次は香港のニュースです。香港の新しい指導者に、(香港政府の)治安部門の元トップが選ばれました。
李家超氏は、日曜日(5月8日)に行われた行政長官の選挙において、圧倒的多数で(信任を得て)当選しました。李氏は元警察官で、政府のナンバー2を務めていました。
行政長官は、一般市民による投票ではなく、1500人近い選挙委員会の委員によって選ばれます。李氏は、1400を超える票を獲得して信任されました。
行政長官選挙は5年ごとに行われます。今回は、中国政府の支持を受けた李氏がただ1人立候補しました。香港の選挙委員は去年、中国政府の指導の下で選挙制度が変更されたあと、親中派が占めています。
李氏はこれまで、民主派の活動家や民主派寄りのメディアに対する厳しい取り締まりにおいて中心的な役割を果たしてきたことから、李氏が7月1日に就任したあと、香港政府は公の場での活動についての統制を強化する可能性があると観測筋は見ています。今年の7月1日は、香港がイギリスによる統治を離れ、中国に返還されて25年の節目にあたります。