今さら少女殺人鬼に萌えるお兄ちゃんたちに捧ぐ

水瀬葉月

プロローグ

 僕が死ぬのは、今月に入ってこれでもう三度目になる。


 今夜の死因は――胸部を鋭い刃物で刺されたことによる失血死、といったところだろうか。

 左胸のあたりに、全てを支配する一点が存在している。

 そこが中心点で、原点で、終極点だ。

 自分の身体はそこから砕けていくようで、体内に僅かに残った熱はそこに集まっているようで、残り少ない鼓動はそこで消えていく。

 つまりはそこに何かが刺さっている。

 それがナイフか包丁かはわからない……いつものように僕は指一本動かせず、首を回してそれを確認することすらできない。

 わかるのは、今回の被害者、つまり今の僕は女性であるということぐらいだった。

 僕の身体には存在するはずもない大きな乳房に、刃物は突き立てられている。その脂肪の盾のおかげで、こんなとき女性は男性よりも致命的な胸部への損害を受けにくいのだ――と適当に言うのは簡単だが、実際にはあまり関係がない気がする。どうあれ人は体内の血液を半分失えば確実に死んでしまうのだし、相手がもし本気でこちらを殺そうとしているのならば、胸以外の場所に刺し直せば済む話だからだ。

 今のように。


 ぬぷりと傷口から刃物が引き抜かれる感触は熱的で電気的で磁力的であった。


 刹那の空虚感のあと、体内に溢れる液体が、そこからも脱出を果たそうとひしめく。そのときには刃物は再びこちらの腹部に差し込まれている。

 麻痺していた感覚が、そのリセット行為により再び蘇った。


 あが。あばががば。い。た。い。


 自分という概念の明滅。刺戟。激震。それを示す三文字。ああくそ慣れているからといって平気なわけじゃないんだぞ痛い。痛いなんてものじゃないくらい痛い。

 痛痛苦激痛劇痛苦痛惨痛絶痛とにかく痛い!


 既にこの身体はほとんど死んでいるというのにさらにそんなことをするとは、相手は鬼か。それとも変態か。今後の経過観察に期待だ。

 言い忘れていたが、今の僕は床に仰向けになって首を横に倒した状態だ。

 いつものように身体を動かすことはできないので、視界は限定されている。

 見えるのは、取り立てて特徴もない、程よく片付けられた部屋である。おそらくワンルームマンション。その雰囲気や調度品から見て、住人は女子大生かOLか……とにかく女性のように思える。

 まあつまり、それが今の僕だ。

 これは変態殺人鬼が家に侵入しての犯行か。それとも彼氏との別れ話のもつれが転じて? ストーカーと化した元彼との愛憎劇なのかも。可能性はいろいろあるが、何にしても――

 僕としては、どうでもよかった。

 正直に言って、うんざりしていた。

 いつものことなので、うんざりしていた。

 寝かせてくれよ、と思うだけだ。希望するのは一刻も早い安眠。

 お腹に刺さった大きな刃物は相変わらず僕の肉と内臓と血管と神経を玩具にして遊んでいる。粘土遊びで泥遊びだ。


 自分の中身がね繰り回される感覚。

 自分の中身が引き千切られる感覚。

 自分の中身が断ち切られる感覚。

 自分の中身が攪拌される感覚。

 自分の中身が犯される感覚。


 それら全ては結局のところ痛みに置換されて自分の中身が痛み痛み痛み痛み痛み痛み痛み。気が狂いそうな刺激。だが、それすらも――

 どうでも、いい。


 僕は自分の鼓動が消えつつあるのを感じている。もうすぐだ。それはあらゆる意味での解放の瞬間。待ち侘びる。

 けれど僕のお相手は最後のおもてなしをサービスしてくれた。

 引き抜かれた刃物は、三度、僕の身体へ。


 今度は喉だ。


 白身魚のように裂かれて、割り開かれた。さらに相手は僕の背中と床の間に手を回し、腰を支点に上半身を持ち上げるようにする。だから僕は千切れかけの首をだらんとそのまま後ろに垂らす形になった。

 逆さまになった視界に、ベランダに続くガラス戸が映っている。開いていて、カーテンが風で揺れていた。その向こうに見えるのは、東京ではお馴染みの、星一つなく曇りきった夜空と――おっと、これもお馴染み、イトーヨーカドーの電飾だ。いつもお世話になっています。どうやら部屋のすぐ外にその大きなデパートの建物があるらしい。

 ガラス戸には部屋の様子が少しばかり反射して映り込んでいた。

 そこには床に尻をついて首を反らしている長い髪の何者か(つまり今こうしている僕)の姿がぼんやり見えるだけだ。加害者の姿は、自分の身体が盾になって見えな――いや、たった今ちらりと見えた。

