NHKゴガク

NHKゴガク 語学講座アプリ

人気のラジオ番組ストリーミング
8言語に対応!

詳しくはこちら  >

2022年4月22日(金)の放送内容

サッカーW杯 組み合わせ決定

GROUPS PICKED FOR MEN'S SOCCER WORLD CUP

2022年4月2日のニュース

「らじる★らじる」で放送を聞く

The top prize in men's soccer is up for grabs in November, when the World Cup kicks off in Qatar. Now the teams and their fans know who'll be playing who in the group stage.再生解説
男子サッカーにおける最高の賞が、11月につかみ取れるようになります、そのときにワールドカップがカタールで開幕するのです。今や(参加)チームとそれぞれのファンは知っています、グループステージにおいて誰が誰と対戦するのかを。
解説
サッカーの世界一を決めるワールドカップは4年に1回開かれます。今年11月に開催されるワールドカップカタール大会には32チームが出場しますが、その組み合わせ抽せんが行われたというニュースです。
the top prizeは「一番上の賞(品)、優勝(賞品)、最優秀賞」ですが、ここでは具体的に、優勝チームに授与される優勝トロフィーを示しています。ワールドカップはサッカーの大会の中でも世界最高峰に位置づけられることから、優勝トロフィーはthe top prizeだということになります。
(be) up for grabsは日本語になりにくい表現ですが、「grab(つかみ取る)対象になっている」ということから、「どのチームでも勝利に手が届きうる、誰が勝つか分からない」などの意味になります。このセンテンスは未来についての内容ですが、ここではwill beではなくis up for grabsと現在形にすることで、今にも対戦が始まりそうな臨場感を出していて、優勝トロフィーが11月に「つかみ取る対象になる、優勝争いが始まる」といったニュアンスがあります。
kick offは文字どおりには「(サッカーの試合を)キックオフする」ですが、転じて「(イベントなどが)始まる、開幕する」というときにもよく使われる表現です。
who'll be playing whoは「誰が誰と対戦するのか」で、この動詞playは、直後に目的語をとって「~と対戦する」を表す用法です。
group stage「グループステージ」は、1次リーグの対戦がグループごとに行われることからこのように呼ばれています。
閉じる

The draw took place Friday in Doha. Thirty-two teams are divided into eight groups. The top two in each advance to the knockout stage.再生解説
その抽せんは、金曜日にドーハで行われました。32チームが、8つのグループに分けられています。それぞれ(のグループ)の上位2(チーム)が、勝ち抜き戦(決勝トーナメント)へ進みます。
解説
ここでのdrawは「抽せん」や「くじ引き」です。
take placeは「行われる」で、happenやoccurなどに比べて、予定どおりに行われるというニュアンスを含みます。
(be) divided into ...は「~に分けられる」です。32を8でdivide「割る」ので、(AからHまでの)各グループには4チームが振り分けられます。
the top two in eachは、the top two (teams) in each (group)が略されています。
ここでのadvanceは、動詞で「(次の段階に)進む、前進する」という意味です。
knockout stageは「勝ち抜き戦、勝ち抜き方式のステージ」です。knockoutには「たたきのめすこと」という意味があり、ノックアウトされたら終わりということから、knockout stageが使われます。本文では「決勝トーナメント」と同じ意味で使われています。
閉じる

There are still a few World Cup qualifying places up for grabs. In Group B, the winner of a European playoff will face England, Iran, and the United States.再生解説
まだ少しのワールドカップ予選通過者の出場枠が、残っています。グループBでは、ヨーロッパ予選プレーオフの勝者が、イングランド、イラン、そしてアメリカと対戦することになります。
解説
a fewは「少しの」で、多くの場合は2から3くらいの数に使います。
qualifying placeは「予選通過者(チーム)の出場枠」で、qualifying spotとも言います。「予選」ならqualifierで表せます。予選出場枠が、まだup for grabs「手が届きうる」状態にあることを説明しています。
ワールドカップカタール大会のEuropean playoffs「ヨーロッパ予選プレーオフ」の結果は6月に出ることになっています。スコットランド、ウクライナ、ウェールズのいずれかの勝者が、グループBの残り1枠を埋めることになります。
faceは「直面する」という動詞ですが、ここでは最初のセンテンスに出てきたplayと同様、「対戦する」という意味で使われています。
閉じる
Argentina will play Saudi Arabia, Mexico, and Poland in Group C. And defending champ France must face Denmark, Tunisia, and either Peru, the UAE, or Australia.再生解説
アルゼンチンは対戦します、サウジアラビア、メキシコ、ポーランドとグループCで。そして前回優勝のフランスは、デンマーク、チュニジアと対戦しなければなりません、そしてペルー、UAE=アラブ首長国連邦、オーストラリアのいずれかと。
解説
1文目では、グループCに入ったチームが列挙されています。2文目は、明記されていませんが、前回優勝のフランスが入っているグループDについての説明です。
defendは「守る、防衛する」ですから、defending champ (champion)は「前回の優勝者、そのタイトルを防衛している者・チーム」です。
either Peru, the UAE, or Australia「ペルー、UAE=アラブ首長国連邦、オーストラリアのいずれか」となっているのは、これらの中からグループDの残り1枠が決まるからです。
閉じる

