+++
以下補足
【宗主国】 従属国(植民地)に対して支配権を持っている国のこと。ここではスペインを指す。
【植民地】 政治や経済を他国に支配され、とにかく人や資源などを搾取されまくっている土地のこと。
(なんもわからん人用時代背景説明)
アステカ帝国は現在のメキシコで栄えていましたが、スペインによって滅亡、その後ヌエバ・エスパーニャと呼ばれる植民地になりました。やがてそこから独立することになるのがメキシコです。
メキシコさんはメスティーソ(先住民と白人の混血)という設定なので、侵略された側(アステカ)と侵略した側(スペイン)の2つの文化的なアイデンティティを背負っており、なかなか複雑な立場にあります。先祖を滅ぼし文明を破壊し尽くしたスペイン人に対する恨みもあるだろうし、当時圧倒的な勢いを持っていたヨーロッパ文明に対する憧れもあると思いました。
メキシコという国は、スペイン人からもたらされたヨーロッパ文化にほとんど強制的にですが順応し、破壊された先住民の文化のわずかに残されたものを大切に抱えながら、スペイン人と融合しつつ前に進んできた歴史があると思います。
しかしメキシコは先祖であるアステカの代弁者として、スペイン由来の文化を否定することはできません。ヨーロッパ系の血が流れている人は多く、自分達もスペイン語を話し、スペイン由来の民族衣装があり、間違いなくその文化を愛しているはずだからです。けれども、メキシコの国名や国旗からわかるように、ヌエバ・エスパーニャではなく、自らをアステカの本来の自称であるメシカ(Mexica)を由来とする、メヒコ(Mexico)(メキシコは英語読み)であることを選び、メシカ(アステカ)人の建国神話である「湖の岩の上に生えたサボテンに降り立つ鷲」を国旗の真ん中に据えているのが答えなのではないかと思います。
実用的な面ではスペイン語やヨーロッパ由来の文化を使い、精神的な面ではアステカ人の子孫であるのがメキシコなのではないかと考えました。(なのでアイデンティティの内訳はアステカさんの方が大きいだろうと思います)
(とはいえ自分の大事に育ててくれた親の死因で、故郷を消滅させ、人口の90%が死ぬことになる原因の親玉が目の前にいたら怖いに決まってるよね・・・ごめんね・・・。)
ちなみにアステカという名称はヨーロッパ人がつけたもので、インカも同様。便宜上知名度の関係性でアステカとかインカ呼びしちゃうんだけど、将来的にはメシカ帝国と呼ぶことになるんじゃないかな・・・?
あとスペインさんは顔面を考えていなかったので黒塗りになっちゃった。顔が決まったらスペインさん側の描写も描きたい。