日本のいくつかの企業の間で、実際に(画面やボタンに)触れることなく手や指で機器を操作できる技術の開発が進んでいます。こうした非接触の技術を使ったシステムは、コロナ禍で細菌やウイルスの拡散を食い止めることにつながります。
液晶パネルメーカーのジャパンディスプレイは、すでにある装置を非接触化できるスクリーン(状のセンサー)を開発しました。このセンサーは、最大5センチほど離れた指の動きを認識できます。画面と利用者の指の間に発生する微弱な電流の変化を検知する仕組みで、従来のタッチパネルの画面上に取り付けて使用します。
また、電子部品大手のアルプスアルパインは、東京の北にある宇都宮大学と共同で機器の開発を行いました。このシステムは非接触の技術と空中にボタンの形をした光を表示する技術を組み合わせたもので、利用者は(浮かび上がった)光の記号に指を近づけるだけで機器の操作ができます。