<何で日本人と違うの?→空港で働き方の違いにめまいがした>アメリカは毎日サバイバル[#25]
前回の話にも書きましたが私はニューヨークに住んでいた時、日系の航空会社でグランドスタッフ(地上で登場案内などを行うスタッフ)として働いていました。
そこにはもちろんアメリカ人の職員も多数いて、普段から一緒に勤務していたのですが、アメリカ人職員は大体が「楽しむ時は楽しみ、働く時は働く」というタイプ。
メリハリを持って生活する彼らと過ごすのはとても良い刺激になりました。
日系の航空会社ということでお客さんに対しては他の航空会社の職員よりは多少親切なものの、アメリカ人職員は基本的に超マイペース。
仕事の仕方が全く異なることを実感することが何度もありました。(というか日本人が働きすぎなのですが)
前回お話した大雪で飛行機が欠航した時、日本人職員は対応に追われ休憩を取る暇もなく動き回りました。
「皆も頑張って働いてるし私も一生懸命働かなければ」という日本人特有の謎マインドになり、日本人職員は暗黙の了解のように強制残業。
ここだけの話ですが、日本人はほぼ残業代も出ずタダ働き状態だったんです。
しかしアメリカ人たちはしっかりと交代で休憩を取り、残業も希望者のみ。
アメリカ人職員は他の会社から派遣されているので雇用形態が違ったのですが、彼らにはしっかりと残業代が支払われるので、基本的には残業代が欲しい人だけ残って働いていました。
中には会社から頼まれて残業していた人もいましたが、基本的には自分で選択して残っているのでモチベーションが下がらずハツラツと働くのです。
そんな中私を含んだ日本人たちは疲れ果てゾンビのようにフラフラと朝まで働き、本当に大変でした。
帰り際、元気なアメリカ人職員はこちらを見て「We got overtime pay♪(残業代貰えたね)」と笑顔で一言。
彼らは私たちが残業代を貰えないという事は知らなかったようで、残業代を期待できない私たちはなんとも言えない引きつり笑顔で彼らと別れ帰途についたのでした…。
さて、次回はシカゴの電車のトンデモない実態をご紹介します!
今回の記事で気になる残業ですが、残業代が出ないのに働く【サービス残業は英語で何て言う?】も記事でチェックしよう!