岸田首相は、アフリカ歴訪の最初の訪問国エジプトでシシ大統領と会談し、「法の支配に基づく国際秩序を守る」ことで一致した。
ロシアとも関係を保つエジプトと、ウクライナ侵攻について意見を交わし「法の支配に基づく国際秩序」の重要性で一致したことは、G7広島サミットを控える岸田首相にとって大きな成果といえる。
岸田首相は会談で、主食の小麦をロシアからの輸入に頼るエジプトに対し、農業分野での技術提供などを行い、地下鉄整備など「多方面にわたる息の長い支援を続ける」と表明した。
アフリカや中東に影響力を持つエジプトとの「結束強化」を重視した形。
岸田首相「日本エジプトはもはや二国間にとどまらず、地域そして国際場裏で協力し合う重要なパートナー。両国の関係を『戦略的パートナーシップ』に格上げする」
また、武力衝突が続く隣国のスーダンをめぐっては、「難民への緊急人道支援の用意がある」などと伝えた。
岸田首相は、日本が建設を支援している「大エジプト博物館」も視察し、ともに寄り添う「パートナー」の立場を強調した。