日本では(雨の量が極端に多かったり雨の範囲が非常に広かったりする)異常な雨の頻度が増えていて、その主な原因が気候変動にあるという新しい研究結果が発表されました。
この研究はアメリカ海洋大気局の科学者のグループが中心になって行ったもので、38年間の日本の降水データをAI=人工知能に学習させて、詳細に調べました。
その結果、異常な雨の頻度は1977年が(年間)6日だったのに対し、2015年は12日を超え、その期間に2倍以上になっていることが分かりました。
さらに、研究グループがスーパーコンピューターで大気の状況とその他の自然変動を再現したところ、異常な雨の頻度が増加している原因は、人間の活動によって引き起こされた気候変動であることが分かったということです。
また、日本での異常な雨は今後も増えるとされ、その頻度は2050年には(年間)およそ19日になると予測されたということです。