がんで8回手術、事実婚、子育て…「松本移住の夢」を本でつづった77歳の思いは
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2021年に都内から松本市に移住した同市県の竹内尚代さん(78)が「私のことはわたしが決める 松本移住の夢をかなえたがん患者、77歳」(社会評論社)を出版した。事実婚や子育て、がん治療などの経験を柔らかな文章でつづっていて「自分のことを包み隠さず出した。読んだ人に『思いを解放していいんだ』と感じてもらえたらうれしい」と話している。
竹内さんは東京都出身。早稲田大を卒業後、結婚して長男を出産したが数年で離婚。姓が変わることに違和感があったことなどから、2度目の結婚では事実婚を選択。3人の子育てをしながら、通学路の安全確保などに取り組む「学童擁護」として働き、組合活動にも注力した。
53歳で卵巣がんが見つかり、再発や転移などで20年までに計8回…
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