■第一章

 1STバトル後の話ですね。

 これ書いた時は若かったなぁと思います。

 まず

・美しい宝石のような宝玉が、あっけなく壊れる瞬間を見たいファントム

・強がっているけど、自分が近い未来、裏切り者になって大事な人達を手にかけるかもしれないという恐怖を内面に飼っているアルヴィス

・一見しっかりしてそうだけど、本来は繊細な心を持っているアルヴィスの繊細さに気付いて気にかけるナナシ」

の三人が書きたかったのです。

 うん、趣味しかないね!(笑)

だから割と多い展開が

1.ファントムがアルヴィスにちょっかいかける

2.アルヴィスが自分の成れの果てを思って、絶望する

3.ナナシが何とかする

なんですよ。

 再開する迄は、こればっかり!!

 ナナアルは元々リクエストが多かったのです。私は割と最初からファンアル推し。

 あとはアラアルも最初激推しでした。

 それと展開的にギンアルにはしにくいのもあるんですよね。

 ギンタはどうあっても「未来ある子供」なんです。ナナシは既に経験積んだ大人なんです。経験値があるから、アルヴィスも落ち着くんだと思います。加えて飄々とした軽さで、重苦しさを払ってくれる感じかも。だからここの展開的には、救いはナナアルなんです。

 アランさんは、ほら犬の中。そりゃ仕方ない上、精神的には繊細とは程遠いから、あくまで力強いと思うけど、この手のフォローは得意ではないと思うんです。

 

 だから籠の鳥はファンアルを軸にナナアル、そしてロラアルからギンアルも展開してオールキャラになっていきます。

 

 ファントムの内面を掘り下げて見ることが出来たのは、サイトを18年ぶりに再開してからです。観直すとクラヴィーアのあたりとかも良いなと思います。演出だけがBLチックに過剰かな?それがなかったらもっと良かったと思います。

 

 この第一章では、ナナシが「しっかりしてそうだけど、まだ年相応の少年だから、大人の自分が何とかしてやらんと」のあたりです。

 

 この時のイメージではアルヴィスは「泣きたくても泣けなくなってる」イメージです。だからナナシが余計に放っておけなくなるという感じで書いてます。

 

 泣けないのがわかってると、余計に放っておけないだろうなと。それが美味しいと思ってるのが私の妄想の性癖満載だなと思ってます。

 

 ファントムは見てるだけで、アルヴィスにはまだちょっかいかけてません。

 第二章からガンガン行くという事で、次に行きます。


■第二章

 これは2NDバトルと3RDバトルの間の話ですね。

 

 もう色々痛い話です。襲われちゃいますしね。戦闘シーン好きなのでガンガン書きました。

 

 まだゾンビタトゥの話が出る前なので、泉で水を浴びてる設定です。バレても良いけど、できる限り触れてほしくないから、長袖を羽織るようになったのかなと。

 

 このあたりは大きくサイトとは変わりないですね。細かいセリフ回しが少しだけ違うかも。ナナアルのあたりで、もう少しナナシの大人の余裕を書きたいなと思って足掻いた形跡ありますね。(笑)

 

 大人の余裕……難しいな。でもナナシは大人だと思うので、やっぱりアルヴィスより余裕あると思います。そこはナナシへの夢ですよ。

 

 リメイク本では、アルヴィスが16歳なのにあまりにも諦めを知っている事に対するナナシの感情追加してますね。

 いやだって諦めの感情をどこかで持ってないと、あそこまで6年も一人で頑張れないと思うのです。そしてアルヴィスは自分に対しての感情が麻痺してて、でも出会ったばかりのナナシからはあり得ないと思うんですよ。

 期待すると辛くなるから、あえて期待しない自分を作るのも一つの逃げ道であり、生き方と思うんです。「いや、アルヴィスはそんな弱い子じゃない!」の方は、私の戯言スルーしてください。私はそう思ってるだけだし、そんなアルヴィスに萌えてたりします。

 なのでそこは、大人のナナシさんにガッツリ庇護欲そそられて貰いました!ナナシさんは大人なんです!そこが良いんですよ!!

 

 という事で、次に第三章行きます!


