渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

サミット通行止め

2023年05月10日 | open



1979年5月の東京サミットでさえ
も、このような交通規制は無かっ
た。
あの日、東京サミット反対行動
に起った万余の学生たちに、雨
が降りつけた。
放水ではなく本物の雨。
土砂降りの雨が、都内の街路を
歩き続ける大集団のヘルメット
と身を濡らした。
関西派と10何年ぶりかで共同行
をした。今度は10.8羽田の時
のように首都高を逆走どとい
うヘマはしない。首都派が仕
切って指揮した。
その時、初めてインターナショ
ナルの歌詞が東京と大阪で違う
という事を知った。
我々はインターナショナルは獲
得できていなかった。
たとえインターナルであってさ
えも、何も。
私が「我々」という言い方をや
めて「私」になるには、それか
らさらに数年を要した。
たとえきょうは果てしもなく
冷たい雨が降っていても、私は
いつか故郷に出会う日をきっと
信じてドアを出て旅を続けてい
たのだ。


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