 黒く丸い毛糸の帽子のような髪型、毛糸が切り抜かれたような真ん丸の目と口。テンプレな目出し帽を被っているだけとも言える。

 なぜ上半身が持ち上げられたかの答えは、血塗れの服が乱暴に剥かれ、そこに目出し帽の男の口が寄せられ、さらに脚も左右に割り開かれていつのまにか男の身体自体がそこに入り込んでいるという状況から簡単に導き出されていた。そういう姿勢でのお人形遊びを所望というわけだ。

 経過観察の結果、鬼であり変態ということになりました。

 実のところ、こういうのを体験するのは初めてではない。むしろよくある。だからと言って、絶対に慣れないものだし慣れたくないものではあるが――

 しかしそのとき、ついに。


 どくん、と僕の胸の中で鼓動音が聞こえた。


 それは大きくも小さくもない。ただの鼓動。

 それでも明確に、僕は悟る。これが最後。もうこの心臓が動くことはない。

 心の奥で溜め息をついた。

 僕は『この僕』の死に何の感慨も抱かない。絶望も、怒りも、悲しみもない。ただ、意識があるうちに犯されなくてまだよかったのかな、と安堵を思うばかりだ。

 だから、この死を与えてくれた相手に対する恨みつらみも言うつもりはない。この身体の今までの持ち主は別だろうが、それは僕が言う筋合いではない気がするのだ。

 僕がここで何か彼に言えることがあるとすれば――そうだな。これぐらいだ。

 さ、僕はここらでおいとましますので。

 あとはごゆっくり、どうぞ人形遊びをお楽しみください。

 早く地獄に落ちれるといいですね。


 そうして、意識の全てが暗転に飲み込まれて。

 世界そのものに見捨てられたかのような孤独感に包まれて。


 僕は死ぬ。


         †


「っ――はぁっ……!」


 吐き出した息は、今までの死の温度からすれば熱すぎる。

 生だ。これが生命だ。

 その吐息の温度が、僕の感覚のずれを次第に修正してくれる。

 自室――今まで見えていた殺人鬼と被害者がいた部屋とは違う、正真正銘の僕の部屋である。時刻は深夜、当然のように部屋は暗い。

 動悸と、吐き気と、額の汗。それらを感じながら、ベッドに上半身を起こした僕はぼんやりと視線を自分の身体に向けてみる。寝巻の下にある僕の胸は、無論のこと、さっきまでの僕のように巨大に膨らんではいなかった。


 ああ、そうだ。さっきまでのは、いつもの出来事。

 現実ではあるが、現実のことではない。

 僕は昔から、こんな体質なのだ。

 性質――特質――特性――? なんとでも呼べばいいが、とにかくそのようなものがある。誰に言っても理解されず、一笑に付されて当然のようなものがある。今はもう他人に理解してもらうことなど諦めて久しい。

 簡単に言えば、それは単純だ。

 僕は寝ているとき、夢を見る。

 当たり前のことだろう。そうでない人間がいるとは思えない。ただし僕の場合、その内容が少しばかり特殊なのだ。

『今まさに死につつある誰か』になる夢だ。


 リアルに。

 リアルタイムに。

 他人の死を体験する。


 文字通りの臨死体験だ。他人の身体に入ってのそれなので、僕は個人的にひっそり〝隣死体験〟と名付けてもいる。別に死ぬのが隣人だとは限らないが、ニュアンスは伝わるだろう。あと語呂がいい。

 昔からなので、もう慣れてしまった。素人考えだが、一応の理屈もつけている。

 人間の心は肉体よりも一瞬だけ早く死んでいるのではないか――というのがその考えだ。あまりに強すぎる絶望や苦痛で。そしてそれは特に誰かに殺された場合、顕著に表れるのではないかと。実際、僕が見るのは誰かによる『殺人』であることがほとんどだ。

 で、精神こころが死んで、しかし身体だけがまだ微妙に生きている、最後の一鼓動を打とうとしている――というその一瞬の隙間に、どういうわけか寝ている僕の意識がするりと入り込んでしまう、とか。

 勿論、適当に言っているだけだ。

 でも外れているとも言えないだろう?

 だって、誰も正確には死のメカニズムなんて知らないのだ。どこまで意識があって、どこで意識を失って、どこで死ぬのかなんて知っているものはいないのだし。死人だけがそれを知っている。


「はあ……」


 ともあれ、目が覚めてしまった。

 僕は額の汗を拭ってからベッドを下りる。

 椅子の背に引っかけていた半纏を手探りでゲットして羽織った。厳しい受験戦争を共に耐え忍び、今も大学のレポート作成や試験前の追い込みの際には頼りにしている相棒だ。欠点はただ一つ、ダサいことだけである。

