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2022年4月18日(月)の放送内容

ウクライナ避難民 日本到着

20 MORE UKRAINIAN EVACUEES ARRIVE IN JAPAN

2022年4月5日のニュース

「らじる★らじる」で放送を聞く

A Japanese government aircraft with 20 Ukrainian evacuees has touched down at Tokyo's Haneda Airport.再生解説
日本政府の飛行機が20人のウクライナ避難民を乗せて、着陸しました、東京の羽田空港に。
解説
aircraftは「航空機、飛行機」で、単数も複数も同じ形です。ウクライナからの避難民20人を乗せた政府専用機は4月5日、日本に到着しました。
Japanese governmentは、直後のaircraftにかかっています。ここでのように、必ずしも形容詞でなくても続く言葉を説明したり修飾したりすることがあり、例えば「東京のホテル」ならa Tokyo hotelで表せます。
evacueeは「避難民、避難してきた人」です。evacueeはevacuate「避難する、立ち退く」という動詞が元になっていて、-eeは動詞、形容詞や名詞に付けると「~する人、~の状態にある人」を表します。また、-eeは動詞の語尾に付けると「~される人」も表します。人を表す別の接尾辞に-erがありますが、こちらは動詞に付けると「~する人」になりますので、例えばinterviewerなら「インタビューをする人」、intervieweeなら「インタビューをされる人」です。
touch downは「(飛行機や宇宙船が)着陸する」です。人や物が(車や電車ではなく)空から地面に「着陸する」や「到着する」として使われます。
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The government plans to offer them assistance in cooperation with private companies and local governments.再生解説
政府は避難民に支援を申し出る予定です、民間企業や地方自治体と協力して。
解説
offer assistanceは「支援を申し出る」です。
themは、前のセンテンスに出てきたevacuees「避難民、避難してきた人たち」を指しています。
in cooperation with ...は「~と協力して」という表現です。
local government「地方の政府」は、つまり「地方自治体」のことです。市や町の自治体などは、municipal governmentとも言います。
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The evacuees, aged six to 66, disembarked after testing negative for COVID-19 and went through immigration. They're now being taken to their accommodations.再生解説
避難してきた人たちは6歳から66歳で、新型コロナウイルス感染症の検査で陰性となったあとで飛行機を降り、入国審査を受けました。彼らは現在案内されています、それぞれの滞在先へ。
解説
the evacuees, aged six to 66は、the evacuees, (who are) aged six to 66 (years old)のように補うと分かりやすくなります。
aged ...は「~歳」です。the evacuees, age six to 66とも言えます。
ここでのdisembarkは「(飛行機から)降りる、上陸する」という意味です。「下船する」としても使われます。disembarkの反対はembark「搭乗する、乗船する」で、こちらは乗り込むときに使います。
COVID-19(coronavirus disease 2019)は「新型コロナウイルス感染症」のことです。
immigrationは「移住、移民、出入国管理」ですが、「入国手続き、入国審査」としても使われ、immigration controlとも言います。
ここでのaccommodationは「宿泊設備」という意味です。
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The development follows Japan's Foreign Minister Hayashi Yoshimasa's visit to Poland to see how it's handling an influx of Ukrainian evacuees.再生解説
その展開(避難民の到着)は日本の林芳正外務大臣のポーランド訪問に続きます、ウクライナから避難してきた人たちの流入に、それ(ポーランド)がどのように対処しているかを見るための。
解説
the development「その展開」は、20人のウクライナ避難民が日本に到着したことを指しています。
follow ...は「~に続く」という意味で、外務大臣の訪問「に続いて起きる」ということです。
it'sはit is の略で、itはポーランドを指しています。handleは「対処する、処理する」という意味なので、ポーランドがどのように(避難民の受け入れに)対処しているかということを示しています。
influxは「流入」です。通例、an influx of ...の形で「(大勢の人や大量の物の)到来、殺到」として使われます。例えば、an influx of touristsなら「観光客の殺到」です。
ウクライナからの避難民への支援をめぐっては、林外務大臣がポーランドを訪れ、避難民の滞在施設の視察や政府要人との会談を行うなどして、日本での受け入れや支援に対するニーズを探りました。
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The government plans to offer support for evacuees who do not have relatives or acquaintances in Japan.再生解説
政府は支援を申し出る予定です、日本に親戚や知り合いがいない避難してきた人たちのために。
解説
offer supportは「支援を申し出る」です。
who以降は、evacueesを説明していますので、evacuees who do not have relatives or acquaintances in Japanは「日本に親戚や知り合いがいない避難民」です。
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It'll cover their daily needs and medical care, as well as language lessons, job training, and education for children. The government estimates the aid will last about six months.再生解説
それ(支援)は賄います、彼らの日々の生活に必要な物やこと、医療、さらには語学の授業、職業訓練、子どもたちの教育を。政府は試算しています、その支援はおよそ6か月続くと。
解説
itは「(政府の)支援」を指しています。
coverのコアとなる意味は「覆う」ですが、文脈によって「対象にする」や「含む」「広がる」など、多くの意味になりえます。ここでは「賄う、カバーする」といった意味です。
dailyは「日々の、毎日の」、needsは通例複数形で「必要な物」です。daily needsは「生活必需品」と訳されることが多い語ですが、物に限らず、housing「住居」など、日々の生活に必要な事柄を広く含みます。daily necessitiesと言うこともあります。
動詞lastは「(物事がある期間)続く、持続する」という意味です。
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Japan has already accepted about 400 Ukrainian evacuees. A Ukrainian woman who settled in Maebashi, north of Tokyo, started taking Japanese lessons on Monday.再生解説
日本はすでに受け入れています、およそ400人のウクライナ避難民を。東京の北にある前橋に移住したあるウクライナ人女性は、日本語の授業を受け始めました、月曜日から。
解説
settle in ...は「~に住みつく、定住する」という意味です。
north of Tokyoは「東京の北(にある)」で、前橋市を説明しています。首都である東京との位置関係を示すことで、外国の人にも前橋市が日本のどの位置にあるのか分かりやすくしています。これはニュースなどで地名を言うときに、しばしば使われる手法です。
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A language school there is offering free classes for evacuees.再生解説
そこ(前橋)の語学学校は提供しています、避難してきた人のための無料授業を。
解説
there「そこ」は、前橋を指しています。
前のセンテンスでは「申し出る」という意味で使われていたofferですが、ここでは「提供する」という意味です。offer classes「授業を提供する」は、provide classesと言うこともできます。
ここでのfreeは「無料の」という意味です。
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ウクライナからの避難民20人を乗せた日本の政府専用機が、東京の羽田空港に到着しました。政府は民間企業や地方自治体と協力して、避難してきた人たちを支援することにしています。
到着した避難民の年齢は6歳から66歳までで、新型コロナウイルスの検査で陰性が確認されたあと、飛行機を降りて、入国手続きを行い、それぞれの滞在先に移動しました。
政府専用機による避難民の受け入れは、日本の林芳正外務大臣がポーランドを訪問して、ウクライナの避難民への対応を視察したあと、実現しました。
政府は、国内に親戚や知人がいない人について、日常の生活にかかる費用や医療費の支給のほか、日本語学習や職業訓練、子どもの教育などの支援を行っていく予定で、その期間は6か月を見込んでいます。
日本はこれまでにおよそ400人のウクライナ避難民を受け入れていますが、このうち東京の北にある前橋市に移住したウクライナ人の女性は、月曜日(4月4日)から日本語の授業を受け始めました。この日本語学校は無償で授業を提供しています。
講師 米山明日香の写真
Listening Point
★英語学習者が聞き取りにくい発音を聞き取る

