間違った練習法?間違った勉強法?

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よく「間違った練習法」とか「間違った勉強法」という言い回しを目にする。これは、たいていは指導者の自画自賛なのである。自分の正しい指導方法なら成功するというセールスである。だから「間違った練習法では上達しない」と言われても、惑わされてはいけない。よほどおかしな練習法でなければ、練習が無駄ということはない。勉強にしても、あまりおかしな勉強法でなければ、まったくの無駄ということはない。もちろん、練習法や勉強法に優劣はあるのかもしれないが、わたしが言いたいのは、「これでは絶対上達しません」と断言して、自分の指導方法を自画自賛する輩の胡散臭さである。練習法がおかしい、というからには、誰に聞いても「それはおかしい」と言われるレベルが必要であろう。わたしはエレキギターが下手なのだが、なぜ下手なのかというと、高校生の頃に変な練習をしていたからだと思う。当時はクリップ式チューナーがないから、チューニングが面倒で怠っていた。ちなみにクリップ式チューナーが初めて発売されたのは2004年だそうだ。当初は安くなかったようだが、最近ならちゃんとしたものでも1500円で買えるし、さらに安いのもある。さすがに最近だとクリップ式チューナーを使ってないことはないと思うが、昔だとチューニングを合わせるのが面倒だから合わせてないということがあり得た。こういうのはさすがにまずい。チューニングが狂ったギターで演奏したら弾けるようにならない。これについては100人中100人が賛同するであろう。その一方で、なにか特殊なところで「この練習方法は絶対にダメです」と言ったりするのは、指導者の自己宣伝であろう。そして不安になっている人は引っ掛かってしまうのである。
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