こちら、統一教会についての参考資料の一つとして、出典付きでお使いください。2012年時点のものですが。「政治家と宗教がつきあうのは当たり前」とか「霊感商法も納得してお金を出したなら問題ない」とか言っている人向けに。「こういう宗教団体は他にはちょっと見当たりません」ということです。
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会話
「…日本の統一教会は、教会部門と事業部門、宗教活動と経済活動が不可分である。というのも統一教会は国別に分業体制を敷いたコングロマリットであり、日本の役割はアンダーグラウンドで人材と資金を調達することだからだ、ということが明らかになっている…
「…例を挙げると、2007年5月1日の日本の統一教会の目標達成額は、一教区で1,000万円、一地区で5,000万円だった。これに対する同日の全国「売上」は、22億8,792万円だったという(裁判資料より)。そして、そのなかから、現在でも毎年数百億円ほどが韓国やアメリカに送られているのである。…
「…こうした資金集め/宗教活動の帰結として、いくつもの事件が実際に起きている。近年の主に特定商取引に関する法律(特商法)違反での相次ぐ刑事事件を挙げよう(表3-2)。/逮捕されたのは、基本的にみな信者であり、起訴された事件は全て有罪判決を受け、確定している。…
「…販売の際の虚偽説明や威迫的言動(「先祖の因縁で家族が不幸になる」「印鑑を買わないと不幸になる」など)によるものである。だが、統一教会側は、信者が逮捕され、教会に売り上げなどを報告する具体的なデータ
やメールなどが見つかっても、「…当法人と当該会社とは一切関係がない」…
「…信者が個人的な活動で社会的問題となることがないよう指導を徹底する」といったコメントを出してきた。これらの相次ぐ検挙を受け、2009年7月には当時の日本の統一教会会長が記者会見を開き辞任したが、そこでも「教会は信者の個人的経済(販売)活動の指導はしていない」などと述べた。…
「…2011年ごろになり、「持続的改善」「コンプライアンスの徹底」「直接伝道」などを活動方針として喧伝している。それ以前が、いかに悪質で、法令に違反し、「間接伝道」を行っていたかを認めたものと言えよう。…だが、…長年続けてきた違法・反社会的活動が免責されるわけではないだろう」(同)
こちらも、統一教会の参考資料の一つとして出典付きでお使いください。この前も後も多くの訴訟がありました。献金返還訴訟は、泰道、法の華三法行、本覚寺・明覚寺などの例もあるものの、やはりここまで大規模で持続的かつ継続的な例は他にありません。「政治家と宗教の付き合いは当たり前」ですか?
「…次に、高額献金等の返還を求めた民事訴訟の事例を挙げよう(表3-3)。わずか’年半ほどの間にかぎってもこれだけの判決が出されているのだ。これらも被害のほんの一部にすぎない。献金は自分で信じて行ったのだから、それを返せというのは甘いと考える人もいるかもしれない。だが、それがきわめて…
…特殊な精神的・霊的呪縛の下で行われたのなら、考えなくてはならないだろう。この点は、最終節で述べる。いずれにせよ、統一教会をめぐる事件や訴訟は数多く、何もない期間を見つける方が難しいくらいだ」(同58頁)
ここまでのツイートは、塚田穂高「社会問題化する宗教―「カルト問題」の諸相―」(高橋典史・塚田穂高・岡本亮輔編著『宗教と社会のフロンティア―宗教社会学からみる現代日本―』勁草書房、2012年)からです。大学生向けの宗教社会学のテキストです。よかったらぜひ、です。
電子書籍版もあります。
高橋典史・塚田穂高・岡本亮輔編著『宗教と社会のフロンティア―宗教社会学からみる現代日本―』勁草書房
御活用ください。
統一教会についての学術的研究のほぼ唯一にして最高峰は、櫻井義秀・中西尋子『統一教会―日本宣教の戦略と韓日祝福―』(北海道大学出版会、2010年)です。文句なしです。660頁です。読めば、絶句するような「事実」の集積です。
さすがにハードルが高すぎるよ、という方には、同書(櫻井義秀・中西尋子『統一教会』)の書評を当方が書いていますので、読んでみてください。要点はおさえられていると思います。
統一教会関連の被害救済に長年あたってきた弁護士サイドからのまとまったものとしては、山口広『検証・統一協会=家庭連合』(2017年、緑風出版) を。増補版であり、比較的近年までの状況をおさえられる。
こちら山口広『検証・統一協会=家庭連合』についても、当方による書評がある。各章をまとめた部分だけ読んでも、かなりの事実がわかる。なお、これら書評は当方が勝手に書いているのではなく、専門学術誌編集委員会からの執筆依頼を受けて執筆し、掲載されたものである。
「…2014年1月に日本総会長になった宋龍天は…日本統一教会は次の五大危機に瀕していると述べた。…①日本の教会での礼拝参加者が減っている。…②信者が高齢化しており、平均年齢が54.7歳になった。…