■第三章

 第三章は3RDバトルからその後にかけてのロラアルの話ですね。そこからナナアル、ギンアル、アラアルと総まとめ。

 

 ここはかなりサイトと違います。サイトは第6話〜第9話の部分ですが、サイトなので一話づつ読みやすいように書いてたのもありました。でも再録本にするにあたっては、連続ストーリーとして読みやすいようにする必要があったので、前後の展開から物語の順番、加筆修正や心情の掘り起こしなど、かなりイメージが違う感じになったと思います。

 ぶっちゃけ、ほとんど書き直しに近かったです。そうしないと、サイトで見せる尺の取り方と、本にしてまとめて読む尺の取り方は全く違うので、本にしたら読みにくいからです。

 サイトでは第6話で起承転結、第7話で起承転結取ってたと説明すれば良いでしょうか?それを4話分を全体で起承転結とるやり方に変えたので、文章変えざるを得なかったんですね。ちょっとしたこだわりですが。

 これは、ここから先のストーリーはほぼそういう直しが入ってます。ほとんど直してます。加筆もかなりあります。

 ロランはファントムを崇拝してますが、それをアルヴィスが『根が深い』と取るシーンとか、精神力使いすぎたシーンの加筆とか(お前らしいと言われそうですね/笑)、「利用されているだけだ!」のあたりからのロランの心情とファンロラのシーンとか、ともかくロランは凄く増えました。アルヴィスに妬いてしまうロランの感情と、憎みきれない感情とかはかなり書きましたね。

 

 ロランはね、優しいと思うんですよ。だから本当なら嫉妬のままにアルヴィスを憎みたいと思うんです。優しくて出来ないから、それがロランの寂しさだと思います。

 

 だからどうしてロランが必死でナイト級にのぼりつめたのかとか、考えたら哀しいなと。で、気がついたらめちゃくちゃ書いてました。(笑)

 という事で、ロラアルという名のロラン語りでした。(笑)

 

 次は第四章です。


■第四章

 4THバトル後の宴会のところからですね。

 またトム様がちょっかいかけに来ます。今度はレギンレイヴ姫のところに来て、あっさり一本釣りで。(笑)

 アメジストの洞窟にトム様が連れ込みますが、アメジストはファントムの瞳の色から取りました。あとアルヴィス瞳も「蒼の瞳」で統一へ。

 トム様のぶん投げた謎の液体は、昔のサイトの読者様から「スライムみたいなのをぶつけて」とリクエスト貰ったからです。面白そうなので採用したら、こうなりました。(笑)

 スライムだよ、スライム。服を溶かすいやらしいスライムですよ。あれ?これ健全では?いえいえ、これぐらいはあります。LOVE要素が全くないんですよ。ただそれだけ。

 更にスライムちゃんには「世の中の汚さ代表」になって貰いました!凄いよスライムちゃん!活躍してます!はい、私の趣味です!!!

 ちょっと「はだけた布を押さえた」とか、微妙キワドい?でもエロじゃないです。アルヴィスも大人しくないです。蹴ってますし、ロッドで殴りかかってるけど、トム様強いから、ね。

 ここからファントムの描写が少し変わってます。実はここまでが旧サイトで更新していた話なのです。新しく作り直した時には、ファントムの心情も掘り下げたかっだので、洞窟にアルヴィス置いていくところもファントムの揺れていく心情が加筆されています。

 ファントムの心情もね、結構書きたかったのです。普通の話として、きっちり書き上げたかったので、今回ガッツリ加筆しました。

 そして洞窟に取り残されて帰る手段探すアルヴィスのところも少し加筆。あのままでは微妙でしたので。

 

 そしてやっぱりナナシ登場です。

 定番ですね。

 ナナアルシーンは、やり取りをもう少し読みやすく変えたぐらいですね。でも6年間頑張りすぎて、心のうちでは滅入りきってるアルヴィスと、それに気付いて気遣うナナシのシーンはやっぱり力入りました。

 文章がサイトは修正してなくてごちゃついてたのもありますしね。

 ナナアルは救いのシーンなので、特にコメントなしですよ。

 ただナナシは好きだなぁと思いながら書いてました。

 そして次第五章からが16年以上経って再開した「籠の鳥」続編です。

 

