このセンテンスは、自然な日本語にするなら「北朝鮮は『火星17型』と呼ばれる新型の大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表しました」と訳せます。 北朝鮮は3月25日、新型のICBM=大陸間弾道ミサイルだとする「火星17型」の発射実験に成功したと発表しました。なお、韓国国防省はこのニュースのあと、北朝鮮が発射したのは新型ではなく、2017年にも発射された「火星15型」だったと判断していることを明らかにしています。 sayは「言う、述べる」ですが、「発表する、主張する、報道する、(物を主語にして)~に書いてある」など多くの意味がありますので、文脈に沿って理解する必要があります。 successfullyは「成功裏に、成功のうちに」、test-fireは「試験発射する」です。語順と品詞を変えて「発射実験に成功する」とすると自然な日本語になります。 a type of ...は「~の種類の1つ」で、a new type of ...は「新型の~」です。 intercontinental ballistic missileは「大陸間弾道ミサイル」で、ICBMという略称で知られます。intercontinentalは「大陸間の」、ballisticは「弾道の」です。 ここでのcallは「呼ぶ、名付ける」という意味です。ほかにも「電話する、呼びかける、(試合を)中止する」など、さまざまな意味があります。
State-run media says North Korean leader Kim Jong Un attended the launch. The missile was fired from an international airport in Sunan, a suburb of Pyongyang.再生解説
Japanese officials believe it fell into the sea about 150 kilometers from the northern prefecture of Hokkaido. That is inside Japan's exclusive economic zone.再生解説
The report says the missile reached an altitude of more than 6,200 kilometers. It says it flew for about 67 minutes over a distance of about 1,100 kilometers, and it accurately hit its target in the sea.再生解説
ここでのreportは「報道」です。the report saysは「その報道によれば」と訳すと自然な日本語になります。朝鮮労働党機関紙の報道によれば、という意味です。 reachは「達する、届く、到着する」、altitudeは「高度、標高」です。 6,200は、sixty-two hundredと読むことも、six thousand (and) two hundredと読むこともできます。1,100も同じように、2通りに読むことができます。 over a distance of ...は「~という距離にわたって」です。 ここでのhitは「命中する、当たる」です。the natural disaster hit the economy「自然災害が経済に打撃を与えた」のように「打撃を与える」という意味でも使いますし、the temperature hit 35 degrees「気温が35度に達した」のように「達する」という意味でも使います。 名詞targetは「目標、標的」です。
This is the country's first full-scale launch of an ICBM since November 2017. The following year, North Korea said it would stop testing this type of weapon and also suspend its nuclear tests.再生解説
full-scaleは「本格的な、全面的な」で、full-scale launchは「(検証のためなどではなく)本格的な発射」です。 first ... since ...は「~以来初の~」です。 形容詞としてのfollowingは「以下の、次の」です。the following yearは「その翌年」で、直前に2017年とあるので、the following yearは2018年を指しています。 this type of ...は「この種の~、こういった~」です。 suspendは「一時的に止める、途中停止する」です。 North Korea said it would の後に、stop testing this type of weaponと、suspend its nuclear testsという2つの要素が続く形になっています。 北朝鮮は、アメリカとの史上初の首脳会談を前にした2018年4月にICBMの発射実験と核実験の中止を表明していましたが、今回のICBM級の本格的な発射は2017年11月の「火星15型」以来となります。北朝鮮は、ICBMの発射実験の中止の見直しを示唆していました。