生活保護受給の男性を「孤独死」と偽装か 保険金詐取容疑で3人逮捕

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 路上で死亡した男性を賃貸住宅の自室で孤独死したと偽り、室内の清掃費として支払われる保険金をだまし取ったとして、大阪府警は25日、大阪市北区の保険代理店「ブリュレ」の実質経営者、高山泰和(やすたか)容疑者(56)=同市生野区新今里4丁目=ら男女3人を、詐欺と偽造有印公文書行使の疑いで逮捕し、発表した。

 ほかに逮捕したのは、高山容疑者の妻で同市生野区の「住宅管理ビックライフ」代表、聖生(せいみ)容疑者(54)=同=と、ブリュレの代表、鈴木順也容疑者(49)=大阪府豊中市利倉東1丁目。府警は3人の認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、3人は共謀して2020年2~9月、大阪市内の集合住宅で1人で暮らす70代男性について、自室で亡くなったと偽って保険会社に報告。室内の清掃や修理、遺品整理の費用が生じると装い、虚偽の死体検案書の写しなどを提出して保険金を請求し、100万円をだまし取った疑いがある。男性は実際には大阪市内の路上で死亡していたという。

 男性は、ビックライフが管理する集合住宅への入居契約を13年5月に結んだ。同月に生活保護の受給も始まったという。男性はその後、ブリュレを介して、入居者が死亡した際に自室の清掃や遺品整理費用などが補償される「賃貸入居者総合保険」を契約していた。

 同課によると、男性は20年…

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