 では第五章に行きます。


■第五章

 ここから16年経って書き始めました。

 だからファントムの心理とか掘り下げてる訳です。

 クイーンじゃないけど「欲しい、まだ欲しい」なんです。もうアルヴィスが壊すんじゃなくて手元に欲しくてたまらないファントムなんです。

 実際クラヴィーアでは攫いましたからね。やっぱり欲しかったんだと思うんですよ。「ボクの夢」ですからね。だから思うままに続きを書いてみようと思ったわけです。

 

 サイトでは第十二話〜第十五話ですね。

 殺すのがイヤと言う意味ではギンタもアルヴィスも変わらないと思うんです。ただアルヴィスは殺す覚悟はあるだけで。覚悟がある上で殺したくないと解釈しています。そこがギンタとの違いとも思ってたり。

 

 この章は書き直しは相当あります。前後関係とか順番とか入れ替えたり、設定もサイトと変えています。

 まずドロシーちゃんの出番、めちゃくちゃ増えました。推しですから!部屋に仕掛けがあるような気がするとチェックして、全員のチェックに入るシーン入れました。個人的に「ったく強がりめ!」って寝てるアルヴィスでこピンしようとして、やらなかったドロシー書いてて楽しかったです。

 ドロシーは色々悪名高いとか言われてるけど、優しいと思ってます。優しいというか、情が深い。だから基本は甘いと思います。厳しいから見えにくいだけ。だからめちゃくちゃ好きです。可愛いと思うんですよ。だからドロシーはめちゃくちゃ出番増えました。

 あと攫われるシーンも加筆がっつり入れました。あのままではストーリーがチグハグかなと。だからその辺りは色々矛盾出にくいように加筆かなり入れてます。ドロシーちゃんといい、ペタとんといい。

 だから前後は相当入れ替えて書き直しレベルで加筆しました。やっぱり辻褄はなるべく合わせたいですからね。

 

 ファントムは目覚めるのを待って楽しみ〜になってます。そこら辺は少し加筆入れました。とりあえずファントムに「わがまま言わないで」と言わせて、そのあと内心で(どっちがわがままだ!)とアルヴィスに言わせるのは楽しかったです。

 「お前がわがままなんだよ!!」みたいな。楽しかった。ナチュラルわがままのファントムにわがままと言われるアルヴィス書いてて楽しかったです。ここは萌えですね。コント好きなのかもしれない。

 ファンアルの会話増えました。結構増えたかも。交わらない会話。でもファントムは交わりたいと思ってるし、アルヴィスはその気がない。

 ただ、初めてキチンと会話した気がします。それまではアルヴィスはファントムの言い分を聞く気がないんです。これっぽっちも。でも初めてキチンと会話させてみました。やっぱり会話って大事ですしね。そうでないとわかりあうのは無理と思います。

 そして子供が泣いてる夢見て脱走です。鎖で縛っている油断もあって13トーテムポール奪わなかった設定です。「何もできない」みたいな。それだけファントムは絶対というのもあったのと、取り上げたくないファントムの意志もあって。だからあそこで取り上げない設定にしました。文章内でそこら辺書けると良かったのですが、バランス悪そうで削った説明です。

 逃げてる時に「そうか、逃げられないのか」って言うシーンは書きたかったところです。

 しっかりしてる子が急に幼い本質が出るシーンって萌えます!真っ直ぐに前を向けるのは、どこかで幼さを持っているからだと思ってます。だからアルヴィスは、どこかに幼い一面を隠し持っていると思います。10歳から大人になりきれなかった部分。戦争のせいで凍りついた6年の幼い部分持ってると思うのが私の妄想です。だからあそこで出してみました。

 ファントムは憎まれてもアルヴィスが欲しい。でもその感情はアルヴィスには理解できないもの。だから交わらないんです。その部分書けたら良いなと思いました。そして幼い心を持つが故に、一番残酷なやり方で拒絶する。少しでも表現出来ていたら良いなと思います。

 

 ギンタが助けるシーンどうしようと思いました。でもね、ギンタがゼピュロスブルーム持ってナナシ支えるには、腕の長さ厳しいなと。だからナナシがギンタと落下してくるアルヴィスの体重と衝撃全部一人で支えてます。ドロシーちゃんは魔力全開でゼピュロスブルーム維持。楽しかったです。活躍書けて良かったです。

 スノウちゃんは回復、メリロさん設定はご都合主義です(笑)アニメでそう言う設定あったなと思ったのもありました。「アラン様に送ります!」みたいな。なので都合よく書きました!

