![](data:image/svg+xml,<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="48" height="48"><rect fill-opacity="0"/></svg>)
これも厳密なセーフ/アウトのラインは今後の判例次第になるとは思いますが。。。
でないと「自分自身の作品を集中学習して配布したら違法」みたいなトンチキな事態が発生しますし。
30条4の前に30条1（私的利用）で守られるべき部分もあるという認識です
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第三十条の四も「著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用」とあるし、
「当該利用の態様に照らし著作権者の利益を"""不当"""に害することとなる場合」という言葉のややこしさといったら……
ご意見ありがとうございます。
これは弁護士の方ではなく、夢前黎の見解としてお話しすることですが、おっしゃる通り、私的使用として認められている範囲と、著作権法第三十条の四で認められている範囲は異なります。
<続く>
<続き>
■私的使用
⇒「著作物に表現された思想又は感情を自ら享受」してもいいが、学習済みデータや生成画像を外部に公開することはできない。
※私的使用の範囲内で学習が可能であることは、本文でも少し触れています。
<続く>
![画像](data:image/svg+xml,<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="678" height="131"><rect fill-opacity="0"/></svg>)
<続き>
■著作権法第三十条の四
⇒これを適用できるなら、他人の著作物を「いずれの方法によるかを問わず、利用することができる」ので、学習済みデータや生成画像を外部に公開する
こともできるが、添付画像①②に引っかかる場合は適用できない。
<続く>
![画像](data:image/svg+xml,<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="360" height="222"><rect fill-opacity="0"/></svg>)
![画像](data:image/svg+xml,<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="360" height="287"><rect fill-opacity="0"/></svg>)
![画像](data:image/svg+xml,<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="360" height="265"><rect fill-opacity="0"/></svg>)
![画像](data:image/svg+xml,<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="360" height="345"><rect fill-opacity="0"/></svg>)
<続き>
＞生成後の運用が問題であって"学習"は個人の私的利用の範疇ではないか
私的使用目的であれば学習も生成も合法ですが、「私的使用を超える目的で使いたいので著作権法第三十条の四を適用させよう」という場合には、①②をクリアしていないと学習も生成も合法にならないと考えています。<続く>
<続き>
＞でないと「自分自身の作品を集中学習して配布したら違法」みたいなトンチキな事態が発生しますし。
著作権法第三十条の四は、私的使用と同じく、権利制限（著作権者から許可を得なくても法律で認められた範囲内で著作物を使用できる）に関する条項です。
<続く>
<続き>
著作権者から許可を得ていれば、権利制限規定とは無関係に著作物を使用できます。自分の作品も同様です。
この説明で十分かは分かりませんが、疑問解消のお役に立ちましたら幸いです。
つくよみちゃんのガイドラインをお読みいただきましてありがとうございます。
丁寧な御返信、どうもありがとうございます。
私的利用の観点としては「生成物による著作権法違反」以外で「学習そのものが違反している」という見方が可能であることは承知しました。
「特定作家集中特化LoRAの公開（生成はしていない）」も取り締まれないと大問題ですしね
（中途）
ただ別の疑問があって
「無断学習」という言葉の"無断"が引っかかるといいますか、
ツイッター上ではこの言葉を元に「違法性を帯びている」という認識をされる方々をあちこちで見かけております。
（中途）
本質的には「私的利用を超えた用途」か「他所の著作権を害する用途」でのみ違法とみなす部分であり
無断というワードを使うと「学習そのものが違法性を帯びている」という誤解や
「それなら直接認めてほしい」とか別の問題に繋がる可能性があります
この部分の考えについてお伺いしても宜しいですか？
＞私的利用の観点としては「生成物による著作権法違反」以外で「学習そのものが違反している」という見方が可能～
いえ、私的使用の範囲内であれば、学習も生成も、それ以外の複製や翻案も、法律に違反しません。私的使用は権利制限がかかる例の一つにすぎず、ここではあまり論点になりません。<続く>
<続き>
通常、他者の著作物を無断で使用することは著作権法違反です。しかし、例外的に、他者の著作物を無断で使用してもいいケースがあります。それを定めているのが「権利制限規定」です。
権利制限とは、公益のために著作権が制限されるという意味で、制限を受けるのは著作者です。
<続く>
<続き>
権利制限について、詳しくは文化庁の解説ページ(bunka.go.jp/seisaku/chosak)をご覧ください。
また、つくよみちゃんのガイドラインでも説明しています。（添付画像参照）
著作権者の許可をいちいち取らずに著作物を使用したいという場合、この権利制限を適用できないかを検討します。
<続く>
![画像](data:image/svg+xml,<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="679" height="599"><rect fill-opacity="0"/></svg>)
<続き>
権利制限には様々な種類があります。「私的使用」や「引用」、そして著作権法第三十条の四で規定される「著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用」もその一つです。
どの権利制限を適用して著作物を使うかによって、使用が認められる範囲・条件が変わります。
<続く>
<続き>
「私的使用」を選べば、他人のイラストを観賞目的で複製・翻案することができますが、家庭外に公開することはできません。
<続く>
<続き>
「著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用」を選べば、「いずれの方法によるかを問わず」著作物を利用することができますが、上記①②をクリアしなければ何も始められません。
その他の権利制限を選ぶ場合も、それぞれに求められる条件を満たさなければなりません。
<続く>
<続き>
公開するつもりで家庭内で機械学習を開始し、公開前に権利制限適用の条件を満たしていないことに気づき、最終的に公開しなかった場合は、「あれは私的使用だった」ということにしても差し支えはない（というよりバレようがない）のではないでしょうか。
参考になりましたら幸いです。
ありがとうございます。
権利制限規定についてとても参考になりました。
それと、「無断学習」という言葉の意図するところについて認識の齟齬があると不穏だと考えているため、
確認させてほしいのですが宜しいでしょうか？
少なくとも私は、「無断学習」には無断で学習するという以上の意味は持たせていません。
上記の説明の通り、権利制限規定は特定の条件下で著作物の無断使用を認める法律ですので、機械学習であれそれ以外の用途であれ、法律に従って無断で使用されている場合は合法としか言いようがありません。<続く>
<続く>
それが嫌なら法律を改正するために動くしかなく、つくよみちゃんプロジェクトは政治的に中立の立場を貫くというポリシーで運営されている事業ですので、政治的活動に対しては何も支持せず反対もしない立場です。
法改正が行われた場合には、改正後の法律に従います。
懇切丁寧な御返信をしていただき、ありがとうございます。
「無断」という言葉から、「つくよみちゃん」としては含みというかトゲがあるようなニュアンスを感じたため、確認させていただきました
「あくまで合法だが、無断なのは変わらない」というスタンスなのですね
お手を煩わせてすいませんでした
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