BE:FIRST LEOインタビュー(2)ロングバージョン

インタビューに応じたLEO
インタビューに応じたLEO

 7人組ボーイズグループのBE:FIRSTのインタビュー企画第2弾はLEO(24)。チームのムードメーカーが記憶に残るステージに挙げたのが、今年1月の代々木第一体育館でのライブだった。壁にぶつかって“孤独”を感じたこともあった中で「みんなに抱き締めてもらって、自分の居場所を確認できた」とベスティ(公式ファンネーム)への感謝を口にした。SKY―HI(日高光啓、36)との絆や自身のノドの秘密、ソロ活動やメンバーへの思い、そして先日の東京ドームでの始球式の話なども聞いた。(国分 敦)

 SKY―HIとの出会いが、LEOの運命を一変させたといっても過言ではない。

 「今まで出会った大人の人たちは、良くしてくれる方もいましたけどそうでないのもあって、正直、大人に対して不安や不信感を持っていました。先ほどいった『感情に鍵をかけた』みたいな大人に対する怖さがあったタイミングで、たまたまアーティスト・SKY―HIのMV(ミュージック・ビデオ)に出演したんです。そこで社長と話したら『この人、俺の知ってる大人とは違う』って。で、『THE FIRST』をやるとなって『この人の所で本気で音楽やってみたい』って本気でオーディションに臨みました」

 SKY―HIと対話を重ねることで、アーティストとして人間としても成長を感じているという。

 「2日前に社長と2人で飲みましたが、話の解像度が高いんですよ。なんとなく自分の思考と属性が似ているというか、『こういうこと言いたいんだろうな』って、社長が言っていることも理解しやすいんです。それに今になって『昔いっていたことは、そういうことなんだ』っていう学びもすごく多いです。例えば一つ楽曲やるとなった時、自分は直線的に目的地にいくんですが、社長って俺が思っていた方向のもっと後ろ側からグルんって回って、さらに上昇してから着地点に落下するみたいな。その空間に余裕というか知識があるんです。それで『こういうやり方はよくない』『こういう曲のやり方はカッコイイ』みたいなことを教えてくれたので勉強になります」

 尊敬する師匠とツアー中に“衝突”したことがあったという。

 「実は社長とぶつかった時がありました。その時はアーティスト対アーティストとしての会話をしている時に、俺がワーッて『こう思います』みたいなことを一方的にいった感じです。そんな事を社長に言ったのはもちろん初めてで、相当強い口調で言ったと思います。その場はいったん収まって、それ以降は普通に話をしていましたが、自分の中では、どストレートで感情的な言葉もあったので、ずっと謝りたいと思っていました」

 ―どう収まったのか。

 「元旦に社長の家に行った時に『あの時は思ったことを言っちゃってスミマセンでした』って謝ったんです。そしたら社長は『俺、何も言われてないよ。レオにそんなひどいこと言われた覚えないから大丈夫だよ』って。その時に『あっ、この人デカいな』って。すべてを包み込んでくれて『気にしないでいいんだよ』みたいなことを、こちらに気を使うこともなく平然した顔で言うんですよ。そこが日高さんのすごいところだと思います。それに絶対に上から来ませんから」

 事務所の方針として、LIVE会場へのうちわやボード持ち込み禁止があるが、そこには日高社長のベスティへの思いを感じているようだ。

 「うちわとかに関して、ベスティにはちょっと物足りないところもあるのかもしれないですが、それ以外にLIVEの空間で大事にできるモノってきっとたくさんあるはず。タオルもそうかもしれないし、社長としてはベスティみんなが喜ぶ方向にいくこと第一に考えていて、それはBE:FIRSTにかける気持ちと一緒だと思います。ベスティはすてきな人が多いですから、社長が思い描く『すてきな音楽ファン』になってくれると信じています」

 先月発売された新曲「Smile Again」は、シングルとして初のラブソングだが、聴いた時から手応えを感じていたそうだ。

 「ラブソングとして爽やかさというだけじゃなく、そこにおしゃれなトラックやメロディーラインが入っていましたし、リリックもすごく良くてBE:FIRSTらしさを感じましたね。歌割りも(日高社長に)相談させてもらう時はあるんですけど、今回に関しては自分が歌いたいところを歌えたと思っています。やっぱり作品が一番なので自分が『やりたい』というだけだと、ただのエゴになっちゃうので、僕がここで歌うことでバランスが取れたりとか、誰が見てもここを歌った方がいいっていう時には言います。で、実際に録って『じゃあこれでいこう』って時もありますし『今回は俺じゃない方がいい』ってことも。これは常にやっていることです」

 レコーディングではJUNONが「学びが多かった」と言っていたが、LEOも同じ感想を持っていた。

 「収録には(作曲で参加した)w‐inds.の橘慶太さんも来て下さって、直接ディレクションをしていただきました。『こういうニュアンスで歌ってほしい』というアドバイスをもらって『こういう表現の仕方があるんだ』みたいのを学ぶことも多かったです。『もう一回やらせて下さい』っていうのを何回も繰り返して、REC(録音)中にすごく成長することができたと感じました」

 アルバム「BE:1」ではLEO、JUNON、MANATO、RYUHEIが「Softly」を担当した。4人でのパフォーマンスは新鮮だったのだろうか…。

 「曲作っている時に若干新鮮さを感じましたが、ステージに立ったら意外に普通でした。自分のルーツはR&Bでもあるし、マナトがいるのはすごく納得で、ジュノンにリュウヘイがいるのも確かにそうだなって。ラップの『SPIN!』にはリョウキにソウタ、シュントの3人で『分けるとしたらそこだな』みたいな、しっくりいった感じはありました。ただ、僕らってどこで割ってもアートなると思うんです。それがBE:FIRSTのいいところで、誰もがセンターを張れる。みんなボーカルもラップもできるから、誰が誰と組んでも成り立つのが強みでもあります」=19日に続く=

 ◆LEO(レオ)1998年9月8日、東京都出身。24歳。リーダーがいないグループにとってまとめ役的な存在。納豆が好物で、趣味は読書にカメラ。身長179センチ、血液型O。

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