(山口広『検証・統一協会=家庭連合』(緑風出版、2017年)25頁)
「…③ほとんどの信者家庭が、困窮しており、無理な献金のために自己破産者が急増している。④多くの二世信者が統一教会から離れている。…⑤統一教会の社会的イメージが低下しており、オウム真理教と同じと見られている」(同25頁)
・・・2014年段階でも「自己破産者の急増」自覚してるんじゃん。
・・・さらにその上でのオチ。
「…にもかかわらず、宋龍天総会長らは2016年の献金(註:韓国本部へ貢ぐ金らしい)目標を320億円に増額してそのノルマの達成を指示した」(同25頁)
だそうです。なっ?…全体ノルマもあるし。(でも韓国(宗教・文化)ヘイトになってはいけません)
堀幸雄さん、御存命か。93歳でさすがに発信は無理か。メディアのみなさんは、『最新 右翼辞典』(2006年)の「国際勝共連合」「世界基督教統一神霊協会(統一協会)」「機密保護法(スパイ防止法)問題」の項目を読んできてほしいんですね。『徹底検証 日本の右傾化』のエイトさんの章に加えて。
櫻井義秀・中西尋子『統一教会』(2010年)を通読した際に最も驚いたことの一つは、統一教会が布教対象をマニュアル的に選別していること。「望まれる人」と「生かすのがなかなか難しい人」に分け、前者として「勤労青年」「学生」「アパート居住」など、後者として「内的外的不安定者」「無職」…
…「バイト」「重い病気を持っている人」「霊的すぎる人」「精神的に弱い人」「親主管の強い人」(自宅生)「通えない人」などと。…そういう人たちは「救って」くれないんだと…。(同書221頁、札幌地裁1987年(ワ)第603号損害賠償請求事件判決文より)
「統一教会の霊能師に霊能はない」(櫻井・中西『統一教会』276頁)。これも衝撃的だった…。統一教会の場合、「霊能なんてインチキだ」「インチキとはなんだ?そういう信仰だ」の争いではなく、「霊能師役」になるため「販売マニュアル」に従って「トーク」を学ぶんだよね。
統一教会、2009年渋谷「新世」事件関連。つなげておく。こここそが振り返れば最大の分岐点だったかも…。この時、教会本部に捜査が入っていれば、その後の被害・トラブルや、今回のような状況はなかったかもと思う。政治的にもメディア的にも解明を。
引用ツイート
塚田 穂高
@hotaka_tsukada
「昨年(2009年)、霊感商法で初の懲役判決があった「新世」事件では当初、統一協会本部への捜索も伝えられていました。これを阻止するために複数の自民党議員が司法当局に働きかけたという情報も、全国霊感商法対策弁護士連絡会の集会で報告されています」(赤旗2010.1.5)…ここの解明だよ。
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統一教会、2009年渋谷「新世」事件関連②。2009年6月17日、警視庁が教会の地域組織「南東京教区本部」(渋谷区・教会本部近く)までは捜索に入り、それら捜索先から「生産ライン」と呼ばれる印鑑販売から統一教会に入信させるまでの手順を示した資料などが押収されたようす。
引用ツイート
塚田 穂高
@hotaka_tsukada
(2009年7月の統一教会・徳野会長の突然の辞任は)「南東京の教区長を逮捕しない代わりに、会長は辞任し、二度と事件を起こさせないという条件で公安と取引が成立したからだ」(教会関係者)という」(『図説 宗教と事件』77頁、2009年)。…このあたりの真偽を含めての解明だよ。
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統一教会、2009年渋谷「新世」事件関連③。拙稿より引用。
「…おそらく公安筋の人聞が寄稿していると思われる『治安フォーラム』という雑誌がある。統一教会について、コンスタントにその動向を追っており、非常に参考になる。その09年10月号に塚原悦志「『霊感商法』と統一教会(下)という論考が…
「…載った。その文末を引用しよう。「…相次ぐ警察の事件摘発を受け、統一教会側は、政治家を通じて事件化を阻止しようとしたとの話があるが、もしもこれが事実とすれば言語道断である。自らの非違を真剣に反省することなく、しばらくの間隠忍自重すれば、やがて「霊感商法」再開も可能と考えている…
…るならば、この教団の運命も自ら明らかであろう。」(塚田穂高「現代日本における「宗教」と「社会」のあいだ―政治と宗教・宗教事件・不活動宗教法人問題・裁判員制度からの眺望―」財団法人国際宗教研究所編『現代宗教 2010』秋山書店、312-332頁)
…やはり何かあったのではと思ってしまう。
塚田穂高「現代日本における「宗教」と「社会」のあいだ―政治と宗教・宗教事件・不活動宗教法人問題・裁判員制度からの眺望―」はこちら(312-313頁)。
