放送内容

#6

庭の歴史を変えた4人の天才

私たちを楽しませてくれる庭園は、歴史上4人の天才たちの創意工夫で大きく進化を遂げました。それは―夢窓国師(むそうこくし)、小堀遠州、七代目小川治兵衛、重森三玲(みれい)。今回は、藤井フミヤさんが日本庭園案内人の烏賀陽百合(うがやゆり)さんと共に、彼らの代表的な庭を巡ってその美しさや楽しみ方や歴史を知り、奥深い庭の魅力を感じます。
嵐山を代表する禅寺「天龍寺」で見られるのは、室町時代の僧侶で作庭家でもあった夢窓国師の庭。この庭に込められたあるメッセージとは?
南禅寺の塔頭「金地院」では、江戸時代の大名 小堀遠州が作った庭園を拝見。茶人としてのセンスと「徳川家バンザイ」のテーマを楽しみます。
「近代日本庭園の先駆け」とも言われる七代目小川治兵衛の代表的な庭が見られるのは南禅寺の近くにある「流響院」。清らかな水を巧みに使った驚きの工夫と時代を越えた美しさにフミヤさんも深く感動。
そして、東福寺の塔頭「光明院」にあるのが、昭和初期を代表する重森三玲が手がけた「波心庭(はしんてい)」。フミヤさんに「完全な現代アート」と言わせた庭は、全国の庭園を研究した重森三玲だからこそ生み出せたもの。
京都の四季折々の美しさを凝縮した庭園の魅力とその楽しみ方を感じる旅、ぜひお楽しみに。