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更新日:2023年5月12日

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県立中井やまゆり園当事者目線の支援改革プログラム等について

2023年05月12日
記者発表資料

このたび、県立中井やまゆり園当事者目線の支援改革プロジェクトチーム(以下「支援改革プロジェクトチーム」という。)において、「県立中井やまゆり園当事者目線の支援改革プログラム」(以下「改革プログラム」という。)が取りまとめられましたので、公表します。
また、県立中井やまゆり園における利用者支援外部調査委員会(以下「外部調査委員会」という。)が令和4年9月に作成した調査結果の報告書において、調査を継続する必要があるとされた24事案について、県本庁と園が調査を実施し、「県立中井やまゆり園における利用者支援外部調査委員会で調査継続となった事案の調査結果報告書」(以下「調査結果報告書」という。)をまとめましたので、あわせて公表します。

1 経緯

  • 県では、令和3年9月に、支援改革プロジェクトチームを設置し、身体拘束事案に係る支援内容の確認などを行うとともに、令和元年7月に発生した骨折事案を再調査する中で、「事実であれば不適切な支援と思われる情報」を複数把握しました。
  • これらの情報を調査するため、令和4年3月に外部調査委員会を設置し、同年9月に91事案の調査結果をまとめた報告書を公表しました。
  • その際、外部調査委員会からは、再び同じことを繰り返さなさいために、虐待が発生した背景の分析等を行い、改革プログラムを作成することを提言され、支援改革プロジェクトチームにおいて検討を進めてきました。
  • また、事実が判然とせず、調査を継続する必要があるとされた24事案については、支援改革プロジェクトチームの助言をいただきながら、県本庁と園が調査を進めてきました。

2 改革プログラムの概要

(1)不適切な支援が行われてきた背景

  • 施設運営の指針となるべき理念がなく、人材育成に関するビジョンもなかった。
  • 地域に戻れるようにすることを想定していたが、地域生活移行は進まず、支援が難しい利用者が特定の寮に滞留した。
  • 問題行動の減少のみを目的とした手順書に沿って、機械的な支援が行われていた。
  • 利用者の身体機能の低下が職員によって見過ごされ、入所前よりも状態が重度化した。

(2)改革プログラム

ア 目指す姿・理念

  • 利用者が主体となるよう、一人ひとりの人生を支援する。
  • 障害者が街の中で当たり前に暮らせる社会を目指し、地域を立て直す。

イ 園での取組 ~一人ひとりの人生を支援する~

  • 施設の見直し(定員規模の見直し、寮体制の見直し、職員体制の見直し)
  • 当事者目線の支援(園運営の方針、具体的な支援内容)

ウ 地域の取組に対する県の支援 ~地域を立て直す~

  • 地域生活移行の受皿の整備
  • 地域生活移行の支援の強化

 

(注記)詳細は「改革プログラム(PDF:1,801KB)」を参照

 

3 調査結果報告書の概要

(1)調査事案の内訳

ア 情報提供者へのヒアリングができていない等、調査を継続する必要がある事案 20件

イ 過去の死亡事案の検証 4件

(2)調査結果

ア 事実の特定が困難な事案 18件

イ 過去の虐待事案等で通報・公表済等、その他の事案 2件

ウ 死亡事案における利用者支援を検証し、課題等を抽出 4件

 

(注記)詳細は「調査結果報告書(PDF:709KB)」参照

 

4 今後の対応

 県本庁と園は、7月中にプログラムの実施に向けた計画(アクションプラン)を作成し、改革プログラムを確実に実施するとともに、定期的に第三者に進捗状況を確認いただく予定です。

 

(参考)支援改革プロジェクトチームメンバー一覧(五十音順・敬称略)

氏名 所属 区分
大川 貴志 社会福祉法人同愛会 てらん広場 統括所長 施設関係
小川 陽 特定非営利活動法人かながわ障がいケアマネジメント従事者ネットワーク 理事 意思決定支援
小西 勉 ピープルファースト横浜 会長 当事者関係
佐藤 彰一 國學院大學 法学部 教授 学識関係
隅田 真弘

足柄上地区委託相談支援事業所相談支援センターりあん

ピアサポーターフレンズ

当事者関係
野崎 秀次

汐見台病院 小児科、児童精神科

精神保健指定医 医師

医療関係
渡部 匡隆

国立大学法人横浜国立大学大学院

教育学研究科 教授

学識関係
福祉子どもみらい局総務室長、福祉部長、障害サービス課長、県立障害者施設指導担当課長、中井やまゆり園長、支援改善アドバイザーほか

 

(注記)県立中井やまゆり園について

【施設の概要】主として、知的障害のある方に対する支援を行う障害者支援施設

【所在地】足柄上郡中井町境218番地 【定員】入所140名(うち短期入所18名)

 

 

問合せ先

(改革プログラム等について)

神奈川県福祉子どもみらい局福祉部

障害サービス課長 髙橋 電話045-210-4702

県立障害者施設指導担当課長 吉田 電話045-285-0214

 

(中井やまゆり園について)

神奈川県立中井やまゆり園

園長 菅野 電話0465-81-0288(内線601)

このページの所管所属は福祉子どもみらい局 福祉部障害サービス課です。