 しかし誰かに見られる可能性さえなければそれを気にする必要はない。自室に籠もって勉強するときも、夜中にちょっとそこまで野暮用を済ませにいくときも。

 僕は部屋を出る。自室があるのは二階だ。同居人を起こさないように――寝ているかどうかは定かではないが――一応は足音を忍ばせて階段を下り、サンダルを履いてそっと玄関の鍵を開けた。

 外に出る。閑静な住宅街で、勿論こんな時間に人気はない。寒々しい空気が広がっているだけだ。ついさっき死の中に感じたのと同じ、世界に一人だけ取り残されてしまったかのような孤独感。異界じみた夜の闇。

 しかし数分歩くと、いとも簡単に現実味を蘇らせる、いささか無遠慮に光が集まっている場所がある。今はもう絶滅危惧種と目されている電話ボックスだ。

 半纏の肘を擦りながら中に入り、赤い緊急通話ボタンを押してから三ケタの番号をプッシュ。最初にこうしたときは、十円玉も要らないのか日本凄いな、といささか感激したものだった。


『110番警察本部です。事件ですか、事故ですか?』

「もちろん事件です」


 こうするかどうかは気紛れで、当然しないときもある。今回はたまたましようと思ったというだけだ。どこかのイトーヨーカドーの近くであること。おそらく若い女性の一人暮らし。窓から見えた感じから推測した、だいたいの部屋の高さ、マンションの階層。いくら警察が優秀でもさすがにこれだけで特定には至らないだろうが、ヒントはいくらあってもいいだろう。


 困惑した気配で電話口の相手は問いを発してくるが、それは僕にも答えられないものばかりだ。一方的に言うだけ言って、重い受話器をフックに戻した。

 僕はあの僕の死に何も思わない。懊悩するような時期はとうの昔に過ぎた。

 責任も、怒りも、哀しみも、ない。抱く資格があるとは思えない。

 僕はたまたま彼ら彼女らの最後の一瞬に迷い込むことがあるだけの、無関係な通行人なのだ。それでもまあ、唯一知り得た情報があるなら、善良な一般市民の義務として一応それをお伝えしておこうというだけ。通報一本で済むなら、捜査関係者の枕元に立ってもらうような手間は省いてあげられるだろうし。


 電話ボックスを出て、一つ、背筋をぶるり。それから家路を辿った。

 犯人しか知り得ぬ情報を通報してきた重要参考人として呼ばれないように、一応防犯カメラには気をつける。

 音を忍ばせて玄関を開閉したつもりだったが、家主の目は誤魔化せなかったらしい。生活リズムが不規則な人だから、そもそも眠っていなかった可能性もある。


「こら遥、夜遊びしてんなよー」


 暗い廊下に赤の蛍。気怠そうに煙草を吸っているのは、厚めの眼鏡をかけたワイシャツの女性だ。血縁上は僕の父親の妹、すなわち叔母である。


「いや、ちょっと。眠れなくて」

「だからって深夜散歩は止めなさい。最近物騒なんだからさ。あたしが起きてりゃコーヒーくらい淹れたげるのに」

「集中してるときに作業の邪魔したりアトリエ入ったりしたら怒るじゃん」

「それはそれ」


 しれっと言う。

 アトリエというのは地下にある彼女の仕事場のことで、叔母はいわゆる芸術家だ。絵やら細工やら彫像やらを好事家と取引して生計を立てているらしい。ヤクザな商売であるのは自他共に認めるところだ。僕には芸術に興味がないのでよくわからないが、大学生の親戚をタダで下宿させても問題ないくらいには安定的な顧客(ファン)がいるということだろう。


「散歩したらなんか落ち着いたよ。もう寝るから。明日は一限から授業だし」

「そ」


 煙草を咥えたまま、叔母は言葉少なに頷く。いつものことだ。

 冷たいわけではない。この下宿のあれこれだけでなく、色々な部分で確かな愛情は感じている。ただ彼女はそういう人なのだ、というだけだ。芸術家なんてのは感情表現が他人と違うもの、変わり者で当然……なんて考えるのは職業差別だろうか。

 自室がある二階へ続く階段に脚をかけたところで、廊下での一服を続けていた叔母の表情が小さく揺れたように見えた。少し気になり、


「どうかした?」

「いや……別に何でもないんだけど」


 軽く驚いたような視線を僕に向けていた叔母の顔が、ふっと微苦笑を形作った。


「光の加減かな。今、あんたが凄く父親に似てるように見えた」

「そう?」


 無駄に自分の顔を撫でる。そうするしかできなかった。

 言われても実感はゼロ。毎朝鏡を見ていてもそんなことは思わない。

 当然だろう。僕は父親にはほとんど会ったことがない。物心ついたときにはもう死んでいたのだし。

 廊下で赤の蛍が左右に揺れた。


「ほんと何でもないよ、意味なし。あたしも寝惚けてるのかな、ごめんね」

「寝てたの?」

「いや。四十時間耐久で仕事してた。最後の仕上げが決まんなくてさー」

「寝なよ」

「そだね」


 飄々とした言葉からは、それが同意かアリバイ返答かも読み取れない。

 ただ、ふーっと、彼女の肺を経由した紫煙が苦笑の道連れにされたのがわかった。


 僕は自室に戻り、冷え切った寝床に潜り込む。もう二度とそうできない、先程の僕の身体の持ち主に思いを馳せながら。

 心から、気にはしている。正義感の強い人間ならばこんなふうに眠りはしないのだろう。通報だけでは飽き足らずさらに具体的な場所をなんとか見出そうと苦心して、足を動かし頭を動かし、場合によっては直接現場に乗り込んだりもするのだろう。

