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2022年4月14日(木)の放送内容

北朝鮮 “新型ICBM発射実験に成功”

N. KOREA CLAIMS IT SUCCESSFULLY LAUNCHED NEW ICBM

2022年3月25日のニュース

「らじる★らじる」で放送を聞く

North Korea says it successfully test-fired a new type of intercontinental ballistic missile, called “Hwasong-17.”再生解説
北朝鮮は言っています、それ(北朝鮮)が成功裏に試験発射したと、新型のICBM=大陸間弾道ミサイルを、(それは)「火星17型」と呼ばれる。
解説
このセンテンスは、自然な日本語にするなら「北朝鮮は『火星17型』と呼ばれる新型の大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表しました」と訳せます。
北朝鮮は3月25日、新型のICBM=大陸間弾道ミサイルだとする「火星17型」の発射実験に成功したと発表しました。なお、韓国国防省はこのニュースのあと、北朝鮮が発射したのは新型ではなく、2017年にも発射された「火星15型」だったと判断していることを明らかにしています。
sayは「言う、述べる」ですが、「発表する、主張する、報道する、(物を主語にして)~に書いてある」など多くの意味がありますので、文脈に沿って理解する必要があります。
successfullyは「成功裏に、成功のうちに」、test-fireは「試験発射する」です。語順と品詞を変えて「発射実験に成功する」とすると自然な日本語になります。
a type of ...は「~の種類の1つ」で、a new type of ...は「新型の~」です。
intercontinental ballistic missileは「大陸間弾道ミサイル」で、ICBMという略称で知られます。intercontinentalは「大陸間の」、ballisticは「弾道の」です。
ここでのcallは「呼ぶ、名付ける」という意味です。ほかにも「電話する、呼びかける、(試合を)中止する」など、さまざまな意味があります。
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State-run media says North Korean leader Kim Jong Un attended the launch. The missile was fired from an international airport in Sunan, a suburb of Pyongyang.再生解説
国営の報道機関は述べています、北朝鮮の指導者キム・ジョンウン総書記がその発射に立ち会ったと。そのミサイルは発射されました、ピョンヤン郊外のスナンにある国際空港から。
解説
state-run mediaは「国営の報道機関」で、具体的には北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」を指しています。北朝鮮では党の機関紙が国家指導部の公報を担っているため、このように表現されます。
leaderは「指導者」です。元首やリーダーの肩書などは国によって異なりますが、この単語を使えば国や企業、その他の組織で上に立つ人を表すことができます。
attendは「参加する、出席する、参列する、立ち会う」です。例えば、attend schoolと言えば「学校に通う」です。
動詞としてのfireは「発射する、発砲する、火をつける」です。
suburbは「郊外」です。
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Japanese officials believe it fell into the sea about 150 kilometers from the northern prefecture of Hokkaido. That is inside Japan's exclusive economic zone.再生解説
日本政府は考えています、それ(ミサイル)は海に落下したと、(日本)北部の北海道からおよそ150キロのところで。それ(落下した場所)は、日本のEEZ=排他的経済水域の内側です。
解説
officialは「役人、職員、幹部社員」という意味で、Japanese officialsは「日本の政府(の役人たち)」です。
northernは「北部の」です。英語で日本の都道府県について報道するときは、日本の地理に詳しくない人向けに、日本のどの辺りにあるか説明を加えることがあります。
prefectureは、日本の行政区域としての「県、府」にあたります。北海道は「道」ですが、やはりprefectureを使って、prefecture of Hokkaidoと表すことができます。
exclusive economic zoneは「排他的経済水域(EEZ)」です。
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The report says the missile reached an altitude of more than 6,200 kilometers. It says it flew for about 67 minutes over a distance of about 1,100 kilometers, and it accurately hit its target in the sea.再生解説
その報道は言っています、そのミサイルは6,200キロ以上の高度に達したと。それ(報道)は言っています、それ(ミサイル)はおよそ67分間飛行したと、およそ1,100キロの距離にわたって、そしてそれは海の中の目標に正確に命中したと。
解説
ここでのreportは「報道」です。the report saysは「その報道によれば」と訳すと自然な日本語になります。朝鮮労働党機関紙の報道によれば、という意味です。
reachは「達する、届く、到着する」、altitudeは「高度、標高」です。
6,200は、sixty-two hundredと読むことも、six thousand (and) two hundredと読むこともできます。1,100も同じように、2通りに読むことができます。
over a distance of ...は「~という距離にわたって」です。
ここでのhitは「命中する、当たる」です。the natural disaster hit the economy「自然災害が経済に打撃を与えた」のように「打撃を与える」という意味でも使いますし、the temperature hit 35 degrees「気温が35度に達した」のように「達する」という意味でも使います。
名詞targetは「目標、標的」です。
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This is the country's first full-scale launch of an ICBM since November 2017. The following year, North Korea said it would stop testing this type of weapon and also suspend its nuclear tests.再生解説
これはその国(北朝鮮)の初めての本格的なICBMの発射です、2017年11月以来の。その翌年(2018年)、北朝鮮は表明しました、この種類の武器の試験を中止すると、そしてさらに核実験を一時的に止めると。
解説
full-scaleは「本格的な、全面的な」で、full-scale launchは「(検証のためなどではなく)本格的な発射」です。
first ... since ...は「~以来初の~」です。
形容詞としてのfollowingは「以下の、次の」です。the following yearは「その翌年」で、直前に2017年とあるので、the following yearは2018年を指しています。
this type of ...は「この種の~、こういった~」です。
suspendは「一時的に止める、途中停止する」です。
North Korea said it would の後に、stop testing this type of weaponと、suspend its nuclear testsという2つの要素が続く形になっています。
北朝鮮は、アメリカとの史上初の首脳会談を前にした2018年4月にICBMの発射実験と核実験の中止を表明していましたが、今回のICBM級の本格的な発射は2017年11月の「火星15型」以来となります。北朝鮮は、ICBMの発射実験の中止の見直しを示唆していました。
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北朝鮮は「火星17型」と呼ばれる新型のICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表しました。
国営メディアによりますと、北朝鮮のキム・ジョンウン総書記の立ち会いのもと、ミサイルはピョンヤン郊外のスナンにある国際空港から発射されました。日本政府は、ミサイルは日本のEEZ=排他的経済水域の内側、日本北部の北海道からおよそ150キロの海に落下したとみています。
(北朝鮮メディアの)報道によりますと、ミサイルは高度6,200キロ以上に達し、およそ1,100キロの距離を67分間飛行して、目標の水域に正確に着弾したということです。
北朝鮮によるICBMの本格的な発射は2017年11月以来のことで、北朝鮮はその翌年、ICBMの発射実験と核実験を中止すると表明していました。
講師 伊藤サムの写真
Back-Translation Training