 ギンタに「窓の外にガーゴイル出した」言わせたの楽しかったです。(笑)「お前、何やってんだよ!」みたいな事やらせるの好き。ジャックは全魔力、使い尽くしてます。

 楽しかったです!

 

 次は第五章閑話休題ですね。


■閑話休題

 5THバトル後のナナアル修練の門ですよ。

 色々妄想捗る修練の門ですよ!!

 ここは全体的に独立してるので「閑話休題」としました。

 

 個人的にアランがわかってて組み合わせたら良いなと。本編くじ引きだけどね。

 でもドロシーとなら、注意されてもアルヴィス喧嘩しちゃうし。スノウとだとストッパーいないかな?意外にアルヴィスがストッパーになって、二人とも大人しくしそう?ギンタやジャックなら、ガンガン特訓しちゃいそうだし、妄想として美味しいので書きました。

 ドロシーにナナシの事をデフォルトで「タラシ」と呼ばせるのが趣味です。言いそうだし。「タラシ」って。やっぱりドロシー大好きです。

 

 ナナシ気付いた模様な話です。ファントムが縛りたかったものが何が。それぐらいアルヴィスの純粋な心が欲しいと思われてると。そして綺麗なのはナナシも認めてると思います。ただナナシは、清濁合わせ飲む器量があると思ってます。アルヴィスにはまだそれがないから、若いって事ですね。

 実はサイトの「ダークネスリスク」はこれを書いていたんですよね。籠の鳥のここのシーン書こうとして独立した話に。

 ここはちょっと優しい話になってたら良いなと思います。


■第六章

 サイトでは第十七話〜第十九話のロラアルですね。ラストバトル直前の話辺りです。

 

 アルヴィスはファントムを否定するけど、キチンとファントムを肯定して欲しいと思うのがロランかなと思います。

 ラストバトル前は、ロランと崖の上で話をするのは結構好きな話でした。しかもアルヴィスの自分抱きしめてるところとか、演出萌えます(笑)

 ロランやペタは痛みがあっても陶酔するだろうなと思ってます。「これがファントムと共に永遠に導くもの」みたいな。だからタトゥが伸びる痛みも気にしてないし、そもそも反発してないから痛みも少しマシなのかなと勝手に妄想です。

 でも前回の話の後に崖っぷちは怖いだろうなと(笑)ロランは基本はとても優しいと思います。だからアルヴィスの事は余程てない限り大事にしそう。でもファントムが絡むと妬くんです。やっぱり彼も人間だから、妬きたい気持ちもある。でも抑え込んでるところ凄いなと。だからロランの哀しさは、やっぱり哀しかったですね。

 タトゥの痛みが治まったところで、本ではナナシさんに迎えに来てもらいました。書いてて楽しかったのは「チェスの兵隊であることがボクの誇りなんです」とロランに言わせたところ。

 ロランに取って、チェスの兵隊である事は誇りだと思うんです。ファントムといる為に、自分が頑張った証。その為にナイト級にまでなったと思うんです。だから、そこはこだわると思います。ファントムがいなければ投げ捨ててたかもしれないけど、ファントムが居たから頑張れたロランといると思います。だから誇りは大事だろうなと思いました。

 第十八話の部分の加筆もありますね。

 アルヴィスはファントムに背を向けてロランに手を差し伸べるけど「そうじゃない!」とロランの思いを入れました。

 ファントムとアルヴィスの間で揺れるロランを書けたら良いなと。ロランに取ってはアルヴィスは傲慢なんです。でもアルヴィスにそのつもりはない。そこが難しいなと思いました。本当に三角関係だよ。(笑)

 

 そして十九話のドロアルのレスターヴァ共闘までが第六章です。ファントムが目覚めなかったからこそ、ロランが動くって感じです。ロランに取ってはファントムが全てですから。だからこそ、レスターヴァで動いたのかなと。

 キャンディスも少しセリフ増やしました。ロランがファントムの為に動く事は最初からわかってるオトナの女の余裕です。キャンディスも結構好きです。可愛いですよね。かっこいいとこもある。好きですよ。

 アルヴィスを捕まえることに関して、チェスの兵隊らしく、少し残酷にだけどしっかり「捕まえな、あの小鳥ちゃん」と言わせてみました。その前にもっとガッツリ残酷な事も言わせてます。 

