体躯を持つ赤い巨馬・隼丸(はやぶさまる)で、トリケラトプスのような鎧をつけている。
- シャチとの対戦、初戦時のケンシロウでは、瀕死の惨敗を喫するほどの強さを発揮した。
声の出演[]
技[]
- 暗琉天破などの魔闘気を利用した技及び、北斗宗家の技が使える。特に、魔闘気だけで近づくこともさせずに一方的に攻撃できるほどの威力があり、アニメではケンシロウとの再戦時においても闘い終盤になる前まで有利な攻撃だった。
外見・身体的特徴など[]
- ラオウとよく似た容姿と体格を持つが、額から頬にかけて∧の形をした傷がある。アニメでは髪の色は青くラオウと瓜二つの顔である。
- 身体から発する魔闘気を封じるため、全身と素顔を黒い鎧で覆いつくしている。(しかし、それでもなお噴き出している。)
人物[]
- 幼少期、母の死をラオウと共に目の当たりにしたことや、ジュウケイに北斗宗家の血を引くヒョウを立てるよう強要されたことなどにより、これらが遠因で歪んだ性格を持つ。その性格は、相手の気持ちなどはどうでもよく、「おのれに従うか、それとも死か」といった力ずく的な思考であり、その辺りはラオウとよく似ている。圧倒的な実力と狡猾さを持ち合わせ、テレビアニメにおいてはケンシロウが最後に倒した敵である。
- 卑劣で冷血漢。ヒョウの記憶を奪い、北斗宗家抹殺のために実の妹であるサヤカまでも殺した。
魔神になるまで[]
- 少年時代から非凡な拳法の才能や人望の持ち主であったが、ヒョウや北斗宗家を立てるためにまだ10歳にも満たないヒョウと戦ってわざと敗れるようジュウケイから命じられる。結果としてカイオウは、彼を慕う同世代の子供達から人望を失い、英雄としての道を閉ざされる。
- また、優れた力量を持ちながらも、それ以上に激しい性情を抱えていたため、ラオウやトキと違い北斗神拳への入門を認められず、修羅の国に残された。こうした経緯から北斗宗家の血筋及び、ジュウケイを憎悪している。ただヒョウに対しては、北斗宗家に生まれたがゆえの過酷な運命にあったことや、お互いがそれぞれの弟と離されて修羅の国に残されたことで、少なからずある種の共感も抱いていた。
- また、弟ラオウとの決別の証として、修羅の国の救世主伝説を流す。その伝説はカイオウの狡猾さや、かつての北斗神拳伝承者による救世主伝説という下地があったがために、カイオウとラオウの素性を知るジュウケイさえもこれを信じた。
- 彼の鎧は、ジュウケイ曰く「裂け崩れると、鎧で抑えられていた魔闘気が大量に放出され、あげく魔界へと堕ちてしまう。」だが前述の通り、彼は鎧なしで魔闘気のコントロールが出来るので、あまり関係ない。本当はラオウ伝説を成り立たせるため、自身のラオウと酷似した容姿を隠すのが目的だった。
人間にもどるとき[]
- 再戦の際、ケンシロウの目の前で破孔・死環白を突いたリンを愛馬の隼丸に乗せて野に放ち、ケンシロウを精神的に追い詰め、北斗神拳封じの秘策・北斗逆死葬(カイオウ曰く北斗宗家に虐げられた男たちの反逆の拳)などを用いるなどの卑劣な戦法をしていた。しかし闘い終盤になり、自分にも北斗宗家の血が流れている事実を知って驚き、さらに、ケンシロウに自らの不敗の拳(北斗宗家の拳)の弱点を指摘され、己が自分より強い者と戦わなかった井の中の蛙に過ぎなかったと悟る。倒された後は、人間の心を取り戻し、死環白を突いたリンを野に放ったことを後悔する。そのとき、バットとともにリンとヒョウがやってくる。ヒョウに対し止めをさせと言ったがヒョウは、そうせずに詫びの言葉をカイオウに告げる。カイオウは、その言葉に涙を流し、あの幼き日に戻って共に遊ぼうと告げたが、それもむなしくヒョウは絶命する。最期は息絶えたヒョウと共に母親が眠る地の溶岩を浴びて、死んでいった。
ギャラリー[]
脚注[]
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