Two soccer powerhouses await Japan in Group E. Spain won the World Cup in 2010, and Germany did the same in 2014.再生解説
2つのサッカー強豪国が、日本をグループEで待ち受けています。スペインは2010年にワールドカップで優勝しました、そしてドイツも同じことを2014年にしました。
解説
ここでは、日本を含むグループEについて述べられています。
ここでのpowerhouseは「強豪」という意味です。スポーツだけでなく、政治的、経済的な「強国」としても使うことができます。例えば、A new Asian economic powerhouse is rising.と言えば「新たなアジアの経済強国が勃興しつつある」です。
awaitは「~を待ち受ける」という動詞で、目的語をとります。
do the sameは「同じことをする」です。
2010は、two thousand tenと読むことも、twenty tenと読むこともできます。2014も同様です。
スペインは、世界ランキング7位。ワールドカップは12大会連続16回目の出場で、2010年の南アフリカ大会で初優勝を果たしています。一方、ドイツは18大会連続20回目のワールドカップ出場で、西ドイツ時代も含めてワールドカップで過去4回、優勝しています。
閉じる
The other place in the group will be filled by Costa Rica or New Zealand.再生解説
このグループの残りの1枠は、コスタリカもしくはニュージーランドによって埋められるでしょう。
解説
引き続きグループEの説明です。コスタリカとニュージーランドは6月に行われる大陸間プレーオフで対戦します。
the other placeと単数形であることから、グループ4チームのうち、日本、スペイン、ドイツを除いた「残りの1枠」であることが分かります。このように英語では、単数・複数の違いが全体的な意味の理解に大きく影響することがあります。
このほか、グループFではベルギーとカナダが対戦し、強豪ブラジルはグループGに入りました。また、韓国はポルトガル、ガーナ、ウルグアイと同じグループHです。
閉じる
11月にカタールで開幕するワールドカップの出場チームは、男子サッカーにおける最高の賞(ワールドカップの優勝トロフィー)を得るための戦いを繰り広げることになります。ここにきて、出場チームとサポーターたちは、グループステージの組み合わせを知りました。
ワールドカップカタール大会の組み合わせ抽せんは、金曜日(4月1日)にドーハで行われました。(1次リーグは)出場32チームが8つのグループに分かれて争われ、各グループの上位2チームが決勝トーナメントへ進みます。
いくつかの出場枠はまだ確定していません。グループBでは、ヨーロッパ予選プレーオフの勝者がイングランド、イラン、それにアメリカと対戦することになります。グループCは、アルゼンチン、サウジアラビア、メキシコ、ポーランドが対戦し、前回大会優勝のフランスはデンマーク、チュニジア、それにペルー、UAE=アラブ首長国連邦、オーストラリアのいずれかと対戦します。
グループEには2つのサッカー強豪国が入り、日本と戦うことになりました。スペインは2010年のワールドカップ(南アフリカ大会)で優勝していて、ドイツも2014年(のブラジル)大会で優勝を果たしています。このグループの残りの1枠には、コスタリカかニュージーランドが入ります。
講師 伊藤サムの写真
Back-Translation Training

今回学んだ英文を使って、日本語訳からもとの英語に訳す「反訳トレーニング」です。英語の発想に基づいた語順を身につけましょう。

男子サッカーにおける最高の賞が、11月につかみ取れるようになります、そのときにワールドカップがカタールで開幕するのです。
The top prize in men's soccer is up for grabs in November, when the World Cup kicks off in Qatar.

  1. 男子サッカーにおける最高の賞が
    The top prize in men's soccer
  2. 11月につかみ取れるようになります
    is up for grabs in November,
  3. そのときにワールドカップがカタールで開幕するのです
    when the World Cup kicks off in Qatar.


●Transformation Training
応用編: 反訳トレーニングで取り上げた英文の一部を別の表現に変えてみる「転換トレーニング」です。

センテンスの前後を並び換え、未来系の時制に変えています。

ワールドカップがカタールで11月に開幕するとき、男子サッカーにおける最高の賞が、つかみ取れるようになるでしょう。
When the World Cup kicks off in Qatar in November, the top prize in men's soccer will be up for grabs.
Today's Takeaway

現代英語を学ぶうえで役に立つ豆知識を取り上げます!

★文の前後を並びかえるだけでも強いインパクトを生み出せる

転換トレーニングの文は、ニュースの最初の文の前後を並び換えて、未来形にしたものです。どちらも同じ内容なのに、何か印象が違う感じがしないでしょうか?

転換トレーニングの文は「~するときは~となるでしょう」という、ごく普通の語順です。
これに対して、ニュースに出てきた文は、いきなりthe top prize in men's soccer「男子サッカーにおける最高の賞」というカッコいいフレーズで始まります。
そしてそれが「11月につかみ取れるようになります」で、サッカー選手たちが手を伸ばして賞を我先にgrab、つかみ取ろうとしている“動き”を感じやすくなっています。

転換トレーニングの文では、the World Cupという文脈が最初に示されているため、up for grabsは普通のイディオムとして理解され、「ワールドカップが始まると賞を得ることができる」という当たり前の意味になります。しかしニュースに出てきた文のようにいきなりup for grabsを使うと、ちょっと新鮮な感じがするわけです。
また、ニュースの文ではwill beではなく、現在形のis (up for grabs)を使うことで、臨場感も出ています。

いかがでしょうか。これらは文の印象を強くする工夫です。何かを発言するときや、文を書くときに意識してみてください。

※番組やホームページで題材にする英語ニュースは、放送から一定期間が経過したニュースです。そのため、現在は状況や事実関係が異なっている場合があります。

一覧にもどる

NHKゴガク

このページのトップへ

語学をもっと学びたい !(クリックするとNHKサイトを離れます)
音声ダウンロード販売
語学DVD・キャラクターグッズ
月刊語学CD
ゴガクル
NHK語学テキスト