 キャンディスは甘くないんですよ。チェスの兵隊らしく残忍な部分もあって、でもファントムに恋心もある可愛さが良いのかなと。可愛いけど、どこかで残忍。好きな相手にはとことん尽くすし、そうでもなかったら残忍さを示すのが良さかなと思ってます。「鳥籠の中で愛でられるだけの存在にしろ」とか言わせてますし、そういう人かなと。

 アルベルのシーンは大事かなと。「好き!」というただ一つの想いって強いと思うんです。人の心を揺さぶる言葉。だからドロシーもロランも力を与えられるのかなと。アニメのあのシーンは名シーンだと思います。

 そしてカペルさんが出てきて、次第七章です。


■第七章

 サイトでは第二十話〜第二十二話、時間のロンドつけられてから、アルヴィスがファントムに捕まるまでです。

 ここは二章に分けました。抵抗し捕まるまでと、ファントムと一緒にいる時間は少し違うだろうなと。なので、ここが第七章で次が最終章です。

 最初にロランとファントムの再会から開始しました。もう既に順番ぐちゃぐちゃ(笑)

 サイトとは構成とかも相当変えてますから。やっぱりこうなってます。

 ファントムのゲームでのカペルへの「キミのこと好きじゃないんだけど」の雰囲気は出しました。いや、好きじゃないだろ(笑)そしてカペルもわかってると思います。ただ利害が一致してるだけ。

 カペルのイメージは狂研究者。だから、カペルはファントムを「研究費と実験台の提供者、並びに実験体本人」しか思ってないし、ファントムは「能力は高いから役には立つ。ただし気が向いた時しか動かない」との認識イメージ。なので本名で呼ぶ気がないんですよ。だから「幻影」なんです。カペルも気にしてない。ドライな関係と思ってます。

 ここでギンタとの戦闘です。アニメルで時間のロンドを付けられてからギンタと戦うシーン、あそこ好きです。アルヴィスに当て身入れるところ、ハンマーARM出なくて良かったと、昔誰かに突っ込まれてたなあ。ホントだよ!

 あそこの暴れるシーンは、アルヴィスは自我が半分なかった解釈でいます。あるようでない感じ。しかも今までの比でないくらいにゾンビタトゥの苦痛が強くなってるイメージです。

 ここで長袖と半袖を着ていた気持ちのイメージ書いてみました。なんで半袖から長袖に変えたのだろうと。触れられたくないのはあったと思います。でも一人なら、あえて自分を戒める為に袖の短い服を着ていたのかなと。あとファントムの復活の予兆を見る上でもわかりやすい方が良かったのかなと思ってます。

 アルヴィスは死が怖くないわけではないと思いますが、長くタトゥの恐怖に当てられているうちに恐怖が麻痺してしまっているのかなと。心が折れる直前で止まってる危うい状態。それでもファントムに負けたくない思いと、信じてくれている人がいると思って頑張ってきたのかなと。

 でもこれが仲間を襲うとなると話が変わってくる気がします。アルヴィスに取って、仲間や守るべき人を傷つけてまでは生きていたくないという気持ちもありそう。だからずっと気持ちが揺れ動いてて、危なっかしさもあったと妄想しています。だからギンタ達を襲ったのは、ショック大きかっただろうなと。「ついにやってしまった」みたいな。

 だから、のシーンですね。本では、仲間への感謝を心に浮かべてやらかそうとしてるシーン入れました。だけどこれ、止めてくれるのはやっぱりドロシーしか居ないと思うんです。メンバーの中では「厳しい」イメージはアルヴィスとドロシーなんですよね。優しくて厳しいんです。ちょうどナナシいなかったですしね。止められるのはドロシーかなと。

 あそこのドロシーvsアルヴィスは、周りにいたら凍えただろうなと。静かなやり取りだから凍りつく感じ。それが文章で少しでも表せたら良いんですが、どうだか。

 

 そしてアラン、ナナシ合流です。ナナシは少し甘やかしてくれます。甘やかす担当ですから。だから弱音も吐けるんですね。

 だけど言われたナナシさんは困ります。めちゃくちゃ困る事言われてますからね。でもそうしないとアルヴィスが休めないから約束もしてやるし、そこはオトナと思ってます。頑張れと無理矢理頑張らせるわけではないんです。だから甘やかし担当だってば!!

