過酷な労働環境での妊娠「子どもは授かりもの」
佐藤被告は仕事環境について、睡眠時間が限られ、休めない状況が続き、当時精神的に不安定な時期だったと話します。去年2月から犯行直前までは、睡眠時間の平均は1時間から2時間だったと言い、「休みたかった、でも休めなかった」と話しました。
裁判員「不倫はばれなければ続けてもいいと思っていましたか?」
佐藤被告「いずれは今回のことがなくても、何らかの理由で離れることはわかっていました」
そして、改めて被害者の夫への思いを問われると好きでも嫌いでもないと話し、「今回の事件もあってだいぶ時間も空いて、ずっと離れているし、これからも連絡をとることはありません」と述べました。
3人目の子どもを欲しがっていたという佐藤被告は、被害者の夫との間で子どもが欲しかったのか問われると「被害者の夫と子を作りたいと思って作ったわけではないです」と話し、違う人でも良かったのかと問われると「それはあります。特に被害者の夫と子供を作りたいと作ったわけではないので、たまたまです」と述べました。
この発言を受け、裁判長が2人目を妊娠したのは結果論なのか問うと、佐藤被告は「結果論という言い方は違います。子どもは授かりものだと思っているので、またおなかに来てくれたと思いました。その時に付き合っていたのが被害者の夫でした」と説明しました。
事件を振り返って、同じことをしないためにはどうするかと問われた佐藤被告は「まずは命というものの大切さを改めて考えること、それから自分のしたことにちゃんと向き合うことです」と話し、「被害者自身もそうだし、被害者の家族、自分も周りもそうですが、いろいろな人に迷惑をかけて申し訳ないと思います。どれだけの時間がかかるかわからないが、ずっと償っていきたいです」と述べました。