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2022年5月23日(月)の放送内容

バイデン大統領 記者会主催の夕食会出席

BIDEN ATTENDS WHITE HOUSE CORRESPONDENTS' DINNER

2022年5月1日のニュース

「らじる★らじる」で放送を聞く

U.S. President Joe Biden has attended the annual dinner for the Washington press corps. It was the first presidential appearance at the event in six years.再生解説
アメリカのジョー・バイデン大統領は、年に一度の夕食会に出席しました、ワシントンの(ホワイトハウス担当)記者団のための。その催しへの大統領の参加は6年ぶりのことでした。
解説
attendは「出席する、参列する、臨む」です。
annualは「毎年の、年に一度の」です。
the Washington press corpsは「ワシントンの記者団」ですが、具体的には次のセンテンスに出てくるthe White House Correspondents' Association「ホワイトハウス記者会」(ホワイトハウスおよび大統領担当の記者団)のことです。
corpsは「軍団、兵団」という意味もありますが、ここでは「団体」です。フランス語由来の単語で発音は、core「核、中心」と同じ「コー、コーァ」になります。press corpsは「記者団」です。
first ... in XXは「XXで初めての~、XXぶりの~」です。XXの部分には期間が入ります。
presidentialは「大統領の」、appearanceは「出席、登場」です。
eventは「行事、催し」です。
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Biden delivered a humorous speech at the White House Correspondents' Association Dinner on Saturday. About 2,500 people were in attendance.再生解説
バイデン大統領はユーモアのあるスピーチを行いました、ホワイトハウス記者会夕食会において、土曜日に。およそ2500人が出席しました。
解説
deliver a speechは「スピーチや演説を行う」という表現です。
humorousは「ユーモアのある」です。
ここでのcorrespondentは「記者、特派員」、associationは「協会」という意味です。
the White House Correspondents' Association Dinnerは「ホワイトハウス記者会(主催の)夕食会」です。ホワイトハウスの取材を担当する記者たちが大統領を招待して行われる1921年からの恒例行事で、アメリカの大統領が出席するのが慣例となっています。本文にhumorous speechとあるように、大統領が自身の厳しい政治状況などをネタにするような冗談を交えたスピーチを披露したり、近年ではコメディアンが登壇し、大統領や政権をネタにしたりすることが恒例になっています。
英語のニュースでは、1週間以内に起きた出来事は月日でなく曜日で表すことが多いです。このニュースが放送されたのは5月1日(日曜日)ですので、ここでのSaturday(土曜日)は、その前日の4月30日を指しています。
be in attendanceは「出席している、来場する」です。
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He opened by making light of his lagging approval ratings. He said, “A special thanks to the 42 percent of you who actually applauded.”再生解説
バイデン大統領は(スピーチを)始めました、彼の低迷する支持率について冗談を言って。バイデン大統領は述べました、「特に感謝します、実際に拍手をしてくれた42%の皆さんに。」
解説
open (a speech)は「(スピーチを)始める」です。
make light of ...は「~について冗談を言う、(重要なことを)重要でないように扱う」という表現です。
lagは「低下する、衰える、ぐずつく」で、laggingは「低迷している、停滞している」です。
approval ratingは「支持率」です。approval rateとも言います。
special thanks to ...は「~に特に感謝する」です。スピーチの他にも、映画のエンドロールなどで、お世話になった人たちに対してよく使われる言葉です。夕食会で拍手とともに迎えられたバイデン大統領は42 percent of you「(ここにいる)42%の皆さん」に感謝すると、支持率にかけたジョークをとばして、会場を沸かせました。
applaudは「拍手喝采する」です。
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Biden also took a dig at his predecessor, Donald Trump.再生解説
バイデン氏はまた皮肉を言いました、彼の前任者であるドナルド・トランプ氏について。
解説
take a dig at ...は「~について嫌味や皮肉を言う、毒舌を吐く」です。digは「掘る」という意味の動詞として使われることが多い単語ですが、ここでは「(ひじなどによる)突っつき、こづき」から転じて「嫌味、皮肉、当てつけ」という意味の名詞です。
predecessorは「前任者」です。「後任者」なら、successorと言います。
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(Joe Biden / U.S. President)
“This is the first time the president attended this dinner in six years. It's understandable. We had a horrible plague, followed by two years of COVID.”再生解説
「大統領がこの夕食会に参加したのは6年で初めてのことです。それは無理のないことです。私たちはひどい疫病に見舞われて、続いて2年間の(新型)コロナウイルス感染症がありました(から)。」
解説
バイデン大統領のスピーチの一節です。
understandableは「理解できる、無理のない」です。
horribleは「恐ろしい、ひどい、ぞっとする」です。
plagueは「疫病」という意味ですが、「やっかいな人、やっかいなこと」という意味もあります。ここではトランプ前大統領を指していて、彼の在任期間を揶揄して「ひどい疫病」と表現しています。plagueは新型コロナウイルスのことだと思わせておいてトランプ大統領だったというオチになっているわけです。痛烈に批判しているように聞こえますが、このようなイベントではお決まりのジョークでもあります。
followed by ...は「続いて~がある」です。
COVIDは、COVID-19「新型コロナウイルス感染症」を簡略に言ったものです。
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The incumbent president usually attends the dinner. But former President Trump had an especially frosty relationship with much of the media and chose not to go.再生解説
現職の大統領は通常この夕食会に出席します。しかしトランプ前大統領は非常に冷ややかな関係にありました、報道機関の大半と、そして行かないことを選びました。
解説
incumbentは「現職の」です。
formerは「前の、元の」です。日本語のニュースでは現職の一代前は「前」、それより前は「元」と使い分けるのが普通ですが、英語のformerはどちらの意味でも使います。
frostyは「冷ややかな、冷淡な」で、frosty relationshipは「冷ややかな関係」です。
much of ...は「~の大半」です。
この夕食会は大統領が出席するのが慣例となっていますが、トランプ前大統領はメディアとの対立から出席を拒否し、その後も新型コロナの影響で中止となっていたことから大統領が出席するのは6年ぶりとなりました。
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アメリカのジョー・バイデン大統領は、ホワイトハウス担当の記者団が主催する年に一度の夕食会に出席しました。この夕食会に大統領が出席したのは6年ぶりのことでした。
バイデン大統領は、土曜日(4月30日)に開かれたホワイトハウス記者会主催の夕食会において、およそ2500人の参加者を前に、ユーモアあふれるスピーチを行いました。
バイデン大統領は、「実際に拍手をしてくれた42%の皆さんに特に感謝します」と述べ、低迷が続く自身の支持率をネタにしたジョークでスピーチを始めました。
また、前任者であるドナルド・トランプ氏について、「大統領がこの夕食会に出席したのは6年ぶりのことですが、これは無理のないことです。2年間の新型コロナウイルスの前にも、ひどい災難があったわけですから」と皮肉る場面もありました。
この夕食会は現職の大統領が出席するのが慣例となっていますが、トランプ前大統領は大半のメディアと非常に冷ややかな関係にあったことから出席しませんでした。
講師 米山明日香の写真
Listening Point
★語末(単語の最後)のpも聞こえづらい