今回学んだ英文を使って、日本語訳からもとの英語に訳す「反訳トレーニング」です。英語の発想に基づいた語順を身につけましょう。

北朝鮮は言っています、それが成功裏に試験発射したと、新型の大陸間弾道ミサイルを。
North Korea says it successfully test-fired a new type of intercontinental ballistic missile.

  1. 北朝鮮は言っています
    North Korea says
  2. それが成功裏に試験発射したと
    it successfully test-fired
  3. 新型の大陸間弾道ミサイルを
    a new type of intercontinental ballistic missile.


●Transformation Training
応用編: 反訳トレーニングで取り上げた英文の一部を別の表現に変えてみる「転換トレーニング」です。

test-fired「試験発射した」を、developed「開発した」に変えています。

北朝鮮は言っています、それが成功裏に開発したと、新型の大陸間弾道ミサイルを。
North Korea says it successfully developed a new type of intercontinental ballistic missile.

※練習用の例文で、事実とは異なります
Today's Takeaway

現代英語を学ぶうえで役に立つ豆知識を取り上げます!

★英単語が分かりにくいときは分解してみよう

今回のニュースには、軍事用語であるintercontinental ballistic missile「大陸間弾道ミサイル、ICBM」など、専門家でないとよくイメージできないような単語が出てきたのではないでしょうか?

知らない単語や分かりにくい単語があったときに、やってみるべきことの1つは、語源などのパーツに単語を分解してみることです。漢字に偏(へん)やつくりがあるのと同じように、英単語もいくつかの要素からできています。それらのパーツを見つけることで理解が深まり、意味を覚えやすくなります。また、知らない単語を見ても意味が推測できることがあります。

North Korea says it successfully test-fired a new type of intercontinental ballistic missile.

successfullyは文字どおり「successがfullな」という意味ですから、「成功裏に~する、~に成功する」という場面で使えます。
test-firedもそのまま「test(試験として)fired(発射した)」ですから、「試験発射した」ということですね。
intercontinentalのinter-とはbetween、つまり「間(あいだ)の」という意味です。intercontinentalは「continent(大陸)と別の大陸との間の」というところから、「大陸間の」という意味になります。

接頭辞inter-は、いろいろな単語で使われています。ニュースの本文にも登場するinternationalは、「nation(国)と国とのinter-(間の)~」というところから、「国際的な」という意味になります。

いくらかイメージしやすくなったでしょうか? 単語の中には、何らかのパーツが隠れていることがよくあります。それらを見つけて、ぜひ意味を推測してみてください。

※番組やホームページで題材にする英語ニュースは、放送から一定期間が経過したニュースです。そのため、現在は状況や事実関係が異なっている場合があります。

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