 確かに昔は自分もそうしようとしたことがある。


 それでも、わかりきっているのだ。


 あれは『結果』だ。たとえどれだけ現在進行形に感じられても、それは安全圏にいる僕自身の錯覚。本質的には手遅れの残滓にすぎない。何かができると考えるほうが間違っている。通報などするのも事態の解決を求めてではなく、僕個人としての気分的な言い訳エクスキューズ。それ以上のことをする義理も、義務も、意味も、僕にはない。

 そう悟ってしまうくらいには――僕はあのような死を体験しすぎた。

 無駄に。

 どうあっても取り返せない、何の救いも生み出せない、自分のような他人の死を。


「……はぁ」


 だから嘆息一つで寝直そう。

 大事に培ってきた鈍感さで、頭の大事な部分を麻痺させて。

 今度は本物の夢が見られるといいな、と思った。

 死を視る眠りを塗り潰してくれるなら、ただの悪夢でもそれなりに待ち遠しい。


         †


 ……ん。

 ……んんん?


 マフラーを巻いて水中に潜っているような感覚で意識が目覚めた。あるいは空気という概念が全て生温いゼリーに置き換わってしまったような。

 絶対的な不自由感。生命活動の固化。当然の権利に対する不許可。

 すなわち息苦しさだ。


 僕はまず、げんなりした。こんなことは今まであっただろうか?

 さすがに記憶にない。同じ夜に二回連続のダブルヘッダーとは。

 いや、殺人事件が一晩に一件しか起こらないなんて決まりはないから、確率としてはあってもおかしくないことではあるが。

 痙攣するように喉が喘ぐ。最後の希求。肺という真空地帯にどうか恵みを。

 その苦しみと共に視神経と意識が繋がった。

 ぼやけた世界。ああ、やっぱりだ。


 首を絞められている。


 体験したことのある死因としてはありふれているものだ。紐一本、電気コード一本あれば非力な女性でも実行可能な殺人方法。おすすめです。ただし自殺に見せかけたいという意図で使うのは、まともな警察相手にはほぼ通用しないので知っておいたほうがいいだろう。

 しかし今回はその中でも珍しい種類だった。

 凶器は手だ。しかも少女の手である。

 床に仰向けに倒れた今の僕(が入っている誰か)、その身体の上に馬乗りになっている犯人。絞殺実行者。

 それが――透き通るような顔立ちをした、美人すぎる黒髪セーラー服の少女だというのは、絞殺事件の定番だとはとても言えまい。特にそんな彼女が心から幸せそうに微笑んでいるというのは、どれだけ特殊な状況なのか。

 健全な男子ならばセーラー服美少女の馬乗りには幸福を感じるものだろう。その手で首を絞められていてもなおそこが変わらない上級者もいるかもしれない。

 だが残念ながら僕はそうではなかった。

 生のアディショナルタイム、本来の意識さんが死を確信していなくなってしまうほどの末期的身体状況であるのだから、当然、苦しいだけだ。

 本能が身体を暴れさせようとする。しかし縛りつけられてでもいるのか、手足はまったく動かせない。見るからに軽そうな少女の身体をね除けることはできない。そうしたいという本能すら無呼吸の苦しみの中に吸われていく。

 喘ぎ。欲しい。息。循環させて。

 そんな身体の極限的パニックはパニックとしてあるとしても、他人である自分の死に慣れた僕は意識だけを切り離し、頭のどこかで思っていた。

 また死ぬのか。嫌だなあ。と。


 また。

 今までと同じに。

 何度も体験してきたように。


 しかし、そこでもまた。

 ダブルヘッダーに引き続き、初めてのことが起こった。

 どこか恍惚としていた少女の目が、不意に揺れ、見開かれる。

 直後、馬乗りでこちらの首を絞めたまま、その身を前に倒して顔を僕に近付けてきた。眼前に広がるその美貌。人形のように整った目鼻立ち。吐息を感じるはずだが感じる余裕はない。


 そうして彼女は、微かに眉を揺らすようにして。

 どこか怪訝そうに、言ったのだった。


「あなた――誰?」


 僕の意識はそこで途絶えた。

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