But former President Trump had an especially frosty relationship with much of the media and chose not to go.

5月9日の放送回で、単語の最後の/t/や/d/ははっきりと発音されないことを取り上げましたが、単語の最後に来る/p/も、後ろに続く単語が子音で始まっている場合、明確に聞こえないことがあります。

/t/や/d/と同様に、この/p/も専門用語では破裂音というカテゴリーに分類されます。
「破裂音」という名前が示すように、この音は「ぽんっ」と破裂するような一瞬の音なのですが、それゆえ、/p/の後ろの単語がhadやwithのように子音で始まる場合には、Trumpやrelationshipといった前の単語の最後の/p/が聞こえづらいので、注意する必要があります。

リスニングにおいて重要なのは、明確に発音されない音があったとしても、それが(1)正しい単語として聞き取れているか、(2)正しい意味を理解することにつながっているのか、ということです。
その確認のためには、ディクテーションといって「聞いたものを書き取る訓練」が効果的です。放送されたニュースの音声やウェブサイトの音声を利用して、ディクテーションを行ってみましょう。
Today’s Takeaway

現代英語を学ぶうえで役に立つ豆知識を取り上げます!

★lagの意味を知る

He opened by making light of his lagging approval ratings.

動詞のlagは「(ほかの人より)遅れる、(ある目標よりも)遅れる」のほか、「のろのろ歩く、ぐずつく、低下する、衰える」という意味もあります。
ニュースに出てきたlaggingは「低迷している、停滞している」という意味で、形容詞的にapproval ratings「支持率」を修飾しています。

lagは、日常的には名詞としてよく出てくる単語で、time lag「時間のずれ、タイムラグ」やjet lag「時差ぼけ」のように使えますので、覚えておきましょう。

例:My jet lag is so bad that I woke up at 3 a.m. today.
   「時差ぼけがひどくて、今日は午前3時に目が覚めてしまいました。」

※番組やホームページで題材にする英語ニュースは、放送から一定期間が経過したニュースです。そのため、現在は状況や事実関係が異なっている場合があります。

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