国際研究グループは、これまで観測された中で最も遠い、地球から129億光年離れた星を発見したと公表しました。
日本の千葉大学の天文学者を含む研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡を使って、この星を発見しました。
この星は「エアレンデル」という愛称で呼ばれ、質量は少なくとも太陽の50倍はあると推定されています。研究者によれば、これまで最も遠くで観測された星よりもさらにおよそ40億光年離れているということです。
研究グループは、(重力がレンズのような役割を果たす)重力レンズと呼ばれる現象によって明るさが増幅されたことで、星の観測ができたとしています。この星から発せられた光は129億年後に地球に到達したもので、ビッグバンによって宇宙が誕生しておよそ9億年後にはすでに存在していたことを意味します。
天文学者は、この発見が宇宙の始まりについて知る新たな手がかりになると話しています。