Japanese elementary school children have used traditional box-shaped backpacks for over a century.再生解説
訳
日本の小学生は、伝統的な箱型の背負いかばんを使ってきました、1世紀以上にわたって。
解説
なんと100年を超える歴史を持つ日本の「ランドセル」。この伝統に何か変化が起きている……ということを示唆する冒頭文です。 elementaryは「初等の」です。elementary schoolは「小学校」で、grade schoolやprimary school とも言います。elementary school childは「小学生」です。 traditionalは「伝統的な、昔ながらの」です。 ...-shapedは「~の形をした」で、box-shapedは「箱型の」です。 backpackは「リュックサック、バックパック」です。この部分はランドセルを説明しています。 a centuryは「100年(間)、1世紀」で、for over a centuryは「1世紀以上にわたって」です。
The satchels, called “randoseru,” are usually made of leather or synthetic materials. But now recycled materials are increasingly being used, and demand is strong.再生解説
satchelは、学生かばんなど、主に本を入れるために底が平らで長方形になっているような「肩掛けかばん」です。ショルダーストラップが1つで肩から斜めにかけるものが典型的ですが、ここではランドセルを表しています。 ここでのcallは「呼ぶ、称する」という意味です。calledの前にはwhich areが省略されています。 made of ...は「~で出来ている、~製の」です。出来上がったものの素材が原料と変わらない場合にはmade of ...を使い、素材が加工されて原形と異なる場合はmade from ...を使います。「ワインはブドウから作られる」ならwine is made from grapesです。 leatherは「革」です。syntheticは「合成の」で、synthetic materialは「合成素材」です。 recycleは「再生利用する、リサイクルする」です。 demandは「需要」です。「需要が高い」はdemand is strongやdemand is highでも表せます。
Tokyo-based startup Ranaos makes its “randoseru” with polyester recovered from used clothing. It weighs about 980 grams, much lighter than leather satchels.再生解説
...-basedは「~に拠点のある」で、Tokyo-based companyは「東京に(本社などの拠点が)ある会社」です。a company based in Tokyoのように言い換えることもできます。 startupは「新興企業、スタートアップ企業」です。 make A with Bは「Bを使ってAを作る」です。make randoseru with polyesterは「ポリエステルからランドセルを作る」です。 recover from ...は、ここでは「~(廃物など)から(有用なものを)取り出す、再生する」という意味です。 usedは「使用済みの、中古の」という形容詞です。secondhandとも言います。used clothingは「古着」で、ここではrecovered from used clothingがpolyesterにかかって「古着を再生したポリエステル」となっています。 weighは「~の重さがある」です。 ここでのlightは形容詞で「軽い」です。「明るい、淡い」という意味もあります。
go on saleは「発売される、安売りになる」です。ちなみに be on saleと言えば「発売されている、安売りされている」です。 orderは、ここでは「(企業が受けた)注文(の数)」を表しています。 ここでの... timesは「~倍」という意味です。three times higher than ...は「~より3倍高い」です。 monthlyは「毎月の、月ごとの」で、monthly averageは「月平均」です。 versionは「版、型、バージョン」です。last year's versionは「昨年版」です。
an eco-friendly satchel made by another Tokyo-based firm, Ikeda Chikyu, ...を自然な日本語にするなら、「東京に拠点がある別の会社『池田地球』によって作られた環境にやさしい学生かばん」となります。 eco-は、ecology「生態学、自然環境」がもとになっています。eco-friendlyは、eco(logically)-friendly「環境にやさしい」ということです。...-friendlyは「~にやさしい、~に適した」です。例えば、baby-friendly restaurantなら「赤ちゃん連れに配慮したレストラン」です。 anotherは「別の、もう1つの」です。 attractは「引きつける」です。attract attentionと言えば「注意を引く、注目を集める」です。
plastic bottleは「プラスチックびん」ですが、多くの場面で「ペットボトル」を指して使われます。 ここでのthenは「それから、その次に、その後で」という意味です。 動詞のprocessは「加工する、処理する」です。 give A Bは「AにBを与える」です。通常はAに人、Bに物が入りますが、ここではAにあたるのがit、つまりポリエステル(製のランドセル)、Bにあたるのがtexture「質感、手触り、舌触り」で、「ランドセルに質感を与える」という意味になっています。 ...-likeは「~のような、~に似た」です。leather-likeは「革のような」です。
「ランドセル」を辞書で引くと、「小学生の通学用かばん」のような定義が載っています。それをそのまま英訳するとschoolbag for elementary school childrenですが、これでは「ランドセル」らしさが伝わりませんね。 「日本で」使われるものであるという点と、ランドセルの特徴である「箱型」という点を加えると、分かりやすい英語になるでしょう。例えば、 the box-shaped backpacks used by Japan's elementary school children (日本の小学生たちに使用される箱型の背負いかばん) とすれば、より伝わるのではないでしょうか。 今回のニュースの中では、「日本の小学生が1世紀以上にわたって使ってきた伝統的な箱型の背負いかばん」のように紹介されています。