 安心されたのはわかるけど、それで安心される事には複雑なナナシさん。だよね。16歳の子に言われたら複雑よねと思う。でも約束はしてやるんですよ。

 そして攫われるところですね。アルヴィスが戦略としては、スノウだけの時に襲ってくると予測してるシーン追加してます。カペルのシーンは少し加筆あります。アルヴィスのカペルへの印象とか。カペルはゲームの方がカッコいいよね!!(私の萌え)

 ロランが出迎えるロラアルシーンはかなり書き直しました。サイトはアニメルに従ってるけど、やっぱり再構成しないと文章のまとまりないので。書き直ししすぎて、違いがよくわからないです。微調整ばかりなので。

 アルヴィスは(ロランの献身が実るかもしれない」とやけっぱちですし、どこかで諦めている。この辺りのこだわりは、仲間を襲う事に徹底的に拒否感示すアルヴィスなので、それでロランに殺されるなら「まぁいい」と思うぐらいには絶望してるところです。妄想ですが。それぐらい仲間を襲うのは、アルヴィスには禁忌だと思ってます。

 でも「哀しいな、お前」はロランには刺さりますよね。アニメ、めちゃくちゃキッツイなと思いました。だからあそこはアルヴィスとしては、煽ってるのかなぐらいで取ってます。ロランが殺そうとしてるから、もう良いやみたいな。でもロランは可哀想ですよね。抉れるわ。あそこはあれ言われたら抉られますよね。ロラン可哀想すぎる。

 そしてとうとう「ファントムの夢」ですよ。問題の88話ですね!!サイトはアニメルから結構取ってますが、本では改造しまくりです。

 ファントムの夢って、最初何だろうと思いましたが、自分の身代わりにまだ綺麗な魂のままのアルヴィスを当てて幸せにしたいのかなと。永遠の幸せを与えてやりたい。それがファントムの幸せに繋がるのかなと思いました。元々ファントムも理不尽に親が亡くなって、牢に入れられてますものね。だからその代わりの「夢」の形代がアルヴィスだったのかなと思いました。

 だからアルヴィスがメルヘヴンを愛したままでも良いんです。そのありのままのアルヴィスを幸せにしたかったのだと思います。だからどうしても彼が欲しかったし、最後の望みになったのかなと。

 でもアニメの演出凄かったですね。小説では手に魔力、耳から言霊の暗示、目からも暗示でがんじがらめに暗示をかける設定で書いてます。だからLOVEがなくて、普通の話なんです。絵にしたらすごいだろうな。

 本では「希望の小鳥」という表現でガッツリとファントムの気持ちを書いてます。めちゃくちゃ丸ごとアルヴィス欲しいファントムです。でも腐のノリはないです。あれだけ書いてないです。

 だから正気に帰ったアルヴィスが13トーテムポールで殴りかかっても「小鳥の可愛い抵抗」扱い。そもそも体力も全部落ちてるアルヴィスの抵抗は、ファントムには通用しないと思いますし。

 そして話題になった首輪ですよ。あれ、ARMじゃないかなと思いました。暗示をかける為のARM。だからファントムの膨大な魔力消費して、暗示をかけるにも、捕まえて拘束するにも役立つみたいな?

 もう捏造も良いところですよ。でもそうでもしないと、あそこまで演出暴走したアニメをフォローしようありませんから!私の心の救済ですよ!あれは普通のニチアサアニメだ!と叫びたい!!!

 という訳で最終章です。


■最終章

 最終章はサイトの第二十三話〜最終話までです。

 自我を食い尽くされていくアルヴィスと、見守るファントムから開始です。ここはサイト通りですね。

 ファントムは最高の幸せをアルヴィスに与えたくて、それが生きる為の夢になってます。幼かった自分が幸せになれるように、身代わりをアルヴィスに求めている感じです。

 そこにカペル来ました。多分彼は実験体と、部下と自分以外のカテゴリーは何もなさそう。だからもし首輪が自分の作ったARMなら、それの実験結果を確認したくて現れそうと思いました。「本人に追い返させる」とはそれらしい理由で、興味は実験結果だけ。しかも時間のロンドがある事で、アルヴィスが、自我をなくした感じだと思ったので、タトゥの影響のどさくさに紛れて、時間のロンドに自我を食わせてそうと思いました。

