このあと各国首脳のワーキングディナーが開かれるのが廿日市市宮島の老舗旅館「岩惣」です。国内外の要人を魅了してきた「奥座敷」を紹介します。

古くは初代内閣総理大臣伊藤博文に・・・大隈重信など数々の文化人や著名人が宿泊してきた老舗旅館「岩惣」近年も要人たちが訪れています。

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【小泉純一郎首相(2004年)】
「いい味だ。うーん、おいしい」

また2016年の外相会合のときは畳の上に机とイスが並べられワーキングディナーの会場になりました。当時外務大臣だった岸田総理の姿も。
今回のサミットでは各国の「首脳」のもてなしの舞台になります。

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改めてこのあとの夕食会の会場になる老舗旅館「岩惣」がどんな場所か掘り下げていきましょう。
江戸時代末期、元々は茶屋として始まり他にも夏目漱石やヘレンケラーなど名だたる偉人が宿泊をしてきました。

Q:モーリーさんは「岩惣」はご存知でしたか?

【国際政治学者 モーリー・ロバートソンさん】
「もしかしたら子供のころ大人に連れられて行ったかも知れません」

厳島神社から徒歩3分の位置にありまして手つかずの自然が残る弥山の麓で旅情を誘います。

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現存する主屋が建てられたのは明治25年・1892年で伝統と格式を誇ってきました。
玄関を彩るのは石の柱を深く埋め込んで作ったという趣のある石畳。
独特の風合いを漂わせる梁や天井はすべて弥山のマツでできています。

【「岩惣」7代目女将岩村玉希さん】
「この辺りですね、松やにが付いています。昔のいい材をたくさん集めて作られたと聞いています」

外相会合のときに会場となった「離れ」は一室一棟の平屋建てで、伝統建築があしらわれています。もみじ谷公園にも溶け込んだまさに「宮島の奥座敷」とも言える場所です。

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今回、その「奥座敷」で議題となるのが「外交安全保障」と「核軍縮・不拡散」などです。
G7サミットで「核軍縮・不拡散」が議題になるのは今回が初めてです。
歴史と荘厳な宮島の自然の中でどんな議論を期待したいですか。

【国際政治学者 モーリー・ロバートソンさん】
「核軍縮、核廃絶という最終目標と目の前の軍事的脅威であるロシアのウクライナ侵略、中国の南シナ海の暴走、北朝鮮の暴走をどう封じ込むのか、具体的にどう支援するか話は踏み込んむと思う。それが前進すればその先にある核廃絶に向けて世界平和、世界に民主主義を浸透させるという目標が見えてくると思う」

テレビ新広島

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