将棋の最年少棋士・藤井聡太四段の大記録の興奮は一夜あけても冷めない。
6月26日に行われた竜王戦決勝トーナメントで増田康宏四段(19)を破り、30年ぶりの記録更新となる公式戦29連勝という快挙を新聞各紙は1面で大きく報じた。
朝日、読売、産経、毎日、日経の大手5紙は1面に藤井四段の29連勝を掲載。日経以外の4紙では他の記事よりも大きくスペースを取っている。
朝刊スポーツ紙も藤井四段が1面
プロ野球や競馬、芸能の話題が中心で、将棋が一面に来ることが珍しい朝刊スポーツ紙だが、日刊スポーツ、スポーツニッポン、サンケイスポーツ、東京中日スポーツと5紙が一面で報じた。
各紙が1面で同じ話題を取り上げるのは五輪の金メダル獲得など国民的なニュースの場合だけだ。
6月26日にはプロ野球の祭典であるオールスターゲームのファン投票結果が発表されており、それを抑えての1面だけにいかに藤井四段の注目度が高いかがわかる。
そんな中でもぶれなかったのがデイリースポーツ。
タイガース至上主義を貫き、1面はオールスターにファン投票の捕手部門で初選出された阪神の梅野隆太郎捕手の話題。藤井四段の記事は1面の次に大きな話題を取り上げる終面だった。
デイリーは4月12日のフィギュアスケート浅田真央選手の引退会見の翌日も、スポーツ紙で1紙だけ阪神・糸井嘉男外野手の活躍を1面で報じていた。
藤井四段の次の対局は7月2日、竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段との対局。前人未到の30連勝の行方はもちろん、記録達成の際のデイリー1面も注目だ。
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