 ギンタ、捕まってたら実験体としてカペル喜んだだろうなと思います。いや、カペルなら喜びそう。良い実験体。頑丈!!でも代わりにアランとナナシ捕まりましたけど。

 

 アルヴィスはやっぱり襲った事は覚えていると思うんです。「逃げろ」と言ったぐらいなので。でも心は傷ついてるだろうなと。

 ロランがいたので慰めてもらいました。ロランは何度も言っているように優しいと思うので、みてくれると思うんです。そしてロランは時間のロンドは忌々しく思ってそう。シーンはキッチリ追加しました。小説は妄想の塊を詰め込む物なので。そして直後のファントム登場も少し加筆です。

 

 ファントムの回想と、手を握るシーン。ファントムの心の壊れている部分が出たと思うんです。「手を繋いでてくれ」は。

 ファントムの幼い部分は、彼が幼くして閉じ込められて育ったのもあるから、人間性がうまく成長出来なかったのかなと。ある意味哀しいキャラでもありますね。

 そして唐突にパウゼです。好きなんですよ、彼。アルヴィスにスィーリングスカルあげるとか。よりにもよってダークネスあげる辺り、素直じゃない。好きです。でも一度関わったから見捨てないかなと。ナイトメアシール、切り貼りして使えるかわからないですが、切り貼りさせてみました。シールですよ!ちょっと都合良く解釈しました。

 そしてロランは必要とされてないんじゃないかと落ち込むし、というシーンがあってアルヴィスが暗示から少し覚めました。ご都合ですが、いいでしょう。

 初めてアルヴィスがファントムを知りたいと思うシーンです。いや、そうでないとファントムともっと分かり合えないと思うんです。だからそういうシーンあっても良いのかなと。「ボクの手を握っていてくれ」ですからね。あの弱さを見たら、少し話に行きそうだなと。暇ですしね!

 そしてファントムのところに行きましたが、ワインというか寝酒ファントムです。眠れない事ありそうかなと。両親やアルマとの別れで。ここはサイトのままです。アルヴィスが何故、自分がファントムの夢なのか、朧げにわかるシーン。それがあって、アニメルの身も亡骸も渡さないなのかなと思ったので。そしてファントムも、だからアルヴィスがここを去るのがわかるというところは少し加筆しました。

 そしてアルヴィスがファントム達の元を去るシーン。加筆結構あります。ファントムの話を聞いた上で、拒絶する事も理由も、ロランにはハッキリ伝えている描写増えました。サイトはアニメル観ながら書いてたしね。だから影響出ちゃうのです。再構成したのが、本に加筆修正した物です。

 何故闇に堕ちたくないのかは、堕ちたら「世界が美しい」と感じる心がなくなると解釈しています。だけど何も感じられない心は長く生きてて辛くないかなと。感じられるから、生きている喜びかなと思います。その辺りの妄想を小説という形にして詰め込みました。

 クラヴィーアはサラッと終わらせました。

 やっぱりまとまりとかもあるので、ギンタと再会して、クラヴィーアで生きる意味見つけたあとは、ファンアル、ロラアルです。、 

 

 ロランは、サイトより好戦的になりました。というより、アルヴィスがいなくなっておかしくなったファントム見たら、ロランはキレそうだなと。ファントムの一番はアルヴィスだから。だから色々我慢してきたし、色んな思いもあったと思います。だからロランの描写は増やしました。ファンロラとロラアルのシーンは好みでしっかり増やしました。

 ロランの八つ当たりのシーンも少し加筆。ロランが攻撃の手をやめたのは、抵抗出来ないのではなく、抵抗しなかったからじゃないかなって。だから正気に戻った気がします。本来はロランは優しいから、そんな事しないと思うんです。でも怒り心頭で、更に我に返ってすぐに止めるのもロランが優しいからと思います。ロランかなり好きです。

 そして最後のファンアルは、何故アルヴィスが不死を望まないかがファントムが理解するシーン加えました。この辺り3P程増やしました。最初書いた時に、うまくまとまらなかったのもあります。

 

 という事で、最後まで語ってみました。良ければお楽しみくださいませ。