トヨタカローラ和歌山(株)

　皆さんさんには受けないかもしれませんが、昭和生まれの私は「気合いと根性」が大好き（笑）。この数年間は特に必要だと思いました。
　きっかけは、ある有名なアニメです。この作品が世代を超えて人気を集めたのは、「負けやんぞ」という気持ちに多くの人が共感したからではないでしょうか。クルマの販売も同じだと思っています。「いらっしゃいませ！」と気合いいっぱいに迎えてくれる店なら、お客様も来たくなるはずです。
　もちろん元気だけでなく地道な努力も大事。私は新人の頃からＡ４用紙２枚にびっしりと、自分の近況や思いなどを手書きで綴った「岩本便り」をお客様にお送りしています。そして、友人のように「岩本さん」と呼んでいただけるような接客やサービスを心がけてきました。そうした積み重ねが信頼となり、売り上げを支えてくれているのだと思います。「岩本便り」の発行が遅れると、「いつ送ってくれるんですか」とお客様から催促されることもあるんですよ。
　ＳＮＳの時代ですが、手書きだから読んでくださるのです。どの店で買っても同じトヨタのクルマだからこそ、クルマの前に自分を買っていただかなければならないと思います。
　私はこれからも、このスタンスを貫いていきます。一方、管理職として若手スタッフを育てるという役割も担っています。悩んでいるスタッフがいたらじっくり話をしますが、変わる人もいれば、変われない人もいます。どう伝えればいいのかと悩み、ある人に相談したことがありました。
　その人は、大企業の管理職をされている方。新人の頃からのお客様で師匠のような存在でもあります。なかなか後輩に伝わらないと相談したら、「そのスタッフは聞く体制になっていたか？」と返されました。言われてみれば、私が一方的に「話をしよう」と言って時間をつくっていた。では、いつならよかったのか。そこは教えてはくれません。自分でもがいて、探さなければならないことなんですよね。経験を積んできたのに、その方と話すたびに「ああ、自分はポンコツだ」と思います。
　そんな私でも、みなさんに言えることがあります。失敗も成功もして人は成長し、人間力を身につけていくということ。就職活動でも壁にぶつかると思いますが、チャレンジする心は忘れないでください。私も毎朝アニメのＤＶＤで「気合いと根性」を入れ直しています（笑）。

【岩出店　営業スタッフ　課長／岩本　龍宜】