@chablis777
シャブリ

---------------------------------

----R----035-------------------
----a-----------------------------
----n-----------------------
----m------------------------------
----a-n-----------------------
-----------------------------------
---------------------------------------------------------------

♪~
♪「言葉足らずの愛を 愛を貴方へ」
♪「私は決して今を」
♪「今を憎んではいない」
♪「命ある日々 静かに誰かを 愛した日々」
♪「空が晴れたら 愛を、愛を伝えて」
♪「涙は明日の為 新しい花の種」
♪「空が晴れたら」
♪「逢いに、逢いに来て欲しい」
♪「涙は枯れないわ 明日へと繋がる輪」
♪~
(細田)おい 乾燥場の植物 乾いてたぞ!
名札書いて 貼っておけよ。
(波多野)あとで やります。あの… 次の講義の準備が…。
そう言って ためていくだろう?(藤丸)でも 単語が まだ全然…。すみません…。(万太郎)わしが やりましょうか?
君が?はい。
標本作りは 博物館で野田先生に教えてもらいましたき。
博物館で標本作りは 先生じゃのうて下役の方が担当されちょりました。
だが こいつらの仕事が…。
まあ… 皆さん お忙しいですしわしが やります。
まあ 何かあったら 教えてください。
うん…。 どうですろうか?
まあ… まあまあだな…。まあ まだな…。 まあまあだな。
うん…。 あとは 名札ですね。
え~ この教室の名札は?
ああ ありがとうございます。
はあ~ 「東京大学理学部」 えいですね~!
え~ この採集地と年月日は?
採集地は 武州高尾山。はい。
年月日は… いつだっけ?
あ… 今年の4月2日。4月2日 はい。
はい ありがとうございます。
さて この花 この葉の つき方きっとマムシグサの仲間じゃろうきフランシェ・サバティエが書いた「日本産植物目録」それを見てみましょう。
え~ 確か2巻の初めに出ちょったと思います。
あっ ありがとうございます。
え~っと え~っと…。
あっ これじゃ。このserratumという学名は葉の縁がギザギザしちゅうという意味でこの標本の特徴と合うちょります。
それを調べてみましょう。
チュンベリーの「日本産植物図譜」そこに 図があると書いちょります。
チュ… チュンベリーは?あります!
これですよね?あっ はい。
ああ…。え~っと… 4集の第7図というと…。
ああ これじゃ。 うん。
この葉の形葉の縁がギザギザしてるとこが一致しちょります。確かに 一致してる気がする。
ただ この図の花と違うてここに 茎が伸びて柄になっちゅうように思いますけんど…。
そうだな…。柄がある。
う~ん たまたま この一個体の特性ながかはたまた 種としての特性ながかこの植物と おんなじ種類の標本が必要ですね。
標本は 収蔵されちょりますでしょうか?
あ~… どうだろう? 分からない。標本は あちらに入ってますが…。
あ~ 分かりましたき。わしが確認しちょきます。
異なった採集地で これとおんなじ植物の標本を手に入れて突き合わせんと まあ確証はないがですけんど…。
まあ 今は 暫定的に…。ああ…。
作業は 問題ないですろうか?
いや… わし ずっと土佐におりましたき関東の植物は もう珍しゅうてもうワクワクしますき!
早う 覚えんと!
いや~…。
(小声で)何だよ?(小声で)何て言うかものすごく便利な人が来ましたね。おう。
お前らも やるんだよ!
(田邊・英語で)
(ノック)
教授 よろしいでしょうか?
どうぞ。
あっ… ご苦労さまです。
お茶 入りましたき。Thank you.
今は 何をお書きになりゆうがですか?何でもない。 政府の仕事だ。
ああ 政府の お仕事まで!いや~ そりゃあ大変じゃ。
国のお金で留学した者はこの国の文明化に尽くさんとならんのだよ。
私も 君のように西日本の採集に 早く行きたいんだがね。
ああ… わしも 早速関東の植物を学ばせてもろうてます。
名だたる外国の方々も 日光 富士 箱根と採集しておられますきね。
いや~ わしも負けちょられません。
あっ 失礼いたします。うん。
あっ あの すみませんあの 少しだけ この牡丹お貸し願えませんろうか?
♪~
うまい…。
この絵 野宮さんよりもうまいんじゃ…。
♪~
おお~…。すごい…。
(英語で)
正しい訓練法だ。
コーネル大の植物画家たちもそうしていた。
西洋の植物画も見てみるといい。はい!
しかし土佐の人には いつも驚かされるな…。
教授は土佐にお知り合いがおるがですか?
アメリカに留学する前開成学校で教わっていた英語の先生が土佐の方だったんだ。はあ~。
驚くべき経歴の持ち主で中濱万次郎先生という。
あっ…。
ジョ… ジョン…ジョン万さんですろうか?
あ… お目にかかりましたき。
(中濱)帰ってこん方が よかった。えっ?
自分だけが果たせる務めがある。そう分かっちょりながら…己を殺したがよ。
人の一生は短い。
後悔は せんように。
東京に来るのにわしの背中を押してくれたお方ですき。
中濱さんは 今でも海を 夢みておられます。
世界の海に 出ていきたいと。
その夢を 田邊教授が継いでおられる。
そうか…。
今も 達者でいらっしゃるのか。
はい…。
君と私は つながるべくしてつながったのかもしれないな。
ありがとうございます。フフ…。
ああ… すごくいい。
あっ ありがとうございます。
いや~…。
(徳永)待て。
いや~…。
(笑い声)
ハハハハハ…。(寿恵子)へえ~ 植物学教室ってそんなに楽しいところなんですね。
はい。 関東の見たことない植物もようけありますしあっ 朝は 西洋の音楽から始まりますき。
西洋の音楽?はい。
植物学教室の田邊教授という方がご自身で 西洋の楽器を。
田邊教授…。
(みえ)その田邊教授はね アメリカ帰りで何やら鹿鳴館のお役目を引き受けてるお人らしいのよ!
で ダンスを習ってくれる人を紹介してくださいって。
お名前だけ 聞いたことがあります。あっ…。
そのお方は よいお方なんでしょうか?
はい。 もう そりゃあ もうすばらしい先生ですき!
アメリカからお戻りで英語交じりに話されます。
西洋の楽器も もう 音色も本当 すばらしいんです!
そうなんですね…。はい。
あっ それで…。
これ… 話しちょりました 牡丹です。
えっ…。
これ あなたが描いたんですか?
はい。
目の前で咲いてるみたい。
牡丹が どんな花か よく分かります。
アハハ…。
フフ…。
私 おっ母さんに話さなきゃ。うん?
牡丹を授けられた者は見知らぬ旅に出るんです。
えっ 見知らぬ旅?
えっ 寿恵子さんが?
いえ… 例え話です。
誘ってもらったことがあって…私でいいなら やってみたい。
見たこともない世界に飛び込んでみたいって。
日本人が まだ知らない見たことない世界が。
うん… えいですのう。
わしも ずっと そう思うちょりました。
いつやち 見知らぬ旅に出たい。
わしは 見たこともない植物に出会う時がもう一番ワクワクしますき!
寿恵子さんの旅が何かは知りませんけんどたとえ どんなことでもやってみたいことは やるべきです!
姉ちゃんも…あっ 佐川におる わしの姉もそうしちょります。
お… 男でも女でも 誰でも飛び込んでみるがじゃって!
わしは 応援しますき。
本当に?
はい。
牡丹 ありがとうございます。
いえ…。


via Twishort Web App

Made by @trknov