【BS朝日 毎週木曜 よる9時00分放送】
様々な趣向で、私たちを楽しませてくれる庭園は、歴史上4人の天才たちの創意工夫で大きく進化を遂げました。その4人とは…夢窓国師(疎石)、小堀遠州、七代目小川治兵衛、重森三玲。今回は、藤井フミヤさんが日本庭園案内人の烏賀陽百合さんと、彼らの代表的な庭を巡って、その美しさや楽しみ方、4人それぞれの凄さや庭の移り変わりの歴史を知り、奥深い庭の魅力を感じます。
「天龍寺」で見られるのは、室町時代の僧侶 夢窓国師が作った「曹源池庭園」。実は庭の中にはあるメッセージが込められます。フミヤさんが「日本人がもっと知るべき人」と言った夢窓国師のすごさとは?南禅寺の塔頭「金地院」では江戸時代の大名 小堀遠州が作った庭園を拝見。茶人として美意識を磨いた小堀遠州のセンスと「徳川家バンザイ」のテーマを込めた庭を楽しみます。七代目小川治兵衛は近代日本庭園の先駆けとも言われる明治大正時代を代表する作庭家。彼が手掛けた数多くの庭の中でも代表的な庭が、南禅寺周辺エリアにある「流響院」。子孫である小川勝章さんに特別に案内して頂きます。この庭園に施された数々の工夫の中でも特に注目したいのが、巧みな「水」の使い方。驚きの工夫と時代を越えた美しさにフミヤさんも深く感動。そして、東福寺の塔頭「光明院」にあるのが、昭和初期を代表する重森三玲が手がけた「波心庭」。フミヤさんが「完全な現代アート」と言った美しい庭はいかにして生まれたのか?日本庭園の美しさの理由を探るため日本各地の庭園を深く研究した重森三玲だからこそ生み出すことができたのです。
旅人:藤井フミヤ(歌手)