「続・続発する宗教事件と報道、裁判」―「統一教会をめぐる動き」の項で、07-09年の関連刑事事件についてまとめていた…。
宗教法人の解散について。統一教会とオウムを比べて、「オウムのような事件は起こしてないだろ」論はミスリーディングです。法の華三法行(2001.3.29解散)、本覚寺・明覚寺(2002.1.24解散)などの例と比べればよい。どっちが悪質かは難しいが、被害の継続性や規模ではやはり統一教会が大きいかなと。
公安警察系雑誌『治安フォーラム』における統一教会関連記事(全網羅ではない)。いかに注視していたかがわかる。
・「東方の国に生まれたメシア 統一教会教理書「原理講論」の世界」(芦田譲)1997年5月
・「何故、360万組合同結婚式に参加するのか(その1) 統一教会の教え」(秋山謙介)1998年1月
・「何故、360万組合同結婚式に参加するのか(その2) 統一教会の教え」(秋山謙介) 1998年2月(未確認)
・「何故、360万組合同結婚式に参加するのか(その3) 統一教会の教え」(秋山謙介) 1998年3月
・「文鮮明氏入国問題について」(秋山謙介)1998年12月
・「統一教会 合同結婚式の"悲劇"」(佐々木正隆)1999年5月
・「反社会的活動を続ける統一教会の実像」(小谷浩孝)2008年8月
・「続・反社会的活動を続ける統一教会の実像」(小谷浩孝)2009年1月
・「 「霊感商法」と統一教会(上)」(塚原悦志)2009年9月
・「 「霊感商法」と統一教会(下)」(塚原悦志)2009年10月
・「明らかにされた「霊感商法」と統一教会の関係」(小谷浩孝)2010年7月
…どうもこれ以降は見当たらなそう。なお、執筆者はペンネームかと。公安警察のなかでの統一教会の扱いの変化。それが適正だったか。
・「 「霊感商法」と統一教会(下)」(塚原悦志)2009年10月号には、以下の記述が。今読むと、公安警察側の書き方として、変な文章ですよね。
引用ツイート
塚田 穂高
@hotaka_tsukada
統一教会、2009年渋谷「新世」事件関連③。拙稿より引用。
「…おそらく公安筋の人聞が寄稿していると思われる『治安フォーラム』という雑誌がある。統一教会について、コンスタントにその動向を追っており、非常に参考になる。その09年10月号に塚原悦志「『霊感商法』と統一教会(下)という論考が…
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・「民事訴訟判決にみる統一教会の実態」(小谷浩孝)『治安フォーラム』2011年6月号
こちらもありました。公安警察も2011年段階でもやはり、統一教会をめぐる民事訴訟の動向には注目していたんですね。そんななかで、自民党―統一教会は結びつきを強めていく方向にその後向かったわけです。
・「明らかにされた「霊感商法」と統一教会の関係」(小谷浩孝)『月刊治安フォーラム』2010年7月号。渋谷「新世」事件に対する警察公安の見方。
…「「新世」事件の公判によって、統一教会が「霊感商法」を組織的に行っている実態が明らかにされたことは、広く世間に統一教会による「霊感商法」…
…への警鐘を鳴らすことになったものと思われる。また、「新世」事件を始めとする「霊感商法」に対する警察の摘発により、統一教会は、表向き「霊感商法」を縮小するような動きをみせているようである。しかし、自分の財産だけでなく、すべての人の財産を神の国である韓国に捧げることが救いの条件に…
…なるという日本人信者に対する教えがなくならない限り、いかなる環境の変化があったとしても、統一教会に日本人信者に対する高額の献金ノルマを減額するという選択肢は、まずないものと考えられる。/したがって、信者へのさらなる組織的な締め付けや高額な献金ノルマが引き続き課せられることに…
より、今後も全国的にこうした組織犯罪が繰り返されるのではないだろうか」(同20頁)
…表向き「霊感商法」がなりをひそめても、本質が変わらなければ「高額な献金」は変わらないということ。結局そちらに、宗教的な威迫を伴った強要的な献金に、振り替わっていっただけということ。
『月刊治安フォーラム』2020年11月号に「統一教会」についての記述あり。「フォーラムキーワード」という事項解説的なコーナー(78-79頁)。署名なし。2020年段階でも、警察公安筋が統一教会に注視していたことが言えるのではないか。「…昭和55年頃から、先祖因縁(先祖の悪い行為が子孫に悪影響…
…を及ぼすこと)などの不安を煽って、つぼや印鑑などを高額で売りつける霊感商法被害が多発して世間から批判を集めたほか、教団に洗脳されて在学中に入信、活動を強いられたとする「青春を返せ」訴訟や集団で結婚式を挙げる「合同結婚式」でも話題となった。霊感商法の被害者救済に取り組む…