They're now being taken to their accommodations.

このセンテンスのaccommodations「滞在先」を正確に聞き取れましたか?
この単語は意外と聞き取りづらいのです。

文字で見ると簡単に分かるのに、耳で聞くと分からないということはよくあります。
特に、このaccommodationの最初のaのように、1つの単語の中でアクセントが来ない母音はあいまい母音※になることが多いのですが、その母音が聞き取れないということはよくあります。特に、語頭がこの「あいまい母音」で始まる場合に、聞き取れないということは頻繁に起こるのです。その結果として、accommodationが「コモデイシュン」に聞こえることがあります。
※「あいまい母音」とは、あいまいな「ア」のような音です。人によっては、「ウ」や「オ」の要素が入った、はっきりしない「ア」に聞こえることがあります。

あいまい母音は、以下のセンテンスの下線部にも来ます。
ここでは、特に英語学習者が聞き取りづらい単語を2つ取り上げます。

The story is about a dog.
A friend of mine accomplished his goal.

自然な英語では、語頭に来るあいまい母音は弱く聞き取りづらいので、aboutが「バウト」に、accomplishが「コンプリッシュ」に聞こえることがあるでしょう。語頭に来るあいまい母音は弱く聞き取りづらい、という例です。

正確に英文を聞き取る訓練としては、ディクテーションがおすすめです。番組ウェブサイトの英語の音声を活用してみてください。
Today's Takeaway

現代英語を学ぶうえで役に立つ豆知識を取り上げます!

A language school there is offering free classes for evacuees.

今回はofferに注目しましょう。この単語は、ニュースでは大変よく出てくる単語です。
まず、offeringという発音に注意してください。ニュースで使われる場合には、速度が速いので、「オファリング」というよりも、「オリング」と聞こえることが多いと思います。

offerは、基本的には「提供する」という意味ですが、他にもoffer to ...「~することを申し出る」(例1)や、offer A B「AにBを勧める」(例2)という形で使ったりします。

例1: John offered to give me his seat.
   「ジョンは私に彼の席を譲ることを申し出ました」
例2: John offered me his seat.
   「ジョンは私に彼の席を勧めました」

「(祈りなどを)ささげる」という意味もあり、offer a silent prayer for his safetyと言えば「彼の安全を静かに祈る」です。

offerは名詞としてもよく使い、accept an offerは「申し出を受け入れる」、decline an offerは「申し出を断る」です。

※番組やホームページで題材にする英語ニュースは、放送から一定期間が経過したニュースです。そのため、現在は状況や事実関係が異なっている場合があります。

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