ロシアによるウクライナに対する侵攻は、食用油の高騰を引き起こし、アジアの人々の生活にも影響を及ぼしています。世界で最もイスラム教徒が多いインドネシアではラマダン(イスラム教徒が日中の飲食を断つ断食月)が始まりましたが、店で料理を作る人は、その影響を実感しています。
インドネシアは人口の80%以上がイスラム教徒です。断食月の間、イスラム教徒は日没と日の出の間だけ飲食することができます。
日曜日(4月3日)の早い時間、(首都の)ジャカルタの屋台は揚げ物を買い求める人たちでにぎわいましたが、多くの店が料理の値段を引き上げたり、内容量を減らしたりしています。
屋台で揚げ物を売る人は、「心配しています。お客さんには申し訳ないですが、値段を上げなければ商売にならないのです」と話していました。
食用油の価格は、1年前(の同じ時期)に比べて最大で70%急騰しています。これは、ウクライナやロシアで主に生産されているひまわり油が不足するという懸念から、インドネシアで生産されるパーム油の需要が世界的に増えているためです。